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小寺の論壇:aptX Adaptiveを拡張、Creative「BT-W5」

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


コデラはわりかしイヤホン・ヘッドホンのレビューも多いのだが、ここ1〜2年のトレンドは、LDAC対応だった。幸い手持ちのGoogle Pixel 6aはLDAC対応なので困る事もなかったのだが、昨今増えてきたのがaptX Adaptive対応のイヤホン・ヘッドホンである。

ご承知のようにaptXはクアルコムの技術なので、当然SoCもクアルコムチップを搭載している。このためLDACと両対応している製品は少なく、ハイレゾ再生をテストするには、どうしてもaptX Adaptive対応の再生機が必要になった。

スマホでaptX Adaptive対応のものを調べてみたが、まだ数が少なく、最近のXperia 1,5,10、AQUOSのハイエンドモデル、arrows We、Xaomi X11以上ぐらいしか選択肢がない。どれもまあまあハイエンドなので、安くても10万円近い出費となる。

そんなにスマホが欲しいわけではないので、なんとかトランスミッタで対応モデルがないかと探したところ、Creativeに「BT-W5」というUSB-C対応のドングル製品があるのがわかった。「BT-W4」という全モデルも一応対応ではあるが、対応レートが最大24bit/48kHz止まりである。規格としての最高値は24bit/96kHzだが、これに対応するのはBT-W5しかないようだ。

そのほか中国のよく知らないメーカーの製品も多数見つけたが、何か問題があっても問い合わせ先があるのかすらわからないので、とりあえず日本にちゃんとした法人があるCreativeなら大丈夫だろう。

BT-W5は今年4月発売だが、Amazon等では欠品しており、今は公式サイトのみに絞っているようだ。価格は6,800円。とりあえずこれで検証はできるだろう。

■ドングルだがソフトウェアが必須  

注文して中3日で届いたのだが、現物はほぼUSBメモリ程度のサイズ感で、かなり小さい。コネクタがUSB-Cなので、MacBook Proにも変換なしで直接突っ込める。今ならプロモーションでUSB-C to Aの変換コネクタが付いてくる。

ハードウェア的には、ただポートに挿すだけで動作する。とはいえ日本の公式サイトから購入したのに、パッケージには日本語マニュアルが入っていなかった。英語と中国語のみである。日本ってとうとうそういう扱いになったのかーと嘆息する。

ペアリングもBT-W5とヘッドホンの間で直接できるのだが、お互いに表示が何もないので、本当に双方繋がっているのかの確認ができない。そこは良くしたもので、Creativeの専用ソフトを入れると、ステータスが確認できるという。

早速ダウンロードしようとサイトに飛んだのだが、BT-W5のサイトから直接ダウンロードできるわけではなく、サービスページに飛んでそこで製品をカテゴリから検索しなければならない。これは一体何カテゴリなんだよと探す事10分。ようやく「ヘッドホン・イヤホン」の「アクセサリ」に登録されているのがわかった。

いやわろとる場合か

まあ確かにいわれてみればそうなんだが、直接的な「イヤホン・ヘッドホン」ではないので、なかなか探しづらい。早速ダウンロードしたら、以前Sandblaster X5のレビュー用にダウンロードしたソフトと同じものであった。なんだよどれでも一緒かよ。

まあそんなわけでソフトウェアを起動し、無事目的のヘッドホンと接続できた。テストしたかったのは、Edifierの「STAX Spirit S3」である。先週のAV Watchのレビューで、ハイレゾ対応ヘッドホンなのにハイレゾで確認できなかったモデルだ。

どのコーデックで接続しているかは、BT-W5のLEDの色でわかる。紫がaptX Adaptive、シアンがaptX LL、オレンジがaptX HDといった具合だ。

どれと接続しているかはソフトウェアでしかわからない

設定を見ると、aptX Adaptiveで繋がれば無条件に24bit/96kHzが採用されるわけでもない。aptX Adaptiveだけど16bit/44.1kHzで接続することもできてしまうようだ。

aptX Adaptiveだけど低ビットレートという設定もあり得る

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