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【解説】トリプルファクター予想で激走する穴馬がまるわかり!プロが教える競馬予想の考え方


概要

この記事では私、競馬予想家 ノアが生み出した予想法「トリプルファクター予想」について解説します。
この予想法はその名の通り、「馬場」→「血統」→「ローテ」という3つの予想ファクター(要素)を活用し競馬を体系的に捉えることで危険な人気馬や激走する穴馬を見極めていくものです。
初心者〜上級者まで幅広い競馬ファンの方々に競馬予想の楽しさ・考え方が伝わる内容かと思いますので、是非最後までご覧頂き、週末の予想に活かして頂ければと思います。

①馬場に関する考え方

・トラックゾーン(TZ)について

私の競馬予想では度々「トラックゾーン(Track Zone)※以降、TZ」というワードが出てきます。
これは私が独自に生みだした馬場分析のツールであり、走破時計と上がり3ハロン(ゴール前600m)のタイムに着目し、馬場状態を4象限に分類することを目的としています。
これにより、重賞など同一レースにおける過去データを分析し馬場差を可視化したり、直近のレース結果から予想レースの想定タイムを算出することを可能にしました。

競馬予想において「馬場」は競走馬が実際に走るコース・路盤の状態そのものですので非常に重要なファクターです。
例えば、人間が走る時も、同じ100m走でも「整備された陸上トラックの上を走るのか」「田んぼの上を走るのか」では大きな違いが生まれるはずです。
TZはこの「馬場」の状態を、実際の走破時計や上がり3ハロンのタイムといった実数値を持って算出し、可視化することで予想に活かしやすいようにするツールなのです。

とはいえ、文字だけでは伝わりにくい部分もあると思いますのでここからは図を用いて解説します。

トラックゾーン(TZ)

こちらが「トラックゾーン(TZ)」です。※上図
各重賞レースや平場であればクラス別に平均走破時計・平均上がり3ハロンを算出し基準値(中央点)とした上で、横の線(x軸)は走破時計、縦の線(y軸)は上がり3ハロンを示しています。

つまり、

・左上(緑)のAゾーンは「走破時計、上がり3ハロン共に平均より速い時計が出る高速馬場状態」
・右下(赤)のDゾーンは「走破時計、上がり3ハロン共に平均より時計がかかるタフな馬場状態」

となるわけです。

・TZを使った予想例

ここからは実際の予想例を用いて、TZの活用方法をお伝えしていきます。
今回取り上げるのは2018年のG1スプリンターズS。

出典:JRA公式サイト


結果は、1番人気→11番人気→13番人気の決着で3連単は2,000倍越えの波乱決着となりました。

当時の馬場状態としては、開催4週目で芝が痛んでいたこと・当日も雨が降っていたことから平場レースでも平均タイムより時計がかかる決着となっていました。
そのため、TZは【D】での決着(走破時計、上がり3ハロン共に平均より時計がかかるタフな馬場状態)になるのではないかと想定。その上で主要なステップレースの分析に入っていきます。

主要ステップレースのTZは下記の通り。

2018年スプリンターズS 主要ステップレース分析

2018年のG1スプリンターズSは主に前走、キーンランドC組・北九州記念組・安田記念組に人気が集中していました。
しかし上図TZでわかるようにこれらのステップレースは今回想定するDゾーンとは真逆の走破時計・上り3ハロン共に速い高速馬場での結果であり、素直に着順を信用できないと判断しました。
一方で主要ステップレースの中で唯一、セントウルSだけは今回の想定と同じ【D】ゾーンでの結果であり、セントウルS上位組のパフォーマンスは今回のスプリンターズSにおいても信用に値すると予想しました。

当時の私の最終予想は、
◉8番 ファインニードル(1番人気、前走セントウルS:1着)
○9番 ラブカンプ―(11番人気、前走セントウルS:2着)
▲1番 ラインスピリット(13番人気、前走セントウルS:5着)

