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リリーバー運用と投資
今回はリリーフ運用や投資について独り言を連ねようと思う。
(この記事は4月初旬に出したものなので現在のチーム事情は考慮されていない。また、追加した部分もある)
勝ちパターン
現在の埼玉西武の勝ちパターンと言えるのは甲斐野、アブレイユほどでこの2人が8回、9回を基本的には投げているわけだが、2人は今年からチームに参入しており既存の戦力の乏しさを感じてしまうのがまず少し悲しい。この2人の次点として本田やヤン辺りだろうか。そして森脇の長期離脱もありデプスの薄さを改めて痛感する。
リリーフ運用
埼玉西武は東北楽天のような3連投をシーズン通してよくやるような負担の大きい危険な運用をしていないのは良い点だと思うが疑問符がつくのは起用方法。4月6日の延長12回裏でリリーフの序列がかなり低い豆田を起用し敗戦。4月7日の試合では5点差で水上を登板させたのは何も不思議なかったが、3点差に詰め寄られた途端に前日登板したアブレイユを出す焦りっぷり。個人的にはまだ4月の序盤、1点差レベルに迫られたのならば100歩譲ってアブレイユはわかるが今後を考えると負担をかける機会は現時点ではまだ少なくしたい。シーズン後半の優勝争いの時期に必要戦力をしっかり維持しておきたいのであの場面は他の投手か続投してほしかったと感じた。
[4/6 結果]L5-2F
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) April 6, 2024
4回 #佐藤龍世 選手の3点本塁打と #岸潤一郎 選手の本塁打で4点を先制!
9回には #児玉亮涼 選手の適時打で追加点をあげます。
先発の #隅田知一郎 投手は7回無失点と好投。
つづく中継ぎ陣がリードを守り切り、勝利しました!#埼玉西武ライオンズ #seibulions #やる獅かない pic.twitter.com/3vsgEJ08PP
クローザー
現状のクローザーはアブレイユが務めているがリリーフの層が薄い埼玉西武ならばなおさらクローザー固定の考え方には反対。MLBではクローザー非固定がトレンドになりつつあり私が応援しているDodgersもそう。試合終盤の相手打順の巡り合わせが1番良いときに自軍の1番状態が良く力のある投手をぶつける運用が個人的には最も納得できる運用。甲斐野は8回アブレイユは9回などという固定概念は捨ててフレキシブルな運用に期待したい。
※MLBのタンパベイ・レイズは2021年14人の投手が
セーブを記録などし巧みな投手運用で地区優勝。
是非とも参考にしてもらいたいのが5月5日のタンパベイ・レイズとニューヨーク・メッツの試合であり、リリーフ事情に苦しんでいるレイズだがの8回のメッツが1番から始まる好打順に対して最も信頼できるリリーバーであるアダム(防1.69)を起用し見事に抑え、9回の下位打線にメイトン(防6.39)を起用しセーブを記録している。今のライオンズならば9回アブレイユは絶対という固定概念の継投でこのようなフレキシブルな運用は見ることができないだろうが、この形の継投が行えれば理想である。
リリーバーへの投資
スターターと比較するとどうしても貢献度が低い
リリーバー。ならばこのポジションの選手はなるべくコスパよく雇っていきたい。日本人リリーバーの高額年俸プレイヤーは増田、平井となっているが、両者コストに見合うパフォーマンスは全くできておらず総年俸の足枷になっているのが現状であり同じ失敗はこれ以上繰り返すことはできない。平井の契約についてはFA前年度の年俸8000万を考慮すると非常にシビアなものと言えるがそれでもなお非常に高いと言える。個人的な理想はノンテンダーだが、現実的な案ではないため9000万の2年契約は仕方ないだろうか。
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増田達至が頭1つ2つ抜けてコスパが悪いのがよくわかるが、個人的には75点、80点のリリーバーを安価に量産しスターターに力を入れるのがベスト。リリーフが打たれ負けると印象こそ悪いが、先発が強いほうが何倍も勝ちを増すことができる。100点のリリーバーを求め高待遇を施す余裕はこのチームには予算を考えるとない。3000万〜5000万以下のリリーバーで戦えるのが理想。リリーバーは短命に終わることも珍しくなく資金が潤沢とは言えないライオンズが高額投資すべきポジションではないと言うのが所感。年俸が年々高くなりFA権取得の時期が迫ってきたタイミングで他球団にトレードを持ち掛け、そこでまた安価なプロスペクトを複数人獲得し戦力化を目指すのも資金に制約があるライオンズが行うべき行動の1つだろう。また、育成指名や下位指名からリリーバーを戦力化できてる西武の現状は悪くない。支配力が低くく質が良いとはお世辞にも言えないが多くのプレイヤーがまだ若く成長に期待するほかない。
愚策
ここはライオンズの話からは逸れてしまうのだが
1つ個人的に愚策と感じた球団があったので紹介させてもらう。2023年に49登板で防御率0.49K/BB7.00 Whip0.69と圧巻の数字でシーズンを終えたホークス ロベルト・オスナだがオフに4年総額40億円規模の契約を交わし延長したという報道があった。最初はその総額に面食らい衝撃の一言で頭が回らなかったが、先述の通り貢献度が低いと言えるリリーフのポジションプレイヤーに10億円規模の契約が正しいかなど言語道断。資金力が潤沢なホークスなので、あるものは使えばいいがスターター補強は無為無策にしておきリリーバーとのこの契約は全く以て褒められたものではない。開幕からここまで予想外な奮戦をスターターが見せているが良い方向に運良く転がった結果論であり、昨オフの動きとしてはとても称賛できたものではないだろう。
野手より故障リスクが大きく替えが効きにくい投手というポジションはフレキシブルな運用に努めるべきにも関わらず巨額投資を行いクローザーを固定するなどリリーフ運用を諦めた愚策としか言えない。スターターの補強を行っていたのならばここまで批判的な目で見なかったが、課題を疎かにしておきながらこの契約はないだろう。10億円も使えるのならばFAのMLB級ピッチャーを獲得するのも全然現実的であったと考える。
Terms of Mike Clevinger’s contract with the Chicago White Sox, per sources: one-year, $3 million with $3 million in incentives. The deal is pending a physical.
— Robert Murray (@ByRobertMurray) April 2, 2024
昨年131.1イニングを投げ、防3.77を記録したマイク・クレビンジャーはつい最近まで契約が決まっておらず1年300万ドル(4.5億円)とホークスの資金力を考慮すれば獲得可能とも言えるレベルであった。
最後に
同じ失敗を繰り返さないためにもフロントオフィスは猛省し再発のないように努めていただきたい。また、今投げている若いプレイヤーたちにはオリックスの山崎颯一郎や宇田川優希のような角度あるアームアングルから繰り出される速球と落ちる球を兼ね備えるような支配力を持つピッチャーへと成長することを願うばかりである。また、層が薄いのでフレキシブルな運用を行うことで勝利に導くアプローチをし勝負の夏を迎えてほしい。
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