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20240420 国際研 ソヴィエト国際法

国際研他者発表メモ

ソ連外交史

いかに資本主義との共存をめざしたか?

レーニン時代:資本主義国は敵→革命の輸出→1920に失敗→ネップ、国交開く
スターリン時代:「二重外交」、ソ連の発展を優先

質問1:「戦争は避けられない」と考えられていた?
→それはスターリン時代までの考え。資本主義が存在するまで戦争。革命潰しあるから、粛清は外からの内通者がいるから、(仏革の干渉戦争・ジャコバン派の粛清と同じ)、

質問2:スターリンの粛清のロジック
→外から開明されそうな人を殺す
ブンヨク、12年間強制収容所、7年間スターリン時代
なぜ? 父が反革命だから
民族主義者。モンゴル系ブリヤート、ムスリム等。国境を接している or 外に内通できる人。独立国ポーランド、独人多くいた。(ウラジヴォストーク近くの朝鮮人を中東に輸送)

質問3:帝政期は?
西洋に寄ろうとしてた、武装中立同盟、神聖同盟


リトヴィーノフによる集団安全保障体制構想
~'29まで:ソ連が資本主義に囲まれる
'30s:資本主義の中でファシズムが発生、どちらと結ぶか。
自由主義陣営

質問4:スティムソン主義とは
歴史学の文脈:反共産主義だったw.w.1直後の米長官
国際法の文脈:不戦条約に参加しないなら国家承認しない→違法にできた国を国家承認できない
ハーディング、クーリッジjr、フーヴァーで維持→日本→撤廃

フルシチョフ時代:第三世界は資本主義を経ずに社会主義へ(e.g.モンゴル)
ブレジネフ時代:武器輸出も可能、戦闘的な革命輸出できる
ゴルバチョフ:これまでの二分法を否定、社会主義と資本主義の対立否定

質問5:ブレジネフ時代でプラハの春言及していない、人間の顔をした革命を、ブレジネフドクトリンでチェコの運動潰した、どう評価?

「制限主権」の理解はしていなかった。

質問6:リトヴィーノフによる集団安全保障体制構想って今のと同じ?
→実質的には集団的自衛権かも

ソヴィエト国際法
法源…条約+慣習法(不文律、加盟していない国
国家行動と法的信念、国の行動の蓄積
法的拘束力は条約くらいある
強硬規範)
「ブルジョワ国際法」の法の一般原則を否定
法の一般原則は認めていないが国際法の一般原則は認める
国際法の一般原則:主権原則、合意拘束命題、衡平原則(不公平を是正する)
国際機構は国際主体ではない(ペレストロイカまで)
ただし、国家になる可能性になる場合に限り19c末~20c初頭の考え方

ユダヤ人は共通の言語ない、民族領域もってない、文化も違う→権力が与えられない
民族集団としての均一性、独自性を科学的に証明しようとした
民族集団が主権の担い手になりうるんだ

ソ連も主権ある、共和国もある
国家の中の国家
ソヴィエト社会主義共和国"同盟"だった、"連盟"は後からの訳
Soyuz(ロケットの名前)、理念としての話
日本もドイツもSoyuzに入れる、自由に離脱する権利がある
連邦-Dederatsiia
Soyuz→「建前上の主権国家が中にあるが、実際は強い連邦だった」
全体が弱くなる、お題目国家が自由な分離権を行使してソ連崩壊(ロシア連邦自体が先に抜け出した、崩壊の原因)

なぜ訳がズレた?
ソ同盟←社会主義系、理想化
連邦←そうじゃない派学派、反共?

「ソヴィエト帝国」は悪口→
民俗学;紛争カーメラ博物館、ピョートル大帝、帝国がテーマの展示
歴史的に多民族国家だったんだ、共存
そういう建前が必要なくらい揺れている
「帝国論」を調べよう
対象はソ連、ロシア、ハプスブルク、モンゴル、清朝(漢族には皇帝、遊牧民へのハーン、チベットには仏の化身。多様な集団がいるから、様々な顔を使い分ける。)
アイデンティティー論?
個人よりも集団が大事、集団単位で特権・義務を与える、ポーランド人、貴族
多様だからこそ、均質な権威与えると問題が生じる
皇帝と個別集団ごとに社会契約を結ぶことで帝国を作っている
ロシア帝国、ソ連、ロシアに継承?
「帝国」は悪いイメージ、自分たちでは認めない
帝国論という考え方自体は間違っていない

差別を認めるシステムができなくなった→帝国崩壊

「資本主義国家で行使されている人民主権は、すべて擬制であり、社会主義の下でのみ人民主権を行使しうるのであり、それを擁護するのが、ソヴィエト国家である。」

未発行の条文も法源に 法典化されている、一部条文は慣習法化

労働者は平和を愛する、権利を持っている

マルクスの本の最初、労働者の一部は改宗されているんだ、給料でブルジョワジーと同じように考える、自国の市場拡大が理にかなっている、だからブルジョワジーと同様に戦争支持

「ブルジョワ議会」、お金を持っている人が代表、外でコミューン作っても議会から見ても非合法
社会的な利害を表しているはずなのに、選挙で選ばれていないからなぁ

4つの次元
w.w.1まで→①対資本主義国だけを考えていればいい→「平和共存」を適用
その後→②対社会主義国、③対第三世界、④対連邦構成国


「一般民主主義諸原則」は適用できない
→「不可侵」や「平和共存」といった諸原則は適用されず、「同志的相互援助」の原則にとって代わられる
対外的には主権は「制限されないもの」であったが、対内的には「制限されるもの」であった

