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余白に生まれた覚悟

2/4-5
道東で行われた東日本支部の合宿

いくか迷ってたこの合宿で
私は覚悟を決めることができた
「あなたのために頑張りたい」
そう思う人ができた


人生で初めて訪れた道東
何にも調べないで行ったせいで
ただひたすらにみんなについていくことしかできなかった

寒いと思ってた釧路は
想像よりも暖かくて
東京とは違う優しい寒さだった

ついた初日から
語ることで溢れてたみんなと
雪ではしゃいで
スーツケースで来たことを後悔
(そろそろバックパック欲しい

2日目の朝から行ったワカサギ釣りは
3時間やっても満足しないくらい
素敵な時間が流れてた

別にたくさん喋ってたわけじゃないし
ただただ穴を見つめて
ワカサギが釣れるのを待つ

それだけの時間だったけど
うちらにとっては充実し過ぎてた時間で
それまでの忙しすぎた毎日に
余白が生まれた瞬間だった

こんなにのんびり時間を使ったのは
いつぶりだろう
何も考えずに1つのことに没頭したのは
いつぶりだろう

定期的にこの時間が必要だ
そう思った
(ワカサギ釣り趣味になりそう

塘路湖


私にとって余白とは
各自が自分の時間を楽しんで
時間ややるべきことに支配されない瞬間

不意に何も考えずに
その環境を存分に楽しむ瞬間

全身でその土地を感じ
リフレッシュとエネルギーチャージを同時進行する瞬間

きっと人によって違うだろうけど
行き詰まってキツキツしてた毎日に
ポッと生まれた
いい意味で何もしたくなくなる感情
私にはそう思えた


合宿のコンテンツ
もちろんどれも素敵だった楽しかった

ただあえて選ぶなら
初日の夜
これが私が覚悟を決めた瞬間

かなみが、ぞいが、じゅんぺいが、
自分の想いを話してた
よっぴが、ひがしゅんが、菜月さんが、文太さんが
この組織とバックパックフェスタへの想いを伝えてくれた

そして突如聞いた
「最後」って言葉


3月11日
バックパックフェスタが終わったら
今年度の学生支部は終わり
そんなこと分かってた

私が人生で初めて出会った
夢を語れる仲間とも一旦お別れ
それも分かってた

当日どんなものを届けられるのかワクワクで
カレンダーで3/11が輝いて見えるほど楽しみな日

でもそれと同時に今の私に一番来てほしくない日

きっとこの日を境に
私の心にはポッカリ穴があいて
どこか物足りない毎日を過ごすんだろうって

忙し過ぎた毎日に
急に余白ができて
誰と何をすればいいのかわからなくなるんだろうって

バックパックフェスタが終わった後
残りの春休みをどう過ごしているのか
休学を決めた来年
自分がどう過ごしているのか

輝き過ぎていたこの1年に隠れて
来年の自分の姿なんて何も見えない
とっても不安でとっても怖い


でも

今の自分にそんなことを考える余白はない


学生時代の全部を捧げてきた人が
とんでもない熱量と想いでこの組織を支えてきた人が
旅の素晴らしさと仲間の尊さを教えてくれた人が
TABIPPOを離れる

私がたった1年でとんでもない魅力に引き込まれてたこの組織に
何年も関わってきた人たちにとっての
正真正銘最後の砦

どれだけの想いを持って取り組んでるのかなんて
きっと私になんか想像できないくらいの
強くて熱い想い


もちろん会場を満席にして
2006人のお客さん全員に
旅の魅力、1歩踏み出すきっかけを与えたい

もちろん東日本支部のメンバー
監督陣、舞台チーム、いつもそばにいてくれる仲間、
みんなと一緒に最高の一瞬を作りたい

でもそれと同じくらい
いつも絶対に追いつけない位置で
組織を引っ張り、支えて、背中を押してくれた
この人たちのために最高のものを創りたい
このメンバーで最後を飾れてよかったって
今年が一番良かったって
そう思ってもらいたい

そんな感情が溢れた

そして
今のままいったら絶対に後悔する
頑張りきれずに
全力を出しきれずに
なんか心残りがあるまま終わるんだと思う

当日もきっと
心から泣くことはできなくて
周りのみんなが作り上げてくれた最高の舞台を見て
感動して終わるんだと思う

こんな感情も生まれた

こんな気持ちで最後を迎えるのは絶対に嫌だ
これを1年の集大成にはしたくない
シンプルにそう思った

だから私は覚悟を決めた

今年で最後の人たちのためにも
この1年私の人生を彩ってくれたみんなのためにも
当日見にきてくれるお客さんのためにも

残りの1ヶ月全力で取り組むって

「頑張り方は人それぞれでいい」
ってよっぴが言ってた
(多分こんな感じの言葉

今の自分には結構響いた

きっと私は集客上手じゃない
誘った友達は9割就活で断られるし
そもそも私人脈作るの下手だった

周りより全然呼べてなくて
やばいって思って
自分責めたりしてたけど

多分私が頑張るべきところはここじゃなくて
(もちろんやるけど

音響とか、演出とか、アイデア出しとか
舞台チームとして自分が貢献できることに
全力投球しようって
そう決めた


この幸せすぎた1年もラスト1ヶ月
私はこのメンバーがいるから頑張れる
このメンバーとだから頑張りたい

後悔のないように!
なんて言っても絶対に後悔なんて残るんだと思う
でもこれからの自分次第で
いくらでもその後悔を最小限にすることはできる

3月11日
目を輝かせて感動しているお客さんと
やりきった満足気の笑顔と
少しの寂しさで溢れてるメンバーの顔を見るために

ラスト1ヶ月走り切ってみせる

大好きな舞台チーム

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