長い長い大学生活を振り返ってみる Part4 2017.02~04

From.福岡の久留米から

そういえば、気づいたら大学生活最初の正月が終わっていた。授業中はみんなあけましておめでとうとかクリスマスに彼女とどこかに行ったとかを楽しそうに話してたが、僕はそれどころではない。

4月末からオーストラリアへのワーキングホリデーが始まる。現在は同年の2月、あと2か月でオーストラリアへ旅立つ日が来る。日が近づくにつれてもちろん緊張をしてきていた。

けどそれと同時にワクワク感が大きかった。英語が伝わるかどうかも不安だったが、対策として英会話教室に通っていたから大丈夫だと思っている。そう、実は3件目のインターンシップが終わった後、

帰り道に大人向けの英会話教室があったから、そこに通い始めていた。約半年勉強したし、そこで教師をしている外国のひとからもリスニング能力があるから大丈夫だって言ってくれていたから少し安心していた。


落ち着かない気持ちを整えてみた


緊張しながら学校に休学届を出してやるべきことも終わったころ、ちょうど春休みに入ったから思い出の地とかパワースポットとかを信じてもいないくせにとりあえず成功を願って通ってみた。

最後の一か月はもういよいよ心の準備だけだ。あ、ちなみにオーストラリアがどんなところかとか何が有名なのかとかは一切調べなかった。仲介業社さんからも調べておきなさいと言われていたけど、面白味が減ってしまうと思った。

始めて行く海外だったから、こだわりたかったのかもしれない。ただ調べた情報よりも実際に5感すべてで感じることを大事にしたかった。だから、

僕が旅立つちょうど一か月前に出発していた当時の友人からも楽しいということしか聞かなかった。同じオーストラリア国内でもワーホリ先が違うから聞いてもよいかなとちょっと思ったけど、聞かないようにした。

これからお楽しみの最高級料理が来ると言われているのに、何かしらのヒントが欲しいと思うだろうか。僕は絶対に思わない。ヒントすら求めない。ワクワクを楽しんで、実際に来たものを楽しむタイプだ。

そんなことを考えながら、心配から期待やワクワクしか感じ始めなくなったころ、ついに僕がオーストラリアに旅立つ日が来た。


いよいよ異界の地へ足を踏み出す


仲介業社さんからの提案で、日本人が一番少なくて都会感があまりないアデレードというオーストラリアの南の方に位置する都市らしい。飛行機でなんと合計17時間くらいかかる。

朝早くに日本空港を出発して、シンガポール空港で乗り換える。そのシンガポールから出発する便が6時間後だと言われてまた不思議に思ったが、まあいっかと強制的に納得させて待つことにした。

シンガポール空港で待っている間も結果的に楽しかった。日本人はあまり見えなかったし、ほぼ全て英語表記の案内板に興奮しながら探検する。空港はあまりにも広かった。

3つ建物がある。しかもその間を走る小さい電車のような乗り物で移動するらしい。そこで食べるなじみのない料理、飛び交ういろんな国の言葉。それだけ初めての経験ばかりで心がタップダンスを始めていた。

本命でもない国の空港だけでこれだけ興奮することができるなんて、アデレードに到着したらどれだけテンションが上がるのかと、ひたすらウキウキしながらアデレード空港行きの便を待った。

テンションが上がっている僕は、空港で待っている間にもいろんなことをしてみた。何も聞きたいこともないのに案内所に質問しに行ったり、旅行者につたない英語で話しかけたりしたりもした。

話しかけた人は、みんな共通してものすごく優しかった。迷惑がろうとなんて少しもせずにニコニコしながら話してくれる。最終的に仲良くなった旅行者の人と一緒にご飯を食べて奢ってもらえたんだから、

もっと海外に対するイメージが良くなった。まだ住んだこともないのに日本人をやめて海外で永住権を取りたいと思うくらい。

そんなイメージが最強に良くなって、ワクワクが最高に達した21時頃、アデレード行きの搭乗手続きが始まった。要望通りの窓側に座って到着を待つことになるんだけど、ここからがまた長い。

21時半くらいに出発して到着が翌日の朝7時20分。つまり今日は飛行機の中で寝ることになる。なのに何の不満もない。すべてが新鮮でただただ楽しいと思えていたからだ。本当にピュアなことだ。

とはいえ、暇にはならない。座っている前には画面があっていくつかの映画が見れたり、簡単なゲームができたりしたからだ。乗っている間はそれを楽しんだ。飛行機の旅も悪くないと感じる。

1時間ごとに起きることがなければもっとよかったんだけど、それは初海外で浮かれていたから興奮して寝られなかったということにしておこう。寝たり起きたりを繰り返している間に日が上がってきて、さらに陸まで見えてきた。

17時間ですでに相当な長旅だと思っているのにも関わらず、これから何も知らない国で1年一人で生きていく。それがとてもワクワクしていた。心配なんてついてしまったらみじんも思わない。

アデレードに到着して検査やら税関やらを済ませて、エントランスの方に出た。そしたら何やら様子がおかしかった。

次回 初海外生活序章スタート! ではまた明日。



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