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G2フローラS2021 血統全頭診断

こんにちは。競馬予想家 ノアです。

この記事はG2フローラステークス2021の血統全頭診断になります

過去の好走血統と比較しながら考察しておりますので読者の皆様は予想の参考にしていただければと思います。

「全ての競馬ファンに『血統』をもっと身近に」をテーマにこの記事は作成させて頂いております

その為、血統のクロスやインブリード、アウトブリード等の専門用語の使用を可能な限り削減し、簡単な言葉に変換しております。その中で元の専門用語と厳密な意味での整合性が取れていない部分も出てくるとは思いますが、ご了承ください。

この記事で取り上げる血統への見解や評価のすべてが結果に直結するわけではありませんが、「こうやって血統は考えればいいんだ!」という1つの指針になれるように、また「血統」に興味を持っていただける入口となれるように精一杯やらせていただいております。

この記事は血統について興味のある方や、血統適性を把握したうえでレース予想に役立てたいという方向けのコンテンツとなります。

競馬予想家 ノアの最終的な印や見解、買い目に関係するような内容をお求めの方のご期待には添えないと思いますのでご注意ください。

自分で予想する際に何か1つ指針が欲しい、そこで「血統」を使いたいといった方に向けた記事になっておりますので、読者の皆さんはそこをご理解の上、ご覧ください。

参考になった、血統の見方や考え方が掴めた、また来週も読みたいなど、思っていただけましたら記事へのスキもよろしくお願いいたします。


●G2フローラステークス 血統傾向


G2フローラステークスは「父欧州型」の期待値が高いレース。

2016年勝ち馬チェッキーノは父欧州型のキングカメハメハ。2017年は父欧州型のハービンジャー産駒が二桁人気で1、2着。2018年も父欧州型のルーラシップ産駒が13番人気2着、ハービンジャー産駒が5番人気3着。2019年の2着馬も父欧州型のルーラシップ産駒、3着馬には父欧州型のハービンジャー産駒が好走。去年の勝ち馬ウインマリリンは父欧州型のスクリーンヒーロー産駒。

父欧州型はスタミナに優れ、仕上がりが遅いのが特徴。G2フローラステークスはすべての出走馬にとってはじめての2000m重賞となるため、今まで以上にスタミナが問われることと、この時期に父欧州型の成長曲線が上昇してくることが有利に働きやすい。

注目はルーラシップ、ハーツクライのトニービン内包種牡馬。

それ以外ではロベルト系やサドラーズウェルズ系の血を持つ馬の激走にも注目です。

20年4番人気1着のウインマリリンは父ロベルト系。17年10番人気2着のヤマカツグレースは母父ロベルト系。14年6番人気2着ブランネージュは父ロベルト系。16年13番人気3着アウェイクは母母父ロベルト系。19年9番人気3着ジョディーは母母父サドラーズウェルズ系。


・ルーラシップ、ハーツクライ産駒
・欧州型内包(ロベルト系、サドラーズウェルズ系)


●G2フローラステークス2021 血統全頭診断

※50音順

血統評価(★)の見方

★★★★★ → 血統適性が非常に高い

★★★★☆ → 血統適性が高い

★★★☆☆ → 標準レベルの血統適性

★★☆☆☆ → 血統適性が低い

★☆☆☆☆ → 血統面からの買い要素は全くない



1.アンフィニドール


血統評価 : ★★★★☆

アンフィニドールの血統評価は星4つとしました。父モーリスが欧州型ロベルト系に該当。母系にはフェアリードール一族。近親に同レース勝ち馬デニムアンドルビー。父、母系ともにフローラステークスに向けて血統的な適性は高いと思いますので、新馬戦からの臨戦とはなりますが、期待できる1頭だと思います。


2.ウインアグライア


血統評価 : ★★☆☆☆

ウインアグライアの血統評価は星2つとしました。母父Archが欧州型ロベルト系に該当。本馬の場合、父に短距離型種牡馬マツリダゴッホを持つためフローラステークスの血統傾向とのマッチ度が高いかといえば微妙なところ。ただ去年の勝ち馬と同じラフィアングループの育成となりますのでそういった面では好走の余地があると思いますし、ロベルト内包馬がまとめて走るような結果になれば、なだれ込んでくる可能性も出てきそうです。


