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小寺の論壇:spamメール、最近の動向

現在コデラがメインで使用しているメールは、Gmailである。以前は長年契約していたプロバイダのメールアドレスを使っていたが、プロバイダを解約したのを機会に、すべてGmailに移行した。

もちろんそれ意外にもメールアドレスはあるのだが、それらもGmailに転送してGmail上で読んでいる。そうするとGmailのスパムフィルタが使えるので、面倒なことに巻き込まれずに済むからである。

先日ひさしぶりにスパムフォルダを覗いてみたら、ちょっと昨今の傾向のようなものが感じられたので、今回はそのあたりをまとめてみたいと思う。

■ブラッシュアップされ続けるspam

以前のスパムメールは、日本語が怪しいものが主流だったため、日本人からすればわかりやすかった。それだけ外国語話者にはちゃんとした日本語の文章を書くのは難しいということなのだろう。

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・典型的なスパムの例

スパムというのが正しいのか、どちらかというとフィッシング詐欺の類であるが、タイトルからして意味がわからないし、本文も句点読点の使い方がおかしい。

メール発信者もAmazonどころか全然違うところから送られており、もしかしたらどこかのサーバを踏み台にして実在のメールアドレスから送付されているのかもしれない。本文中に本物らしい正確な情報が一つも含まれていないところから、かなり古いスパムプログラムが生きていて、それがゾンビのようにメールを送り続けているとも考えられる。

このメールではないが、ある古臭いスパムを送ってきたメールアドレスが本物っぽかったのでドメイン名をたよりに検索してみたところ、実在する不動産会社であったという事例もあった。

古今東西Amazonのアカウントをどうにかしようとする手法は数多いが、次第に日本語もまともになってきている。ただやはり細かいところで変なところが多い。

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・Amazonアカウントを探り出そうとする例

文章もまあまあまともだが、タイトルがAmazoneになっている。また赤線のように、日本人ならこうした文体では書かない部分が散見される。ネイティブな日本語話者が書いたものではないという事だろう。

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・次第に巧妙になってきた例

この例は、文面は先程の平文のメールとほとんど同じだが、タイトルの間違いはなくなっている。ただ、こうした警告メールのタイトルに嬉しそうに「!」マークは付けないだろう。またお問合せ先の末尾を句読点で結んだりもしない。ただ、次第に完成度が上がってきているのは感じる。

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