現代知性の巨人、超天才、ユヴァル・ノア・ハラリの正しい読み方

先日、歴史学者であり、現代の知性の巨人と称されるユヴァル・ノア・ハラリが出演したテレビ番組の動画を見たところ非常に興味深く、つっこみがいもある話が多くあったため、みなさんと私の視点を共有したいと思います。まずは以下の動画を見ていただきたい。

動画を見たら、動画のコメントもざっと目を通しましょう。天才の話が聞けて嬉しい、みたいな低レベルなものが多く見受けられます。

仮にハラリが権力者の広告塔であったならば

さてこの記事では仮定の話として、ハラリ教授が実は権力者の広報宣伝を担う役割を担っているとしよう。なんの根拠もない、ただの仮定の設定ではあるが。ハラリの役割・使命は全ての人に世界の問題に対する聡明な解決策を提示すること。また来たるべき未来を事前に知らせることにより、抵抗感をなくすことにあります。そして上手に世界を、国家を、民衆を、思った方向に誘導することにあります。彼の未来予測はほとんど外れることはありません。

冒頭の紹介と徹底的な権威付け

「世界で最も影響力のある知識人とも称される歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ教授。サピエンス全史は65ヶ国語に翻訳され全世界で2100万部を超える驚異的な大ヒット」「次々と大ベストセラー」「マーク・ザッカーバーグやビル・ゲイツもファンと公言する」

ほとんどの日本人にとってハラリは全く知名度がないので、徹底的に権威付けを行います。彼を紹介するメディアはどれも”知の巨人”、”最高の知性"、”ビル・ゲイツが敬愛する”など素晴らしい形容をする。人間は何を言うかより、誰が言うかに大きく左右される生き物です。ゆえに圧倒的に賢い賢人であるとすることでその話を初めて聞く人にも刷り込みやすくします。数字や著名人の名前は客観的に素晴らしさを補強します。メディアが「世界で最も影響力ある」などと形容する場合は大概「そうゆう役割にすることと権力者が決定した」と理解すべきです。

歴史的に見れば感染症はめずらしくありません。しかし人類はワクチンや治療法などを時代と共に開発、その情報をグローバルで共有し、感染症を克服してきました。各国のコロナ対策はグローバルとは逆行した動きでした。それは今後最悪の結果を生み出す可能性がある。世界規模でパンデミックを阻止する方法や経済回復への対応などグローバルな行動計画がありません。それでも不可能ではないと認識する必要があります。協力が不可能だと思い始めるとより自己中心的になり人類はこの先戦争と競争だけになってしまう。コロナによる緊張が高まり世界はさらに分断し新たな世界大戦が勃発するかもしれません。しかし真の国益が何か理解すれば選択肢は一つではない。

ハラリがここで言いたいことは、グローバルに世界が協力しないと戦争がおきるぞ、ということですね。グローバルを非常に強調します。

そして大事なことはこのメディアが天才と祭り上げる人が世界大戦というワードを使っていること。これは実際に起きるか、それに近い状態に持っていくということです。なぜそうなるかといえば、知の巨人は予言を外さないからです。当たることでもっと注目されてさらに使いやすい広告塔になる。

新型コロナのよいところは歴史上初めて人類はパンデミック拡大を阻止する方法を理解できたことです。科学者はたった2週間で新しい病を引き起こすウイルスだと解明できました。短期間で感染を阻止する方法を見つけましたし、有効なワクチンも開発できました。次はそのツールをどう使うかという決断であり、政治家の役目です。政治家はその役割を果たせていない。感染拡大を阻止するには、もっと良い形でのグローバルな協力が必要だとこの危機から人類が学んでくれることを期待する。もし私達に政治的な知恵があれば新型コロナは歴史上最後のパンデミックになるかもしれません。

ワクチンという素晴らしいツールができました。あとは政治家がどうそれを使いこなすか。政治がワクチンをきっちり使いこなせばパンデミックは今後起こらないと言っています。

彼はシンガポールや、イギリス、イスラエルの現状をご存知ないのでしょうか?イスラエル人なのに。接種が進んだ国で軒並み感染拡大が起きてとまりません。

目下の大流行が、グローバルな不和によってもたらされた深刻な危機に人類が気づく助けとなることを願いたい。もしこの感染症の大流行が人間の間の不和と不信を募らせるなら、それはこのウイルスにとって最大の勝利となるだろう。人間同士が争えばウイルスは倍増する。

ウイルスは倍増するとかかなり非科学的なことを言いますがそれはおいておいて、ここでは、仲良くしろ、グローバルに協力しろ、ということですね。

加速する監視社会


国民は健康を守るために民主主義を犠牲にする必要はありませしプライバシーや自由を犠牲にする必要もありません。独裁者はよく国民に対し二者択一を提示します。...健康か、プライバシーや自由か。...両方選択できますし、両方を教授すべきです。良い政府は良いヘルスケアを提供し、同時にプライバシーと自由を守れます

