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マルチャーの土寄せが悪い時の対処法

農業機械にマルチャーという機械があります。畝をつくり、同時に防草や地温上昇を目 的としたマルチを設置していきます。非常に 便利なのですが、調整が意外と難しく感じま す。今回はマルチャーの土寄せが上手くいか ない時の対処法をお話しします。

そもそも水分を多く含んだ土では、ゴロゴロのベトベトで、土が上手くマルチの上に移動しません。それでもやむを得ずマルチ張りする場合は、土寄せのプレートとスポンジの距離をできるだけ離した方が、土のかたまりがつまりにくく、少しはましだと思います。が、止めておいた方が無難です。

では通常の土の場合はどうでしょう。

注目するパーツは、マルチを張る時に両肩に土を乗せていく円盤と、マルチの肩を抑えるスポンジ、主にこの二つです。

ではそれぞれについて見てみましょう。

①スポンジの抑える位置。
畝を断面で見ると台形になります。底辺から斜面を少し天に登った位置です。台形の斜面より外を押さえると、マルチと土の間に空間ができ、きれいに張れません。逆にスポンジを内に寄せ過ぎると、スポンジの外側にマルチが多くはみ出し、はみ出たマルチはU字に折れて曲がり土が乗りにくくなり ます。


②スポンジの抑える圧力。
強すぎると土寄せプレートが浮いてきてしっかり土を寄せることができません。弱過ぎるとマルチが外れる易くなります。

また、①②共通することですが、左右アンバ ランスになると、マルチにしわや、ねじれが生じます。古い機械だといろんなパーツがゆがんでいて調整が難しいかもしれませんが、なるべくセンターをきっちりとり、左右対称を心が けましょう。

③土寄せプレートの位置。
スポンジに近過ぎると、 マルチに接触したり、スポンジと土寄せプレ ートとの間に土のかたまりが詰まったりしま すマルチに土が乗る程度で外に寄せた方が土を集めやすいです。
また角度は円盤が回転する程度で、外側に土が取り込める様広げた方が良いです。広げ過ぎると進行方向に垂直となり、円盤が回転せず土が内側に寄ってきません。

これらのポイントを抑えるとマルチ張りが少 し楽にできると思います。

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