2024年 アメリカ大統領選挙

 今年中に行われることになっているアメリカ大統領選挙は、少なくともアメリカを中心とした世界観では、歴史史上、最大の注目点となっている(これまでも、21世紀に入ってからは、頓にそうだったという感慨の方もおられることでしょうが)。当初は、再選を目論む民主党のバイデン大統領と大統領復帰を画策してきた共和党のトランプ前大統領との高齢者同士の対決になっていたが、選挙戦も中盤を過ぎたところで、双方にアクシデントが発生してしまった模様である。もっとも、ペンシルベニアでトランプ前大統領が演説中に銃撃された事件は、2021年のアメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件とは違う内容として、一躍、AP通信によって世界中に衝撃的に拡散したのであった。現職大統領が選挙戦から撤退するという決断は、ジョンソン大統領以来のことと報じられていたように思う。これによって、従来の選挙戦そのものへの争点が変化している可能性が高そうである。どちらが勝利になったとしても、今後のアメリカは内政にシフトせざるを得ない状況で、その転換点と考えてみたくなる(というのが、分析力もない者としての率直な思いだ)。

アメリカ社会の分析 Map&Data

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2024年

 7月21日:ジョー・バイデン Joe Biden、大統領選からの撤退表明。
 7月22日?
 :クリントン夫妻,ナンシー・ペロシ元下院議長ら、ハリス氏を支持。
 7月24日
 :バイデン氏、大統領選からの撤退表明後初の公式演説。
 :ネタニヤフ(イスラエル首相)Benjamin Netanyahu
 
、米連邦議会で演説。
 7月25日
 :バイデン大統領及びハリス副大統領、イスラエル首相と会談。
 7月26日
 :トランプ前大統領、フロリダ州の邸宅にイスラエル首相招く。
 :オバマ元米大統領 Barack & Michelle Obama
 、ハリス副大統領を米民主党の大統領候補として支持
 (ミシェル夫人との共同声明)。
 8月1-7日:民主党の正副大統領候補をオンライン形式で正式に指名。

 【🆕決定】

ティム・ウォルツ

 8月19-22日:民主党全国大会(イリノイ州シカゴ)
 9月10日:CNN主催の候補者討論会
 11月5日:一般有権者による投票及びその投開票
 12月16日:選挙人による投票

2025年

 1月6日:正副大統領の正式決定
 1月20日:大統領就任式

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民主党

大統領候補

カマラ・ハリス

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副大統領候補

 既に、次の大統領に準じる何人かの副大統領候補者への人望も話題になっているようです。私みたい人間にとっては、ほとんど名前すら知らない人ばかりですけれども、ちょっと調べてみれば、直ぐにその人間的な強さに驚愕させられます。そういえば、クリントン大統領の時代には、アル・ゴア Al Gore が副大統領でしたが、その後、大統領に挑んだ彼は接戦の末、敗れたということが確かありました。また、ヒラリー・クリントン Hillary Clinton が大統領に挑んだ際には、ティム・ケイン Tim Kaine という副大統領候補と組んで挑まれていた。その戦略は、なぜ、結果として、ドナルド・トランプ Donald Trump を支持する勢力に叶わなかったのだろうか?とか再考することが、外から見ている分には、案外に面白いということかもしれません。先に予測しておかなけければ、出来れば、誰も予測できていない方向に、明晰さでもって言い当てて見せることは、自己の先見性を他者に認めてもらいたい衝動かもしれません。しかし、その誰も予測できていない方向性というのは、どういったものかを見つめ直さなければなりません。つまり、予測だけでは何ともならないというわけです。自分優位な予測というのは、善なり悪なり自分中心的な願望が入りやすいということもあるし、また、過去の膨大な統計データからの確率を論じることで、中立性を保っているようにも見受けられないでしょうか?。ここでは、二大政党制が崩れつつあるように見える現代のアメリカにおいて、「分断」という新たなる軸において、辛うじてそれが機能しているようにも見えるアメリカ大統領選挙を通じて、敢えて、劣勢に立たされていた民主党が、大胆な戦略「仕切り直し」を図って、共和党に勝てる布陣を敷きつつあるという前提に立って考えてみたい。民主党は、誰を副大統領候補にもってくるかは、まもなくはっきりすることだろうから、予測したところで意味はないが、いまのところ、私としてイメージできるのは、かなり揺れ動くものの、以下のような順序でとりあえず予想。