イスラエルのクレイジーな事例をだして、プライバシーを差し出すべきか、などという問題提起をしていますが、そもそもプライバシーを差し出す必要など最初からないのです。人と人が近づいたからといって感染しないことは日本の電車通勤が証明しています。

人は危機の中において管理されることや監視されることの方が良いと思ってしまう人が多いように感じます。

管理や監視されたい、なんて人私は聞いたことがありません。ただそういう人が多いという事にしたいだけなのではないでしょうか。民衆の声代表なのにかなりおかしな発言です。

人間は往々にして怠け者なので極端な選択に惹かれます。バランスを見つけるより極端な選択の方が簡単だからです。人生のバランスは仕事と家族です。人は家族もほしいし仕事も欲しい。バランスを見つけることが難しいこともあります。人生は困難なものなのでいかに良くするか学ぶのです健康とプライバシーも同様です。良い政府は両方提供できます。そうでない国ではこの1-2年非常に懸念される自体が起きています。今は歴史上初めてテクノロジーが誰と会いどこに行くのかという人の”行動の監視”だけでなく体の内側に入り込み感情や思考まで監視します。これは独裁者が常に夢見ていたことです。

感情や思考の監視という概念をここでさりげなく、紹介しています。技術的に可能だからといって、国民がそんなプライバシーを提供する必要が全くないにも関わらず、監視される、そういう時代だと断言しています。かつ、それはハラリやあなたの国の政府が夢見ているものではなく、北朝鮮や中国ですよとイメージさせています。彼は独裁者という言葉を多様し、そこに日本やアメリカやヨーロッパは入らないというイメージですが、そこが大きな誤解で、これらの国は、民主主義という建前の権力者の独裁国家なのです。

体の内側からの監視も行われるようになるというのです。近い将来感情の監視時代が訪れるとハラリ教授は考えています。
「しかし違い将来私たちよりも先にテクノロジが私達を知るかもしれません。・・・私はホモ云々の話・・・繰り返しますがテクノロジーはより良い目的のために活用することもできます。しかし人類史上最悪の独裁政権を引き起こす可能性もあります。」監視システムやAIは人類史上最悪の独裁政権を築く可能性があります。いっぽいで人類史上最善の社会を築くことも可能なのです。


テクノロジーの進化は人々の健康を守る一方で、監視する方向で使われていけば危険な状態に陥ります。それを防ぐにはどうしたらよいでしょうか。

冷静に考えて医学の進歩は健康に役立ちますが、監視技術の進歩と適用は、人々の健康に全く関係ありません。なぜ監視される必要があるのか。人と人が物理的に接近する事がよくない、というおかしな大前提に立った話のすすめ方ですね。

重要な点は個人の監視体制を強化するなら同時に政府や大企業の監視体制も強化すべきです。独裁体制の国の問題点は厳しい監視体制ではなく双方向の均衡が取れていない監視の一方通行であることです。国家が私のデータ収集を強化するなら、同時に私も国家のデータ収集を強化します

これもかなりおかしな話ですね、やられるならやり返すみたいな。具体的に考えてもおかしな話です。本当にハラリは知の巨人なのでしょうか。監視システムを作るのは国です。国民はつくりません。なのに対等に監視しあうとか正気か。しかも国の何を監視するというのか。

そもそも国とは全て国民のためにあるものです。全ての所有権は国民にあります。では現在何が開示されているでしょうか?何を監視できているのでしょうか?現時点でもできていないものをなぜ今後できるのでしょうか?国民が大企業を監視して何をするのか?企業の社員の全員を監視カメラで監視するつもりでしょうか?全国民が全企業を監視するバカバカしい未来でしょうか。もしくは天才の想像は凡人のそれとは全く違う視点なのでしょうか。

コロナであぶり出された問題は個人の自由と公共福祉のバランスだといいます。この強権的な政策についてもハラリ教授は警鐘を鳴らしています。

強権的政治の問題点

独裁主義の最大の問題はこの世に完璧な人などおらず誰でも間違いを犯すという点です。独裁者や独裁政権が間違いを犯した時、間違いを犯した事実を認めるのが非常に難しいのです。彼らは行動を変えようとしませんし、人々は政権を交代させることもできません。これは大惨事をもたらします。それとは異なり民主主義は政府が間違いをお菓子、それを隠そうとしても新聞やテレビ、SNSには報道の自由があるので人々は政府が間違いを犯したことをすることができます。一人で全ての事を調査できる人なんていません。ではどうやって情報を信頼するのか。個人的に知り合いになることはできません。だから出版社を信頼し論文や本を発行している大学や新聞を信頼するのです。

ハラリは非常に危険な事を言っています。まず、新聞、テレビ、SNSがあるから、政府の間違いは指摘されると言っていますがこれは完全な間違いです。マスメディアは権力者に都合の悪い報道は一切しません。報道しない自由という名の情報統制です。SNSが現職のトランプ大統領の言論を弾圧したことは有名ですよね。もはや国以上に言論弾圧に力を持っているのがSNSを擁するプラットフォーマーです。

