ウマ娘の公式ガイドラインを盾に他人の絵の自由を奪っている人がいるんじゃないかという話

ウマ娘とガイドラインについて

ウマ娘とは

ウマ娘 プリティーダービーは、Cygamesによるスマートフォン向けゲームアプリとPCゲーム、およびそれを中心としたメディアミックスコンテンツのことで、実の競走馬を擬人化したキャラクターである「ウマ娘」が、名前がそのままにキャラクターとして登場しています。(一部、オリジナルのウマ娘もいますが…)

ガイドラインについて

登場するウマ娘の名前は、実の競走馬からそのまま取られていることもあるために、その実の競走馬の名誉を守るために創作物の公開についてある程度規制が敷かれています。

「ウマ娘 プリティーダービー」の二次創作のガイドラインについてご案内いたします。

本作品は実在する競走馬をモチーフとしたキャラクターが数多く登場しており、馬名をお借りしている馬主の皆様を含め、たくさんの方々の協力により実現しております。
モチーフとなる競走馬のファンの皆様や馬主の皆様、および関係者の方々が不快に思われる表現、ならびに競走馬またはキャラクターのイメージを著しく損なう表現は行わないようお願いいたします。
具体的には「ウマ娘 プリティーダービー」において、以下の条項に当てはまる創作物の公開はご遠慮ください。
1. 本作品、または第三者の考え方や名誉などを害する目的のもの
2. 暴力的・グロテスクなもの、または性的描写を含むもの
3. 特定の政治・宗教・信条を過度に支援する、または貶めるもの
4. 反社会的な表現のもの
5. 第三者の権利を侵害しているもの
本ガイドラインは馬名の管理会社様との協議のうえ制定しております。
上記に当てはまる場合、やむを得ず法的措置を検討する場合もございます。

本ガイドラインは『ウマ娘』を応援していただいている皆様のファン活動自体を否定するものではございません。
皆様に安心してファン活動を行っていただけるよう、ガイドラインを制定しておりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

https://umamusume.jp/derivativework_guidelines/

以上がガイドラインです。特にこれは個人の創作を規制するものでなく、ダメなものを規定しておくことで馬主と創作者がお互い不幸にならないようにすることを目的として作られています。

ガイドラインの条項の一人歩きについて

ガイドラインの条項には、特に実の競走馬の名誉を害さない、ファン活動を行えるように作られているものですが、
2. 暴力的・グロテスクなもの、または性的描写を含むもの
という条項が独り歩きして独自解釈がされているといった例が一部ですがよく見られています。

グロテスク、暴力的というものはあまり多くは見られないのですが、美少女が出てくるコンテンツである以上、性的描写がある絵が某SNSのTLや某イラスト投稿サイトで誰の目につくような状態で公開されているといったことも見られます。
当然、そういったR-18レベルの描写のあるコンテンツについては誰の目にでもつくような状態で公開されていることは望ましくないです。誰にでも見れないようにした方がいいかもしれません。

しかしながら、最近では水着や、少し肌が見えているだけの絵に対してまで批判やお気持ち表明をする人が現れてきました。

警察行為・第三者がガイドラインの独自解釈をする危険性

警察行為の危険性について

警察行為についてですが、「創作に対して、ガイドラインの条項を元に注意・批判する行為」であるとこの記事では定義します。
警察行為を行う理由については、単なる荒らしを行いたい、コンテンツの寿命を縮めたくないという正義感からされている、等いろいろな理由が考えられます。
荒らし行為については、ノーコメントですが、謎の正義感を持って警察行為をしている場合はやめた方がいいです。
ウマ娘公式からの声明はガイドラインの再制定以降声明はありませんが、『エヴァンゲリオン』のアニメ制作をしている株式会社カラーや、『映像研には手を出すな!』の作者である大童 澄瞳氏も同様に作品にガイドラインを敷いていますが、第三者の警察行為はやめてほしいとの声明を出しています。
警察行為を行うことは公式側に対するイメージの誤解や、トラブルの元にもなるといったことは、当然ウマ娘にも当てはまるため、公式声明が出ていないとはいえ、やめておくことが賢明な判断だと考えていいでしょう。

第三者がガイドラインの独自解釈をする危険性

この行為については、公式のガイドラインの独自解釈を元にお気持ち表明をするといった行為です。
正直な話この行為は、行っている人は創作者が多く、警察行為よりも悪質だと考えています。

この行為ですが、自らが意図している、していないに関わらず、自分の気に食わない絵、解釈違いの絵に対して合法的にガイドラインを盾に他人の創作物を批判していることと何ら変わりがありません。
特にフォロワーの多い人はその発言に同意をしてくれる人も多いためか、自分の意見を大多数の正義だと勘違いしているのかもしれません。

この行為の問題点としては、他創作者の考え方・権利を阻害していることであり、たとえ「ウマ娘プロジェクト/馬名の管理会社」のガイドラインに触れていないものであっても作品の削除まで追い込まれてしまう、他者の創作意欲を削ぐといった危険性があります。
そして、その行為を行うことによって警察活動を活発にしてしまうといった危険性があります。

特に、他者の創作物が気に食わないといって、ガイドラインを盾にお気持ち表明する行為は逆にコンテンツからの離脱者を増やします。

当然この行為もしないこと、お気持ち表明をしないことが賢明な判断だと考えていいでしょう。

話のまとめ

勝手な正義感などで相互の取締りを行うことは、創作の自由を奪うことに他ならないため、やめましょう。
自分が見たくない = 公式のガイドラインに反している
ではありません。アウトの判断は公式が下すものだということを心においておきましょう。
見たくないものはブロックなどを駆使しましょう。

誰かが言わなければいけないと言っている人もいましたがそれは公式が表明することであって、バズったことがあるとはいえただの二次創作者がコンテンツが、コンテンツ制作者になったと勘違いして自己満足を行うために、こういった行為が行われていることはウマ娘の一ファンとして、非常に残念でならないです。

追記
ガイドライン違反の絵がpixivで非公開申請されているといった話を聞きました。しっかりと公式は行動しているようです。