考えたけど世に出せなかった歌詞

Over run 行き先は奈落
Over run 行く宛は見えず

放たれた猫の束縛にいまだ
隠された岩の隔たりに喘ぐ
絶ちきれぬ糸の理の壁は
阻み行くキミの呪言にあらず

松の尾の原を降りる早馬に
一つの木の根を潰させていれば
早々に実る一房の
奇妙な醜悪の果実

Over run 行き先は奈落
弾丸のもとに塵芥となれ
Over run 行く宛は見えず
安寧の果てに水面へと臥せ

吐かされた愛の妨害にかつて
騙された民の道のりを手折る
変えられぬキミの魂胆に僕は
歩み行く未知の境界の先へ

葭と緑の彼を見ゆる神楽に
隠逸の花の隠喩を見立てりゃ
煌々とともる一筋の
異形な凡骨の焔

Over run 行き先は見えず
難産の果てに回航へ至れ
Over run 来たる地は享楽
惨憺な糧に唯一を祝え
Over run 生く宛は奈落
Over run 聞く耳はあらず

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