そして妙なことを言っています。

社会への信頼を維持するカギとなるのは政府による統制や操作の影響を受けずに独立した機関が政府が嫌がることでも調査して報道することです。そしてこのような機関をいかなる代償を払っても維持すべきです

これは近い将来、国民が政府の情報統制に不満をいだき、独立機関が必要になると言っているのでしょうか。そしてそれの設立と維持に巨額の税金投入を既に予定しているのでしょうか。完全な推論ですが、グローバルに世界中の国が連携して、それぞれの国家の情報統制や統治を建前上チェックする国連のような世界機構を作るのかもしれません。世界中の税金を投入して。聡明なみなさんならご存知ですよね、そんなものを作っても全く意味はないことを。

民主主義の危機

みんなで乗り越えなきゃいけない、一つにならないといけない。しかし分断 アメリカファースト、イギリスのEU離脱 世界はいろんな動きをみせています。
人々は真の愛国主義と真の自国主義を誤解しています。・・・1分間トランプをバッシング・・・初年度に750ドルしか納税していなかった驚くべきことです。コロナ危機において無責任な行動を取ったため追放されたのです。このように常に民主主義の方がより良いのです。

ここにトランプの大バッシングを挟むのには大いに驚きました。知の巨人がいきなり、政治家をバシバシたたきだして、気品が損なわれるからやめたらいいのにね。その役割は他の人にやってもらえばいいのに。しかし、納税額をいうなら、トランプが$1で働いていることも伝えて欲しかった。

民主主義は自浄作用があると、中学生みたいにさらっと言っていますが、今アメリカで世論を二分しているのは不正選挙ですよね。民主主義が乗っ取られている、またはその過程であるなどの問題意識は皆無です。しっかりしろKing of知性。大問題を無いことにするな。

コロナ、環境問題、テクノロジーの問題、民主主義が解決できていな問題はどうするのか
争点は民主主義や独裁主義ではありません。争点はグローバルな協力です。世の中の問題は一国で解決できるレベルのものだけではありません。そして政府がどのような体制なのかは関係ありません。たとえばある国で「気候変動は深刻な問題だ。民主主義では解決できないから独裁者を迎えよう」「独裁者が政権をにない全ての発電所を閉鎖し排出をゼロにした」と宣言します。問題解決になりませんよね。他国が間違った政策を続ける限りたとえ気候変動のせいである国が完全に滅びたとしても解決しません。ですから国の体制の問題ではなく、いかに国同士が協力できるかです。グローバルな協力ができれば、私達は壊滅的な気候変動も防ぐことができます。

つまりは世界政府、NWOに持っていきたいということですね。それまで壊滅的な希少変動で徹底的にやるぞと。

環境

ーー感情を揺さぶる痛々しい山林火災の映像。ーー
それは私達の決断に委ねられています。もし世界GDPの2%を適切なテクノロジーやインフラ開発に出資すれば明るい未来が開け壊滅的な機構変動を防ぐことができます。より回復力のある環境にやさしい社会を構築できます。もし間違った決断をして必要な出資をせず必要な変革も起こさなければ人類や地球上の大半の動物に壊滅的な結果を招きます。賢い選択を願っています。

どこからきたのか、2%という具体的な数字が気になりますね。将来日本の予算委員会でこれを引用してGDPの2%を世界政府のインフラ投資に使え、というのでしょうか。しかも投資しないとひどいぞとかなり脅しますね。

ハラリ教授が見る未来

20年後はさっぱりわかりません。変化の速度が加速していくでしょう。必要なスキルは柔軟性です。
コロナの時代を歴史の教科書に書くとしたらどう書く?
「選択の時代」と書きます。人類は甚大な危機に直面し難しい決断をくださなければなりません。それでも私達にはまだ力がありますし政府機関が存在します。対立に進む方向を選ぶのかあるいか協力を選ぶのか、独裁主義や全体主義に進む方向を選ぶのか民衆に力を与える民主主義の方向へ進むのか、まだそれに関する記述はどこにもありません歴史は決定論的ではありませんから今後数ヶ月あるいか数年後の私達の選択によってどのような未来を私達や子孫が教授できるのかが決まります。

要約すると、さっさと決断しろよという事でしょうか。

動画を見た終わりに

まとめると未来が見えてきます。ハラリ教授はグローバルに協力しあう機関、(NWOという言葉は使っていませんが)に協力することを執拗に強調し各国GDPの2%が適切な水準の献金だといいます。世界には、国民を外からも体内からも監視される社会が訪れ、不満を持った国民のガス抜きのために、建前上第三者機関が作られ巨額の税金が投入されます。それらの機関が国を監視するから、独裁国家だろうが民主主義国家だろうが、国は悪いことはできません。これらの選択と実施をすぐにしない国には気候変動テロか、感染症かしりませんが、とんでもない事態に陥りますよ。今すぐ決断しろ。というところか。

みなさんにはどのような未来が見えましたか?よければコメントで教えてください。

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