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次世代モビリティ「電動キックボード」に乗ってみた

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


オープニングでもお話ししたところだが、先週末は専門学校のイベントがあり、東京にいた。イベントまで時間があったのでアキバヨドバシで原稿を書いていたのだが、そろそろ移動しようかなと駅に向かっていると、電動キックボードレンタルの「LUUP」のステーションがあるのに気がついた。

アキヨド前のLUUP

電動キックボードは、自転車の上、原付の下といった「特定小型原動機付自転車」という新区分になり、今年7月から改定道路交通で正式に認められている。筆者の住む宮崎市でも、宮崎駅周辺と観光地の青島海岸周辺で、トヨタの提供でシェアライドサービスが始まっている。

とはいえ地元では車があるので、観光客でなければ利用する機会はない。都心でどのようにラストワンマイルが変わるのか興味があったので、試してみることにした。

■都心を自転車で走る 

 早速キックボードに、と思ったのだが、当日はあいにく強風で帽子が飛ばされる可能性があったので、まずは電動自転車からテスト。LUUPは電動キックボードのほかに、電動アシスト自転車もレンタルしているのだ。

アキバから学校がある御成門まで5.3km、自転車ではおよそ23分と出ている。普段はサイクリングで約1時間、15kmぐらいを走っているので、距離的にはどうということもないが、途中大手町や日比谷といった東京のど真ん中を走る事になる。東京には40年近く住んだが、こうしたところを自転車で走行するのは初めてだ。

実際乗ってみると、ペダルのギヤ比が低く、ほぼ「1速」状態である。だがアシストが効くので、ケイデンスさえ上げていけばかなりのスピードが出る。途中ロードバイクの前後して走る事になったが、スピードとしてはちょっと遅いぐらいである。

ルートとしては日比谷通りを走る事になるが、このあたりは片側3車線で、しかも歩道側はだいたい荷物の積み下ろし等で車が駐車されているので、自転車レーンがあるレーンはほとんど車が近寄らない。当日は土曜日で車の量が少なかったこともあり、案外危なくないのでは、と感じた。

またLUUPではないが、案外シェアサイクルを利用している人は多かった。見かけたのはすべて赤い車体だったので、「ドコモ・バイクシェア」だろう。インバウンド旅行者ではなくオジイチャンが乗ってたりしてるので、ローカルな足としてはそこそこ認知されているようだ。

1台だけ、LUUPの電動キックボードに乗っている外国人がいた。速度的には電動アシスト付き自転車よりちょっと速い程度であった。

目的地は御成門だが、返却ポートはちょっと先の芝公園にある。若干日比谷通りに出るまで余計なルートを通ってしまったので、およそ30分で到着した。費用は400円。山手線と三田線を乗り継ぐと324円なので、若干高い。

5.9kmで400円。面白かったが移動コストとしては微妙

■「そういうことか」電動キックボード

御成門に到着したのち、その近辺のポートで電動キックボードのレンタル機があったので、こちらも試してみた。

自転車のレンタルと違い、こちらは身分証明書による身元確認と、交通ルールのテストが課せられている。テストは14問ほどあり、これに全問正解しないと利用する事ができない。基本的には自転車の交通ルールを把握していれば取れる問題だが、1問だけ、「自転車を除く」という表示のある標識に従うべきか、という問題は引っかかりやすい。例えば一方通行の標識に「自転車を除く」と書いてあれば、自転車は逆走できるが一般車両はできない。

自転車のレンタル時にはなかった年齢確認と交通ルールテストがある

自転車よりも上のポジションなので、一般車両同様に一方通行は逆走できないのではないかと思われたが、正解は「従わなくて良い」。大雑把に考えると、免許が必要な原付以上は車のルール、免許不要な特定小型以下は自転車のルールと考えればいいようだ。まあ間違えても再トライできる。

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