3.エトワールマタン


血統評価 : ★★★★☆

エトワールマタンの血統評価は星4つとしました。父ルーラシップが欧州型キングマンボ系に該当。ルーラシップ×ディープインパクトという配合は去年の3着馬と同じになります。それだけでも買い材料にはなると思いますし、前走も初の重賞挑戦で惜しい競馬だっただけに展開次第では巻き返しに期待できる1頭だと思います。


4.オヌール


血統評価 : ★★☆☆☆

オヌールの血統評価は星2つとしました。母系に欧州のフランス血統を内包。全姉デゼルのようにディープインパクト×フランス血統の牝馬は直線での切れ味に長けており、東京コースは最適舞台だと思います。フローラステークスの血統傾向として挙げた欧州血統のスタミナ要素が薄いので★はつけませんでしたが昇級戦のディープインパクト産駒は過小評価されていても買った方が期待値は高いので、最終的に印は回すかもしれない1頭です。


5.オメガロマンス


血統評価 : ★★★☆☆

オメガロマンスの血統評価は星3つとしました。父ハーツクライがトニービン内包で血統傾向に合致。母系は米国血統のスピニングワールドにダンチヒ系という配合で非常にスピード能力に長けた血統。全姉にヌーヴォレコルトがいるようにサンデー×スピード血統でTHEクラシックタイプという印象なだけにスタミナが問われるフローラステークスで良さが活きるかは微妙なところ。父にハーツクライ(トニービン)を持つという点と、血統ポテンシャルの高さは魅力的ですので、それでどこまでといった感じでしょうか。


6.クールキャット


血統評価 : ★★★★★

クールキャットの血統評価は星5つとしました。父スクリーンヒーローが欧州型ロベルト系に該当。母系には菊花賞馬ダンスインザダークと、今よりタフな路盤で行われていた時代のJRAの名血「メジロ牝系」を内包。スタミナと馬力に優れた血統構成。今回の距離延長ローテもこの馬の良さを活かすには良いと思いますし、全馬はじめての2000m重賞となるフローラステークスでは血統・経験ともに有利だと思います。前走も出遅れて後方からの競馬にはなったものの、今回人気しそうなユーバーレーベンとは0.1秒差と差のない競馬をしていますから、オッズ以上に力差は拮抗していると思います。


7.グローリアスサルム


血統評価 : ★☆☆☆☆

グローリアスサルムの血統評価は星1つとしました。私がフローラステークスで重視したい血統傾向には合致していません。父キズナはサンデー系のなかでは早熟傾向が強く、ダートもこなせる馬力型。欧州のスタミナ血統とは真逆の良さを持っているとも言えます。母父チチカステナンゴはドイツの名血で欧州血統ではありますが、ドイツ血統は国の競馬体系上(血統配合の歴史上)、インブリード(近親交配)を行わないため主張が薄く、配合相手(本馬の場合キズナ)の特徴を強化しやすい。(ここはわかりにくければスルーしてください)つまり、スタミナが問われる欧州的なレースよりダート的馬力が問われるレースでこそ狙いたい印象なだけに、フローラステークスに向けて血統面からの買い要素は少ないと思います。


8.ジェニーアムレット


血統評価 : ★☆☆☆☆

ジェニーアムレットの血統評価は星1つとしました。私がフローラステークスで重視したい血統傾向には合致していません。ディープインパクト×米国血統ということで直線スピードに優れており、スタミナが問われるレースへの適性は低いと思います。ただ前走で2400mを経験している点は魅力的ですし、昇級戦のディープインパクト産駒は過小評価されていても買った方が期待値が高いので、最終的に印は回すかもしれない1頭です。


9.スノークォーツ


血統評価 : ★★★☆☆

スノークォーツの血統評価は星3つとしました。父ゴールドシップはステイゴールド系種牡馬。このブログでも過去何度かお伝えしてきましたが父欧州型が恵まれるレースではステイゴールド系も有利になる事が多い。それはステイゴールド自身も、また産駒のナカヤマフェスタやオルフェーヴル、ウインブライトなどが国外G1で好走したようにスタミナレースに強いから。そういった面でゴールドシップ産駒はフローラステークスへの適性は高いと思いますので注目したい1頭です。


10.スノーハレーション


血統評価 : ★☆☆☆☆

スノーハレーションの血統評価は星1つとしました。私がフローラステークスで重視したい血統傾向には合致していません。ディープインパクト×米国血統ということで直線スピードに優れており、スタミナが問われるレースへの適性は低いと思います。2代母ゴールドティアラや近親ステファノスは共にマイラーですから、この馬もマイル戦やマイラーが恵まれる2000m戦で買いたいと思います。