❶❓

マーク・ケリー
(アリゾナ州選出 上院議員)

❷❓

ピート・ブティジェッジ
(バイデン政権 運輸長官)

❸❓

(ノースカロライナ州知事)

 とはいえ、どうしたら勝てそうな構成を築いてきそうかに偏りがちで、その考え方すらも錯綜してしまう。もっとシンプルに考えてみようと思う。カマラ・ハリスは、いまや片方の党内における大統領候補に間違いないであろうが、自身が男性ならともかくも、女性として、別の女性を副大統領に充てがうだろうか?。私は、ないように感じられます(もちろん、そうであってもいいことですが)。これこそ、男性的な考え方でしょうか?。女性の大統領候補は、もはや、前例がないことではないです。かのアメリカだからなのか、アメリカにおいてすらまだなのか知りませんが、女性の大統領は誕生していないと思います。それだから、女性の大統領候補が副大統領候補に前例のないパターンを選択するだろうかという疑問も自然と湧いてきません。

 ハッキリ言うと、敵を倒すためには、どういう構えで攻勢すべきか。第40代米大統領であるロナルド・レーガン Ronald Reagan を尊敬しながらも、リチャード・ニクソン Richard Nixon(第37代米大統領)によって、その政治的才能が見出された過去を持ち合わせる二面性を持つトランプという人間は、自分の行動が人に読めないようにせよみたいなことを言っているらしい。クーリッジ第30代米大統領にある「アメリカの本業はビジネスである」("The business of America is business !")という名言の現代版だろう。果たして、柔軟さを示しつつも、いかにして、多くの誤った時代を断ち切り、新しい時代を切り開けられるだろうか?。挑戦を意識し過ぎて前面に打ち上げられるだけではなく、前向きな現実として納得できる未来を実感したい。

🌟🌟🌟無難な考え方から最も有力視されている方かもしれない。

ジョシュ・シャピロ
(ペンシルベニア州知事)


アンディ・ベシア
(ケンタッキー州知事)

ウェス・ムーア
(メリーランド州知事)


グレッチェン・ホイットマー
(ミシガン州知事)

コリー・ブッカー

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共和党

J.D. バンス
(オハイオ州選出 上院議員)

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「激戦州」とは例えばどこになるだろうか?

🌟アリゾナ州,🌟ウィスコンシン州,🌟ノースカロライナ州,🌟フロリダ州,ペンシルベニア州,ミシガン州

しかしながら、米大統領選の鍵を握っているのは「選挙人団」の多い州になる(通常、勝者総取り方式で割り当てられているためである)。

総数:538人(過半数:270人)

具体的には、まず4つの大きな州が挙げられよう。
フロリダを除けば、傾向がハッキリしている。

🐥🐥カリフォルニア州:54 blue state
🤬🤬🤬テキサス州:40 red state
🌟フロリダ州🤔:30 ❓
🐥🐥ニューヨーク州:28 blue state

次に、決して侮れない6つの州について見ていきたい。

🐥🐥🐥イリノイ州:19 blue state
😡😠ペンシルベニア州🐥:19 blue state
😠😡オハイオ州🤔:17 ❓
🌟ノースカロライナ州🐥🐥:16 ❓
🐣ジョージア州🐥🐥:16 ❓
🐥ミシガン州🤔:15 blue state

接戦になればなるほど重要になってくる州を以下に並べておく。

🐥🐥ニュージャージー州:14 blue state
🐥🐥バージニア州:13 blue state
🐥🐥ワシントン州:12 blue state
🌟アリゾナ州🐥🐥:11 ❓
🐤インディアナ州:11 red state 
😠😠テネシー州:11 red state
🐥🐥🐥マサチューセッツ州:11 blue state
🌟ウィスコンシン州🤔:10 ❓
😠😠ミズーリ州:10 red state
🌟🌟ミネソタ州:10 blue state
🐥🐥メリーランド州:10 blue state

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