編入合格体験記 岐阜大学 電気電子・情報工学科

はじめに

岐阜大学、電気電子・情報工学科に合格をいただきました
岐阜大学は、願書提出時に募集要項を取り寄せないといけないので注意が必要です(今後変更になる可能性あり)
直接岐阜大学に行って、募集要項を貰うことも可能です

岐阜大学について

岐阜大は駅から遠いが、岐阜駅から名古屋駅までは20分で行ける
岐阜大学周辺(徒歩15分圏内)にアパートが沢山あり、同じアパートがほぼ岐阜大生
家賃がとても安く、三万程度でも、家賃の割にいい物件がある
大学にありがちな理系だけ離れた場所にキャンパスがあるような大学と違いワンキャンパス
名古屋大学と法人統合したため、名古屋大学の授業を受けられたり、図書館を使えたりする

倍率

受験者数 合格者数、入学者数(電気電子コース)
令和4年 5人   3人 2人
令和5年 11人 3人 1人
令和6年 10人 3人 0人
令和7年 9人   3人   未定

令和4年から令和7年の電気電子コースの平均倍率は3倍です
機械科の平均倍率1.52倍なので、それに比べると電気科は倍率が高めです
機械科の方は機能、知能機械の2学科あり、募集が5人なのに対して、電気は2人なので必然的に倍率高くなります

また、偏差値66の上位高専である岐阜高専の学生が沢山受験するため、それに勝てる学力が必要です
また、名大、名工大の滑り止めにされるため、入学者が0人の年もあります

受験者数にかかわらず3人しか取っていないため、ボーダー制の可能性は低いです
また、これだけ合格者数が少ないと、受験者数、受験者のレベルといった運要素がかなり大きいです。どれだけ勉強しても落ちるときは落ちます。

試験当日

8時30分から、教室に入れます。しかし、試験を受ける教室は別であり、9時10分になったら移動するように言われます
服装はほぼ全員スーツでした
専門の試験が終わったら面接控え室に移動してそこで昼食を食べれます
控え室は同じ学科(電気電子コース)の人しかいませんでした
面接は番号順で、面接の待ち時間もスマホは使ってもOKでした
試験室、面接控室はとても広い教室でした

試験について

数学は50分しかないので、年によっては時間が足りなくなる可能性があるので注意です
線形代数では計算力を問うような割と難しめの問題が出ます。
成績開示は、入学後にしかできないため、自己採点です

数学の試験 7~8割

大門1 3次元行列の問題
(3)の計算が複雑になったが、すべての要素を計算しなくていいことに気づき解けた、(4)は時間が足りなくなり解けず 

大門2 定積分の部分積分の問題
(3)の変換まではできたが、(4)の解法がわからなかった。

専門の試験(電磁気学) (部分点があれば)8割

大門1 微小立体角dwを用いて金属球殻内の電場を求める問題
初めてみる問題だったので、部分点狙いで解いた
(3)に関してはわからなかった

大門2 無限長導線の電磁力を求める問題
基礎的な電磁力の問題だったので解けた

専門の試験(電気回路) 10割

大門1 RLC並列回路の電流と電圧の位相差を60度にする条件を求める問題
電気回路演習(上)に載ってた問題なので解けた
tanの加法定理を用いて解いた

大門2 RC直列回路の過渡現象に関する問題
電気回路演算(下)にに載ってた問題なので解けた
電源が2つあるため計算がやや複雑になる

専門の試験(電子回路) (部分点があれば)5割

大門1 シリコンダイオードのVI特性 電圧の正弦波から電流波形求める問題 (1)は解けたが、(2)はおそらく間違っている

大門2 演算増幅器の問題(差動増幅回路)
差動増幅回路を知らなかったため、解き方を間違えてしまった

英語 TOEIC換算で10割

電子回路ができなかったため、落ちたと思いましたが合格していたため部分点が多かったのかもしれません
白紙で出すと何も勉強してない人と同じ点数になってしまうため
わからない問題でもとにかく解答用紙をすべて埋めると考え方が1部だけでも合っていれば、部分点を貰える可能性があると思います
また、どのように解いたかわかるように適宜文章なども加えて書くようにした方がいいと思います

面接

面接官3人の個人面接です
一人当たり6分程度です(移動の時間も含めたら5分程度)
口頭試問はありませんでした
面接にも配点100点分ありますが、たった5分の面接で差がつくとは考えにくいため、成績証明書を見られているのかもしれません
募集要項にも、面接(成績証明書は参考資料とする)と記述されています(ちなみに私はGPA3.78でした)

【面接で聞かれたこと】
志望動機
(研究室を理由にする場合は、可能であれば他大学ではできない内容や、岐阜大しかだめな理由を述べると高評価だと思います)

卒業研究について
工夫した点は何か(卒業研究の深掘り)
〇〇は得意なのか(卒業研究の深掘り2)

学習面でアピールしたいこと(1分程度で)
〇〇は難しいものなのか(学習面でアピールしたいことの深掘り)

使用した参考書など

電磁気学

『大学生の電磁気学』という本がオススメです
編入試で実際に出た問題のみを学べるため、余分な問題を解かなくていいため効率がいいです
また、解く価値のある問題がとにかく多いです(個人的には1, 2万払ってでも買う価値があると思います)
86問にもかかわらず、編入試における電磁気学のほぼすべての範囲を網羅でき、この本一冊やっとけば電磁気学は大丈夫なレベルです
この本は現在売られていませんが高専の図書館などにある可能性はあります
岐阜大の入試に関しては、問70以降は解かなくてもいいです
問13~16、49は難しいので解かなくても大丈夫です

電気回路

電気回路演習(上)は第2章の正弦波交流、第3章のベクトル記号法
電気回路演習(下)は第4章の過渡現象
量が多いですが、岐阜大の入試に関しては上の範囲をやっておけば十分です

電子回路

豊橋技科大の編入試問題の電子回路と似たような問題が出ます
解答もあるため、過去問を持っている人はやっておくといいと思います




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