Mタイプ別コース適性

前置き

原則、コース適性だけの話をしている、ということを念頭に置いてください。

状況によって苦手コースでも激走する可能性はあります(というか競馬なんてそんなのばっかり)。

C系

「C系は根幹距離!」というのはMの教科書で見たことがあると思いますが、C系は特別根幹距離が得意でもなく、逆に非根幹距離が苦手なわけでもありません。実は。

でなければ、ステイゴールド産駒があんなに宝塚記念や有馬記念の非根幹距離G1で走るのが不自然です。

C系は特別な軽さを持つ1000mと1400m以外の距離ならば特に問題はありません。

C系の場合はそれよりも競走相手とレース質で、強い相手に激戦で食い付く、というのが本質です。

その中でも根幹距離のほうが相手が揃いやすいという理由で「根幹距離が良い」と言われている、というのが本当のところなのです。

L系

「L系は非根幹距離で」とC系との対比で習ったMラーも多いと思いますが、L系こそ根幹距離が得意です。

なぜなら、根幹距離は走りやすくコース設計がされているからです。

L系代表と言えばディープインパクト産駒で、あれだけダービーを勝っているのは必然とも言えます。

それよりも、根幹・非根幹という対比以上にコースの大きさの方が重要な要素で、L系は特に大きな競馬場を好みます

具体的に言えば、向う正面の直線を目いっぱいに使ったマイルコースが設置されているようなコース、つまり、東京、京都、阪神外回り、新潟、以上の4場です。

これらのコースならほぼ距離関係なく得意だと言って差し支えないです。

逆に向う正面スタートが1200mの小回りコースは苦手となります。

これは先程挙げた競馬場以外、ということになります。

中京競馬場は中間的な大きさなので判断が難しいところですが、マイル以上なら割と大丈夫だと思います。

また、直線に坂がないほうがいいです。

S系

S系は小回りコースが得意です。

短気なのである程度忙しく目先が変わるようなローカル競馬場や中山競馬場、阪神の内回りなどがいいです。

逆にL系が得意とする大箱の競馬場はかったるくてやってられなくなり、途中でレースを投げる危険性が高くなります。

また、中距離以上であれば非根幹距離のほうがいいです。

中距離以上の非根幹距離は変態的なコースレイアウトがほとんどで、スタート直後にコーナーがある、というのは比較的まともなほうで、コーナー途中からスタートという中山2500mという総大将がいるように、走りづらいことこの上ありません。

S系の場合、そのような走りづらいコースがアクセントとして捉えられ、飽きないで集中して走れる要素となっています。

そして、アクセントという意味で直線の上り坂は得意になります。

コース適性に関してはL系と対になっているS系でした。

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