飲み会のオチセリフで口から何か出てしまったときの空気感

人生で一番恥ずかしいこと。

それは、「口から何かがこぼれ落ちて話が中断すること」だ。

恥ずかしいことなんていくらでもある。
瞬間風速では、それぞれ違うだろうが、
平均速度だと、世界の人口の8割近くがこの「口から何かがこぼれ落ちること」だとおもう。

盛り上がる飲み会。
煙がもくもく上がる居酒屋。
久しぶりに会った学生時代の友達。
今日はなんだが調子がいい自分。

周りのみんなは、食い入るように私の顔を見ながら、オチをまっている。

オチはすでに用意してあった。
ウケる自信もあった。
計算は全て完璧だったはずだった。

学生時代との違いを見せようと、話にオチを付けて話そうとしたその時

なぜか受けない。

先程まで歯をむき出しにして私を見ていた面々はなぜかテーブルの端の方を見ている。

なんだこの空気感。

みんなの目線の先にある何らかのぶつ。

ご飯粒?
おかずの食べかす?
自分の口に入っていないであろうものが口から出てくるケースもある。

最悪だ。

ここまでが、私目線での恥ずかしさだ。

実はこの現象は、周りのみんなにとっても嫌な現象である。
いわばlose-loseの関係だ。

今日あいつ調子いいな。
もう少しで多分笑うポイントが来る。
来る。
来る。
ん?なんかでた?

セリフの面白さよりも
「何か落ちた?」
ということが気になる。

でも笑わないと。
顔面がひきつる。

これでもかというほどのlose-lose。

これが世界で最も多発される恥ずかしい瞬間である。

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