~w.w.1
社会主義体制を護ること=国家を護ること

それから
イコールではなくなる、それぞれを分けて考える、ということで論争中に連邦崩壊

難しいところ:理論が途中で連邦崩壊

ゴルバチョフ時代、①②に適用しようとした


人民主権を「民族」とも結びつけて、主権を認める:連邦離脱権
憲法で保障
妥協の産物→主権を持つ民族共和国の乱立

「ソヴィエト人」意識を作ろうとして挫折
"民族"のほうが人を動員できた

スターリンとしては一時的な妥協
社会主義が完成すると労働者は民族に拘らなくなる
諸民族が融合して「ソヴィエト人」になるんだ

フルシチョフ時代には書かれる

「ソヴィエト人」アイデンティティー持っている人もいた、国籍ではなく、革命・独ソ戦を通じた強い紐帯、プーチンは好き
その紐帯からウクライナ人が抜けるのは許せない

①②③国際法上の問題
④国内上の問題

②を考える上で、④も国際法上の問題と重ねて議論


ソヴィエト国際法をやる意味

主権概念の違い
小泉悠論文読んでると、
ロシアの主権概念が我々の主権概念と違うのでは
プーチンがやっていることは②④、受け継いでいるのでは

メルケルとプーチン対談
EUと話し合う必要がある
→バカにしだした
自己決定権の有無
米中は主権国家、日本は主権国家じゃない?

言葉は同じだが概念が違う
主権概念、前提が違う
「国連憲章を順守する」とは文言

プラハ大学が理論的に反対?
国家行動は中国と対立
ヨーロッパはソヴィエトに挑戦できない、学者も
ポーランド、チェコ
中国
中ソ論争、②で対立
スターリン批判をおこなって、中国の核保有→安全保障上の脅威

質問:法の一般原則を認めないといいつつ…後法優位は認めてんじゃん

条約と慣習法が法源
それに一般原則が従属しているという理解、それには法源性を認めていない
法を形作らないものは認めない
彼らからすれば技術的な話、それ自体は法規範にはならない
信義誠実の原則も
社会主義社会が土台だから、ブルジョワ国際法はその上にはありえない
→上部構造・下部構造
封建的・農業依拠→イデオロギー・宗教
経済→政治(経済が政治に対して優位を持っている)

青木書店、大槻書店は左
レーニン全集出してるし

法概念論が崩れちゃうじゃん
→新しい経済基盤作って法を作りたい
出発点として資本主義の否定から

むしろ自然?
身分制社会では個人平等、社会契約で1つに、を考えない
どんな職にでもつけなければいけない経済構造ができていなければいけない

マルクス主義的進歩史観だけ影響

小泉悠『「帝国」ロシアの地政学』→せんしけん

質問:コミンテルンはどの程度主体性があったか

34年に開く、ソ連とコミンテルンは別で動く、コミンテルンは各国の革命促進、ソ連は一国社会主義論→コミンテルンをソ連に従属させようとした
解散させられる
活動内容、スターリンがトップ、コミンテルンがソ連の外交方針を反映しているのでは(介入の手段)
→1925に英ソがもめる
英の商社にソ連スパイが潜入、革命を扇動したのでは?
→一時断交
→ごめんなさいできた、建前上は革命を輸出しない

革命成功・国家がなくなるまで国家を守らないといけない、だけど、国家がなくなるという前提
外務省もなかった
外相は、人民外務委員、党務
外務大臣は官僚、共産党の外務人民委員NKNG(narodny komisar)が実権を握る、戦間期まで
大臣の別名
民族問題担当大臣

戦後には廃止され外務省MNGミッグに

ナロードの統治機関として独裁は認める
プロレタリアート独裁←労働者が権力を握る議会
ブルジョワ独裁←国会、demo"cracy"支配
レーニンの社会主義理解とスターリンの社会主義理解は分けて官会えるべき
株式会社が社会主義に近い、資本家が持っている、会社員が平等に持っていればいい、そのためには革命を起こさなければ、労働者一人一人に優しくしないといけないが会社は競争に負けちゃう、だからこそ国家による保護必要
グローバル経済の中にあるからソ連負けちゃう、世界同時革命をやる必要がある
以上マルクス
レーニンは理解していなかった

質問:普通選挙がなぜブルジョワ独裁になるのか? 制限選挙だけじゃね?
労働者階級は買収されているんだ、民主主義、人権を重んじる
資本主義社会が永続する方向で
ブルジョワジーを代表する、という形?

お前らはブルジョワ民族主義者なんだ
社会主義に対して「自己批判」、処刑、社会主義は恐ろしい

国際法界隈では自己批判多い←いいね

ルイセンコ主義(ウクライナ系)、ブルジョワ遺伝学を否定、獲得形質を遺伝
ソ連は農業問題が深刻
ブルジョワ遺伝学だと品種改良時間がかかる
まっとうな遺伝学者が「自己批判」させられる
麦をいじったら次の世代からこうなりました
ソ連の農業を後退させたと、ソ連史界隈
建設でもブルジョワを否定
ニコライ・マル(?)、経済的な下部構造が変われば言語も変わる、クレオール語ができてバンコクの共通語に?→スターリンが気に入って権力与える、マル主義、スターリンが論文で否定して潰す、マルクス言語学 vs. ブルジョワ言語学

政敵を倒すためのレッテル張りでしかない

岩下『「ソビエト 外交パラダイム」の研究』が最後
松田竹男はお気持ち論文
まともなのは20cでおしまい

タネ本
Е. Б. Пашуканис『ソヴェート国際法概観』山之内一郎訳、改造社、1937 年。( Е. Б. Пашуканис, Очерки по Международному Праву, Коммунистическая Академия, Институт Советского Строительства и Права, Государстунное Издателвство Советское Акадательство, 1935.)

『Международное Право Переходного Времени』(過渡期的国際法)


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