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【タスキ】アクリルと前輪と私

結論からお伝えすると、アクリル板を販売することになりました(まずは限定30個)。一旦、秋田県内を優先的に呼び掛けますが、その他地域はご相談に応じて対応します。興味ある方はHPお問合せ欄までどうぞ!(私又は当社と面識のある方は直接のご連絡で大丈夫です!)

さて、アクリル板と言えば以前こんな記事を書かせて頂きました。

『落ち着け。』

そう言われたのは、早朝社長と2人で話をしていた時のことです。

『気持ちは分かる。けれど他でも多く出していて、ウチで本当にやるべきなのか。生産体制的に安定供給出来ない中、販売に踏み切っていいのか。お前には他にやるべきことがあるんではないのか。』と。

とか数ケ月前に書いていました。舌の根の乾かぬ内に販売に踏み切った訳ですが、この辺りの経緯を今回書きたいと思います。

1、そもそもなんで販売してなかったか

一番大きかったのは人の問題です。アクリル板を仕入れ、機械で加工し、組立てるというプロセスの中で、アクリル加工を商品レベルで対応出来るのが社長しかいませんでした。

飛沫感染防止のアクリル板の問い合わせが来た段階ではコロナの感染が最も拡大していた時期です。経営上の舵取りをしなければならない状況下で、社長のリソースをそこまで割けないという事情がありました。

そこでここまでは長年のお付き合いがあり、且つある程度のロット数があるお客様からご依頼を頂いた時のみアクリル板を製作しておりました。

2、修理や引き合いが増えてきた

当社に限らずですが、多くの会社さんで飛沫感染防止用のアクリル板は製作されていました。私も今回の販売に当たり、色んな事例を見ましたがあれだけあると、ユーザー目線ではどれがいいか判別するのは難しいですね。

さて、コロナの感染拡大に伴い、私の知る限りではとにかく急ぎで!とアクリル板の対策を取られた企業様が多いようでした。供給する会社も多かったので、当社もこの需要は一時的なものと感じていました。ところが、増えてきたのは買ったはいいが直ぐに壊れてしまった、という声でした。

特に台座部分が破損するケースが多く、実際に当社で他社製品を修理した事例もあります。(※現在修理のご依頼は受けておりません。)

また、当社が元々納めていたアクリル板を見て、「お客様にこれが欲しいと言われたのだが製作をお願い出来ないだろうか?」というお声も頂戴しました。ありがたいことです。

3、人員も育ってきた

今まで社長がメインにやってきたアクリル板ですが、最初に頂いた案件で社員への指導を行いながら製作をしてきました。

それなりの件数もあったので、担当する社員のスキルも向上してきました。近々での当社の方針も固まったことから、販売用にアクリル板を製作するという今回の決定に至った訳です。

4、アクリル板の実際の画像

今まで一番お受けしづらかったご依頼が、数個単位の需要です。ある程度まとまった個数であれば対応しやすかったのですが、数個単位の場合は採算的にも人員の配置的にも対応が難しく、お断りしたケースもあります。

今回はそうした経緯も踏まえ、同規格でまずは限定30個製作を開始しました。寸法は以下の通りです。

飛沫防止アクリルパネル標準図面

実際の使用感をイメージした写真です。

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3枚目は高さ1000m(1m)のハイカウンターで撮影しております。私が身長166cmですので使用感の参考までに。

5、当社のアクリル板の特徴

そもそもなぜ看板屋でアクリル板が作れるのか、それは看板でアクリルを使用するケースがあるからです。アクリルは高い透明性を誇り、加工も容易ですが、衝撃には弱く、繰り返しの温度変化で歪みが生じることもあります。

そこで当社ではアクリル板の周辺にアルミフレームを施し、歪みが生じないようにその耐久性を高めています。

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↑受け渡し口にも施しております。

コロナウイルスの影響は尚続いており、新しい生活様式という言葉もよく耳にするようになりました。ある程度の長期化が予想されている中で、当社としてもある程度継続して利用頂ける商品にしようと現在製作しているところです。

6、ご注文方法とご留意事項

原則として、私或いは当社とお付き合いのない方に関してはHPのお問合せを経由してやり取りをさせて頂きます。以下のお問合せページから詳細についてお問合せ下さい。担当より直接ご連絡させて頂きます。(流れとしては個数や設置場所の確認⇒御見積作成⇒ご回答⇒製作・配送となります。)

今回は一旦秋田県内限定でご依頼をお受け致します。実は昨今アクリル板の配送で商品が割れてしまったケースが相次いでいるとのことで、配送会社様によってはアクリル板の配送はお断りされるケースもあるためです。※但し、ご相談はお受け致します。

商品の配送料及び梱包料についてはお客様のご負担とさせて頂いております。秋田県内であれば余程遠方でない限り、私が配送する予定ですが、梱包が必要となるケース、配送となるケースがある点を予めご了承下さい。

また、当社では1点1点人の手を介し、アクリル板の製作を行っております。手作業の部分がある以上、仕上がりに若干の差異がある点にご留意ください。

7、最後に

当社でアクリル板のご依頼をお受けする際に、よく耳にするのが「これで対面で接客をする社員が安心出来る」というお声です。

こうした状況下にあっても対面でのお仕事が必要な場面は依然としてあり、そうした方々のお陰で成り立っている部分が多々あると思います。感謝しかありません。

当社としては、この商品自体は時期的な面もあるものと考えています。それでも、このアクリル板が働く人の安心に少しでも寄与出来ればこんなにうれしいことはありません。

もし、ご興味がある方は是非一度ご相談下さい。



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