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【七峰】MEXICO、イクォール、ギター・・・

【日報】2024/07/12付

 先日のNHK Eテレ「クラシックTV」を見た。

 村治佳織=サンというその道では知られた人がゲストで、「ふーんどんな感じなの」と思っていたおれをクラシックギター一本で黙らせた。

 たぶん奏者の次にクラシックTVの音響監督が偉くて、ギターの低音と高音、それが激しいのか甘く切ないのかまでも正確に聞き分けられる調音だからこそ、PROの丁寧な仕事ぶりが浮かび上がったのだろう……だがそんな理屈はどうでもよく、メロディ・ハーモニー・ベースの三役を果たすギター一本の音色にこれほどまでの情感をかき立てられるのかということに、ただただ驚いた。

 この経験に、おれはかつてSFC用ゲーム『ライブアライブ』29周年コンサート“LIVE A LIVE A LIVE 2023 八王子編”に参加した漫画家の島本和彦=サンが口笛のPROであるYOKO=サンの演奏に感動した体験談を思い出す。

 もしもこの二人がユニットを組めば…………ありえそうもないことだが、おれはMEXICOの荒野を吹き抜ける追い風をイメージし、ごくりと生ツバを呑んだ。

LIVE A LIVE A LIVEでメドレー演奏されたHD-2D版「WANDERER」「Under the Fake」「THE WILDS」「Sancho・de・Los・Panchoz」の原盤は無料配信されていないので、近しいイメージの動画を選んだ

話の該当部分は5:50ごろ

 また、村治=サンは番組インタビューの中でPROのギター弾きである父親に毎日練習するように教わったことを語った。それを聞いたおれは改めてバンデラスの言葉を思い出し、「毎日練習しなくちゃいけないなぁ」と思った。

(了)

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