お金で買えない価値

お久しぶりに書きます。

森蔭晨之介です。

僕は地元が京都で18年間京都で過ごしました。

小さい頃から何故か自分を俯瞰して過ごし
放課後、友達とドッチボールとかで遊んでいる
夕方の景色とかを背景に、自分がそこに居て
初めて楽しいと感じるような子供でした。

ですが、日が暮れて終わりを感じると同時に
寂しくなり苦しくなる。

楽しいが大きければ大きいほど
その寂しさは大きくなることに悩み

それが『死』に直結しました。

僕は死ぬことに対して、恐怖を覚えて
どんなに楽しい日常があっても

最後は終わりがあることが怖くなって
純粋な気持ちで『楽しい』と感じることを
自分で止めるような性格になってしまいました。


それから僕は、主観で人と向き合うことや
友達のことを友達と思わないようにしたり

学校の誰が決めたかもわからないルールや
社会のルール。一般的みたいなものに

違和感を覚えて、捻くれることでしか

自分を保てませんでした。

気持ちの行き場がない苦しい日々に
唯一救いだったのが、ファッションでした。

語らなくても自分を表現できる。

僕のコンプレックスや捻くれた気持ち。

素直になれない大っ嫌いな自分を
纏まってくれたのが服でした。


気づけば、それは自分の肌に近いものになり
東京に上京して日々自分という人間が
形成されていくのが分かりました。


20歳の頃に、とある古着屋にスカウトされて
そこで働くことになりました。


当時の僕は、『接客』をするのはダサい。
かっこいい店員とかっこいい服があるんだから
黙って選んで買ってくれ。みたいなスタンスでした。

でもそれは僕が勝手に期待してた形であり

現実はそうではなかったです。

売上は0続き。
立っていても楽しさを見出せず
なんで自分が働いてるのかも分からなくなって

初めて『接客』をしてみようと思いました。

それから色んな発見があり
僕が服を通してお客様に伝えたいこと。

どうすれば伝わるのか。

僕の人生にとって、ファッションが与えてくれた
価値観を服を通して伝えたい。

そんな気持ちが芽生え始めた瞬間に

売る為の接客よりも
何か1つでもお客様には、新しい発見や気付きを
持って帰ってほしい。

お土産程度で服も買ってくれたら嬉しい。

そんな僕の中の『接客』のこだわりが生まれました。



ファッションは『自己満』とよく言われます。

着たい服を着れば良い。

自分がよければそれでいいじゃない。

それはそうなのですが

僕は一人一人のお客様と対話して
自己満以上に大事なものを、発見できました。


そして、先日僕が立たせて頂いた
『UniteUp! sMiLeaLIVE』



この日を迎えるまでには
苦しい日々と逃げたくなる日々

話せば長くなるのですが

本当に色んなことがありました。


僕だけの問題なら、逃げたって良かったのかもしれないしそれも選択肢なんだと思うんです。


ですが、メンバーの2人は
こんな僕にも歩み寄ってくれて

僕の中で、仕事に向き合う動機が

メンバーの2人でした。

自分の為というより
チームという意識が芽生え
本当に助けられました。


僕が人生で初めての舞台。
ダンスも歌も全部が初めての舞台。

上手くできるかより
僕自身、全力で楽しむことを優先し


小さい頃からのコンプレックス、
主観で楽しむことができました。


初めての舞台というのもあり
パフォーマンスには余裕がなかったかもしれません。客観視も俯瞰もあんまりできてなかったかもしれません。


でも、客席の皆んなの声や熱量。
それをリアルに強く感じれたことが
何より嬉しかったし

僕が自分の本音の気持ちを
やっと伝えられたことが嬉しかったです。


ステージに立つ人間として自己満じゃ駄目。


古着屋の接客も、ステージのパフォーマンスも
自己満だけじゃ駄目なんだなと。

そう思いました。

だから、また皆んなには会いたいし
大事なことに気づかせてくれたことに
とても感謝してます。


恩返しできるように、またステージで
会えることを願っています。

ありがとう。

森蔭晨之介





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