11.スライリー


血統評価 : ★★★☆☆

スライリーの血統評価は星3つとしました。父オルフェーヴルはステイゴールド系種牡馬。このブログでも過去何度かお伝えしてきましたが父欧州型が恵まれるレースではステイゴールド系も有利になる事が多い。それはステイゴールド自身も、また産駒のナカヤマフェスタやオルフェーヴル、ウインブライトなどが国外G1で好走したようにスタミナレースに強いから。そういった面でオルフェーヴル産駒のフローラステークスへの適性は高いと思いますので注目したい1頭です。


12.パープルレディー


血統評価 : ★☆☆☆☆

パープルレディーの血統評価は星1つとしました。私がフローラステークスで重視したい血統傾向には合致していません。ディープインパクト×米国血統ということで直線スピードに優れており、スタミナが問われるレースへの適性は低いと思います。母メリッサや近親ミッキーグローリー、カツジは共に1200~1600mで活躍した馬ですから、この馬もベストはマイル付近だと思っています。


13.メイサウザンアワー


血統評価 : ★★★★★

メイサウザンアワーの血統評価は星5つとしました。父ノヴェリストが欧州型に該当。ノヴェリストはイギリスで活躍した欧州の一流種牡馬で、ハービンジャー産駒が穴をあけるようなレースへの適性は同じく高いと思います。更に母系はフェアリードール一族ということで近親には当レース勝ち馬デニムアンドルビー。父、母系ともにフローラステークスに向けて血統的な適性は高いと思いますので、期待したい1頭です。


14.ユーバーレーベン


血統評価 : ★★★★☆

ユーバーレーベンの血統評価は星4つとしました。父ゴールドシップはステイゴールド系種牡馬。このブログでも過去何度かお伝えしてきましたが父欧州型が恵まれるレースではステイゴールド系も有利になる事が多い。それはステイゴールド自身も、また産駒のナカヤマフェスタやオルフェーヴル、ウインブライトなどが国外G1で好走したようにスタミナレースに強いから。ゴールドシップ産駒であるという点をまずは評価したいと思いますし、ユーバーレーベンの場合は母母父にロベルト系を内包している点も血統傾向に合致。唯一心配な点は、ユーバーレーベンに本命を打った阪神ジュベナイルフィリーズの見解でも書きましたが、マイネヌーヴェル牝系が早熟牝系であること。2歳戦では体力の完成の早さで有利に立てていましたが3歳春にもなってくるとそのアドヴァンテージも薄れてくるころで、力関係が逆転されている可能性も。そこの見極めが大事になってくるんではないでしょうか。


15.ララサンスフル


血統評価 : ★★★★☆

ララサンスフルの血統評価は星4つとしました。父ハーツクライがトニービン内包で血統傾向に合致。本馬の場合は母父にサドラーズウェルズ系のガリレオを持つ点も評価できます。この血統構成ですと晩成型で基礎スピードが足りない可能性が高いと思いますので、前走のような距離延長ローテやスタミナが問われる展開になれば良さが活きてくるはず。フローラステークスへの適性は高いと思いますので注目したい1頭です。


16.ルース


血統評価 : ★★★★☆

ルースの血統評価は星4つとしました。父ドゥラメンテが欧州型キングマンボ系に該当。母父も欧州型ロベルト系に該当しますので、父、母父ともにフローラステークスへの適性が高い血統構成。近親にはフローラステークス2着のヤマカツグレース。


17.レッジャードロ


血統評価 : ★★☆☆☆

レッジャードロの血統評価は星2つとしました。父ドゥラメンテが欧州型キングマンボ系に該当。本馬の場合は母系がストームキャット系×ダンチヒ系と、ダート的要素とスピード要素に優れている点が割引材料。1勝クラスでも現状厳しい印象なだけにそこを埋められるかがカギになってきそうです。


G2フローラステークス 血統評価トップ3


1位 クールキャット
2位 メイサウザンアワー
3位 アンフィニドール
3位 エトワールマタン
3位 ユーバーレーベン


以上がG2フローラステークス2021の血統全頭診断になります。

皆さんの予想の参考にお役立てください。

最後に、この記事が「参考になった」「血統に興味がわいた」と思っていただけましたら記事へのスキやアカウントのフォローもよろしくお願いします!


それではここまでご覧いただきありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう!


競馬予想家 ノア






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