2021秋競馬前半の回顧

札幌記念(2021-08-22)

白毛の女王・ソダシが後のBC馬ラヴズオンリーユーをねじ伏せた一戦。

勝ったソダシはオークスを先団馬群で揉まれて凡走した直後の逆ショッカーであり、順短縮ショッカーでもあるというダブルショッカーで、これを活かしてクロフネ産駒初の2000m重賞制覇となりました。

2着ラヴズオンリーユーは海外G1を勝利した直後ながら間隔は4ヶ月空いていたのでそれなりにフレッシュでしたが、ソダシのダブルショッカーの強烈さに屈しました。

新潟記念(2021-09-05)

C系ステイゴールド産駒マイネルファンロンがスローペースの大外枠からの追い込み勝利。

ステゴ産駒が大外枠で勝つならこれしかないという形で、それは

・量のなさを追い込みに回って補った。
・スローながら密集体形だったために前を追いかける気持ちが切れなかった。

ということに加え、内が荒れていて馬群が横に広がったため、大外が最内のような狭さになって最内を突くような形になって、根性勝ちしました。

紫苑S(2021-09-11)

オークスで後方馬群に沈んだファインルージュが3角6番手と逆ショッカーを決めて快勝。

2着スルーセブンシーズもオークスを後方から競馬していて逆ショッカー崩れで、内枠で集中力を活かすステイゴールド系ということもあり2着に差し込んできました。

京成杯AH(2021-09-12)

カテドラルが内枠から集中力を発揮して差し切り勝ち。

カテドラルは前走中京記念が小倉開催ゆえ1800mで行われたため、逆ショッカー崩れでした。

2着コントラチェックは例年通り前残りの中山開幕週マイル戦を逃げてクビ差2着。

1番人気グレナディアガーズは内枠で量を活かせず3着でした。

オールカマー(2021-09-26)

天皇賞春以来の2番人気ウインマリリンが積極策で完勝しました。

天皇賞では3角9番手、今回3番手だったので教科書どおりの逆ショッカーでした。

2着ウインキートスはステイゴールド系の内枠でこれも教科書どおりに集中力を発揮して好走。

1番人気レイパパレは逃げられず4着の結果となりました。

神戸新聞杯(2021-09-26)

2番人気ステラヴェローチェは、少頭数を活かして逆ショッカー崩れの追い込み勝ち。

馬体重を増やして完璧にリフレッシュできたのも勝因でしたが、この馬の馬体重に関してはS系で変動の大きいけど競走にはそこまで影響を及ぼさないタイプ、な気はします。

1番人気4着のシャフリヤール@ダービー馬は、ストレスがあったのと不良馬場と外枠で集中し切れなかったのが全部降り掛かっての凡走です。

スプリンターズS(2021-10-03)

3着シヴァージがまさかの逆ショッカーで10番人気3着と爆走しました。

休み明けかつ前走1400mという異端性からMラー間ではひそかに人気になっていたようですが、私は脚質的に間に合わないと考えて軽視していました。

前に行くと知っていたらいくらでも賭けていい馬だったとは思いますが。。。

京都大賞典(2021-10-10)

ダービー馬マカヒキの大復活。

天皇賞春から休み明けで、この馬も逆ショッカーでした。

マカヒキの過去の戦歴を見直せば、4歳以降の馬券圏内に入ったレースでは必ず逆ショッカーがかかっており、それさえ知っていれば単勝を取れたかもしれません。

秋華賞(2021-10-17)

オークス2着から直行したアカイトリノムスメが快勝しました。

この馬も逆ショッカーで、今回3角5番手とオークスの3角10番手に比べかなり積極的でした。

このあたりは戸崎騎手の特性、積極性のように思います。

圧倒的1番人気ソダシは前走札幌記念で逆ショッカー激走の反動があり、それがゲートでのトラブルとなり10着凡走しました。

天皇賞(秋)(2021-10-31)

皐月賞馬エフフォーリアがダービーから直行ローテーションで、前年の三冠馬コントレイルを1馬身差退けました。

エフフォーリアもダービーを3角9番手から今回3角6番手で逆ショッカーでした。

コントレイルが大阪杯から同距離ローテ、3着グランアレグリアが安田記念から延長ローテということを考慮すれば、この3頭は実力的には互角といって差し支えないでしょう。

京王杯2歳S(2021-11-06)

8番人気1着のキングエルメスは完璧な逆ショッカーでした。

何が完璧かというと、読みやすさの点で完璧で、デビュー戦が1200m戦で3角2番手(4角先頭)で快勝、2戦目が1500mで3角7番手と控えて5着惨敗、となれば今回積極的に行くことは事前に予想しやすく、また前に行くつもりならいくらでも行けるのはデビュー戦で証明済みなので、私もきっちり単勝取りました。

今回はほぼ逃げに近い2番手からの競馬だったので、逆ショッカーの理想形「逃げられなかった逃げ馬な逆ショッカー」にほぼ近く、結果快勝しました。

次は凡走の番です。

アルゼンチン共和国(2021-11-07)

天皇賞春以来の有力馬が出てきた時点で諦めるべきだったでしょう。

1番人気オーソリティが快勝、このレース連覇となりました。

ここで紹介するだけで天皇賞春からの逆ショッカーは3頭目です。

前走は3角10番手、今回は3角3番手の積極策でした。

まとめ

というわけで、逆ショッカー特集でした。

皐月賞馬が三冠馬を当然のように退けたり、競走馬として完全に終わっていたダービー馬を復活させたりと、今期も凄まじい破壊力を示しております。

今後の展望としては、マイルCSや有馬記念は逆ショッカー候補が集まりやすいレースですので注目です(あと内枠激戦向きC系)。

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