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編集部から見た「AV Watch20年」の歴史 (4)

今回の対談は、AV Watch創刊20周年を記念して、現編集長の山崎健太郎さんと、前編集長で現Impress Watch編集長の臼田勤哉さんとの鼎談をお届けしている。

インプレスのAV機器専門サイト、AV Watchの創刊は2001年2月13日。同年3月から連載をはじめた「週刊Electric Zooma!」も9月8日を以て連載1000回を迎えることができた。もちろん読者支持があってのことではあるが、それよりもメディアとしてそれだけ長く生き残ったからこそ到達できたわけである。

同時にそれだけ長いこと一つの業界を見てきた中で、トレンドの移り変わりというのも確実に捉えて変化してきた。今回はそういうお話である。
(5回連載予定)

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小寺:ページのリニューアルの話をお伺いしたいんですけど。インターネット媒体として、PCのブラウザ上で見るメディアから、携帯・スマートフォンを意識していかないといけなくなった時代というのを経由してきているわけで。

調べるとですね、2009年2月末に今のレイアウトになってるんですよ。いわゆる縦に長いというか、両サイドにバナーが来るというか。その時って、Watch全体としてもスマートフォンに対応に変換、みたいな、そんな時代だったんですかね。2009年ごろって。

臼田:たぶんね、標準化はもうちょっと後だった気がするんだけどな。

山崎:リニューアルはいつだったっけな……

臼田:たぶん標準化は――これはWatchシリーズ全体で一応スマホ対応含めて、CMSのリニューアルもあって、見た目を一応同じように運用できるようにしましょう、みたいな話があって、その中の一環がスマートフォン対応だったのかな、という気がするんですよね。

スマホ対応しなきゃいけないのはわかりきっていたことで、そこに一応対応したというだけですね。

小寺:今、ビューとしてはもうスマホからのアクセスのほうが全然多いんでしょ。

山崎:多いです。

小寺:逆転したのっていつぐらいですか? けっこう前?

臼田:他のメディアに比べたらかなり最近ですね。2017年とかだっけな。

小寺:ええっ、そんなに最近!?

山崎:ええ。

小寺:そんなに……。みんな結構PCで見てるんですね。

臼田:わりとね、2013年ぐらいで、「え、まだPCが多いんですか?」って言われてた記憶がありますので。

小寺:へえー。

臼田:でも、わりと一気に来ましたね。2016とか、17年とかかな。ちょっと今、数字が出てこないですけども。まあ今は完全にスマホのほうが多いですね。ただやっぱり、トップページを見ていただける方、毎日ブックマークから入ってきてくれる、みたいな方はPCのほうが多い。トップページのビューは相変わらずPCのほうが多いですかね。

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