人口論 いずれ食料は足りなくなる世界に
今日は人口論について書いていく
ちなみに昨日は寝落ちで気づいたら朝だった。
人口論とはマルサスによる人口がどのように増え、そのために何に備え、そして悪しき政治的正義を振りかざしているゴドウィンの悪口を5章の渡って罵倒の限り罵り尽くしている本だ
まず前庭として今の世界人口は78億人だが、彼の書いた当時の世界人口は10億人程度
そこから200年ほどで世界人口は約7〜8倍にまで増えた
これには人間という生き物が等比級数的に伸びるためだ
簡単に言うとねずみ講に近い
二人の両親から二人の子供が生まれ、その二人が別の人と結ばれて二人づつ計四人の子供が生まれる
出生率があくまで2.07以上の仮定だが
現に世界の出生率は2.7ほどありあながち間違ってない
これに対し食料はどうなっていくかと言うと
等差級数的にしか増えていかない
一人で耕作できる量はある程度決まっており、農業は基本分業に適していない。そのため二人、三人と人数が増えたところでその人数分しか量は増えていかない
さてお分かりのとおり人口は等比級数的に増えていくのに
食料は等差級数的に増える
こうなるとどうなるのか
当たり前だが食料が足りなくなる
つまり人間はある一定のラインを超えると食料が足りなくなりそのうち必ず間引きされると言うことだ
それに近いことをやっていたのが中国の一人っ子政策だろう
人口論ではそういった人工的な間引きではなく、「貧困と悪徳」によって間引きされていくと書いている
例にとると人口が増えると都市に人口が流入し、犯罪や売春などが増える。
そして売春などが増えると出生率は落ちてくる
また人口が増え食料が足りなくなるためそれぞれの既得権益を奪い合うための戦争が起きる
これらによって自然と人口は間引きされていく
そこからさらに流行病などが襲う
それでも間引きが足りないなら大飢饉が起きる
予断だが今もしかしたら私たちは地球という宿主によって人口を調整されているのかもしれない
話はそれたがそういった形で自然と人口は食糧供給レベルに引き下げられる
ではこれをどうにかできないのか
農業なんて機械化によっていくらでも増やせるじゃないか
食料は足りないなど嘘だと思われるかもしれない
確かにそのとおりだと私も思う
だってマルサスの時代の話だもん
まあ杞憂に近い話なんですが、この本の面白いのは政治的正義論を振りかざしているゴドウィンに対するマルサスのツッコミがおもしろいので興味がある人は読んでみるといいかもしれない