ジェノグラム

私は、アセスメントをし
色々な話をきき情報をまとめるときに
未熟ながらも家族をSystemとしてとらえ
積極的にジェノグラムを組みます。
ジェノグラムとはいわゆる
ファミリーツリーで家族構成を
可視化したものです。

支援をしていくうえで
本人さまを支援することは
大前提なわけですが
家族構成を知らないと、必要な支援や
社会資源を探し当てることができないと
私は考えています。

何故、家族のことまできくの?
個人情報の侵害じゃないかしら?
アタシ(例えば母)や
父の仕事なんかの情報、必要?
え?兄弟まで?

そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そうですよね。
支援して欲しいのは
主介護者ではなく(子どもや家族)なんですから。

でも、考えてみてください。
確かに支援が欲しいのは
本人。
ただ、今まで献身的に介護や看護を
行っていた親御さんや家族ができなくなった
としてです
何故、その方々が
できなくなったんでしょう?

主介護者の高齢化で介護そのものが
難しくなってきた?
主介護者がなんらかの理由で
外に仕事に出たいと考えるようになった?
主介護者と本人との関係性が悪くて
虐待のような関係が
危ぶまれ強制的にでも
人を入れる必要になってしまった?

ざっと、3つ書いただけでも
お願いしたい事業所が違います。
対応が得意そうな職員さんがいそうな
事業所をさがしたり
必要な行政や調整機関にも相談します。

つまり、本人に対して必要な支援を
行う技術をもちあわせたうえで
相性の良さそうな支援者をまず1番に
候補として考えつつ
実際に伴走者に対して色々と対応してくださる
同居家族の相性まで考えたいからです。
必ずしも見つかるとは言い切れませんが
参考にはなるはずです。

また、本人だけではなく
家族の状態や
家族の育ちなどを知っていると
色々とどんなふうに対応していこうかという
切り口もみえてきます。

手の内明かして大丈夫?
って言われそうですが
そこに至るまでの話しなかに
私はかなり自己開示もしてますよ。
私は私を知ってもらうことが先で
大切なことだと考えていますし

ジェノグラムを大事にしたい
背景を大事にしたい

とは言っても
一気に進めるのではなく
少しずつたくさんの話をしながら
時間をかけて
情報をつみあげていき
仕上げていくことこそが
正しい情報整理だと考えているからです。
また、聞き出したことが
間違っていたとわかれば
随時、更新していき
支援に影響していないか見直していけば
良いだけのことなのです。

当然、私たちには守秘義務があります。
必要書類に記載して提出する
必要ある情報共有は行いますが
外には漏らしません。

ちなみに1番仕上がっている
ジェノグラムは勿論、私を中心とした
我が家のジェノグラムです。
とても、不思議なことがわかります。
親戚までわかっているから
書き込む書き込む…。
そうすると
職業の傾向や親戚の死因の傾向
持病の傾向、姻族の傾向
色んなことが見えてきて自分の性格の形成、
仕上がりまで見えてきて
クスっと笑っちゃいます…
ちなみに歴代の鳥たちも載せてますし
現役の3羽も載っています(笑)

単純な家系図とも少し違った
アプローチなものになりますが
単純に興味本位で覗くではなく
Systemとして捉えた時に
とても奥深い貴重な資料となるのです。
だからこそ、扱いも慎重であるべきだと
最後に付け加えておきたい。

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