結果として◉→○→▲での決着となり、前走セントウルS組が馬券内を独占する形で3連単2,000倍越えを的中することができました。

このようにTZでは予想するレースの馬場状態を想定した上で、ステップレースにおける馬場差を可視化し、危険な人気馬や激走する穴馬を見極めていきます。

②血統に関する考え方

血統は競走馬の能力を示す「設計図」です。
トラックゾーン(TZ)を活用し馬場をチェックした後は、その馬場に適した血統の馬を探していく作業に入ります。

ただし血統に関しては、この記事に私の知識のすべてを書ききることは難しいので本ブログで公開している予想記事をご覧頂き参考にしてみてください。

③ローテに関する考え方

ここまで「馬場」→「血統」という2つの予想ファクターを活用しレースを予想してきました。
この段階までくると、ある程度狙いたい馬の目処が立っていると思います。
その上で最後に私は「ローテ」というファクターを活用し、”その馬が自身のパフォーマンスを発揮できる状態にあるのか”を確認します。

どれだけ予想するレースに適した能力や馬場適性を持つ馬でも、そのパフォーマンスを発揮できる状態になければ意味がありません。

「馬場」や「血統」を出走する競走馬同士の「横の比較」と表現するのであれば、「ローテ」はその馬自身の戦歴を比較する「縦の比較」と言えます。

ここではいくつかの競走馬を取り上げ、「縦の比較」の考え方をお伝えします。

・ローテポイントを使った予想例

出典:JRA公式サイト

ガイアフォースのローテポイント(好走/凡走を分けるローテーション要素)は「距離短縮ローテ」です。
上記戦歴からわかる通り、ガイアフォースは短縮ローテではパフォーマンスを発揮する一方で、延長ローテや短縮激走後の同距離ローテでは自身のパフォーマンスを発揮しにくい傾向にあります。

出典:JRA公式サイト

スターズオンアースのローテポイントはガイアフォースとは真逆の「距離延長ローテ」です。
過去の戦歴から、距離短縮ローテでは人気より着順を落とす結果となっている一方で、距離延長ローテでは人気以上に好走しています。

出典:JRA公式サイト

マヴォロンテのローテポイントは「休み明けローテ」です。
中6週以上間隔が空いたローテでは好走しているのに対し、中1〜5週以内と間隔を詰めたローテではパフォーマンスを落とす傾向にあります。

出典:JRA公式サイト

ツークフォーゲルのローテポイントは「休み明けローテ」と「ダートスタート」です。
過去の戦歴を振り返ると、この2つのローテポイントに該当するレースでは人気以上に好走する傾向にあります。

このように競走馬の戦歴から傾向を分析し、今回のレースにおいて”その馬が自身のパフォーマンスを発揮できるローテかどうか”を判断していきます。

まとめ

以上が私、競馬予想家 ノアが生み出した「トリプルファクター予想」の全容となります。
「馬場」→「血統」→「ローテ」という3つの予想ファクターを活用し、横の比較と縦の比較を行うことで、競馬を体系的に捉え予想できるのがこの予想法の素晴らしいところだと思っています。

とはいえ、この予想法ではトラックゾーン(TZ)など私が開発した独自のツールを活用しなければいけない点で読者の皆様には取っつきにくい印象もあるかと思います。しかし、その点はご安心ください。

本ブログでは毎週の重賞予想を無料公開しており、その記事内では主要ステップレースの分析結果や予想レースの想定TZ、血統傾向、ローテポイントなど、トリプルファクター予想に必要な情報の全てを無料掲載しております。

そのため、競馬初心者の方でも

・まずはトラックゾーン(TZ)を参考に「馬場」だけ考えて予想してみる
・気になる馬の戦歴を眺めながら「ローテ」だけ気にして予想してみる

といったように自分でチャレンジできそうな範囲からこの予想法を試してみて頂ければと思います。
競馬予想の考え方・楽しさと出逢えると、きっと競馬が今より数倍楽しくなるはずです。

最後に、ここまで本記事をご覧頂きまして本当にありがとうございました。

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