誕生日に寄せて

大夢のことが本当に大好きだな、と感じる4月4日でした。

身バレ覚悟で書きますが、大夢のことを好きになったのはプデュのファイナルでした。
私が当時応援していた練習生は何人か居て、その中でも特に好きだった子が2人いました。1人はデビューが決まり、1人は脱落。脱落した子は「この子ならデビュー出来るだろう」と多くの人が思うような子で、私は完全に油断していたのもあり、仕事の休憩中にこの結果を知って愕然としました。
リアタイが出来ないのはわかっていたので結果を先に見ましたが、想定外の事態を受け止められず、何も理解できないまま淡々と仕事をしていたのを覚えています。本当にどうしていいかわからなくて、帰宅後泣きながらファイナルを見ていました。
応援していた子のうちの1人はデビューした。でももう1人の子は脱落してしまった。ちゃんと喜びたい自分もいるし、喜べない自分もいるしで、感情がぐちゃぐちゃでした。

そんな時に目に入ったのが大夢の存在でした。
彼のデビューが決まったこと、順位が大幅に上昇して2位だったこと、分かってはいましたが、彼が口を手で覆って目をまん丸にして驚く姿に目を奪われました。きっと「可愛い……」と口にしていたと思います。
ちょっとおかしな話だとは思うし、薄情だと言われても仕方ないことですが、私はあの日彼の可愛さに救われて一気に心を持っていかれました。思わず泣くのも忘れてしまうほど、彼は可愛かった。ファイナルで推し変なんて、そんなことあるんだ……やばいな……と今考えても思います。

あの日圧倒的な可愛さで私を救ってくれた彼は、今でも私の生活を癒してくれています。
プデュに応募するのも車校を卒業するのもギリギリだったのに、ほぼ毎日送ってくれる彼の魅力がぎゅっと詰まったプラメも、メンバーに愛されてどんどん柔らかくなる笑顔も、優しく生徒に語りかけるSchool of lock!での柔らかな声も、常に練習を怠らないちょっと心配になるくらいの努力も、ただでさえ歌が上手いのに聴いてるこちらが思わず声を出してしまうほどカッコいいコンサートでのアレンジも、動植物を愛し花粉症にもかかわらず春という季節をめいっぱい楽しんでる健気さもみずみずしい感性も、書いたらキリがありませんが全部が大好きです。

4月4日はそんな彼の誕生日。横浜マリンタワーが彼のメンバーカラーに点灯すると知り、急いで現地に向かいました。企画してくださった方々には感謝してもしきれません。
点灯の瞬間には惜しくも立ち会えませんでしたが、美しい夜景の中に優しい水色が灯っているのを見て、思わず泣きそうになりました。おそらく大さん橋付近に泊まる大きな船、ひっそりした赤い靴の女の子の銅像、整えられた美しい花壇、昼間見るとお世辞にも綺麗とは言えない海に氷川丸の灯りが反射してキラキラ輝き、その中で柔らかい水色が静かに光っている。写真だとそのすべてはうつせませんでしたが、その光景が夢みたいに胸を打って目に焼きついています。
彼は自分のことを「気難しい人間」と言っていますし、確かにそんな一面もあると思いますが、私の目に映る彼は素直で純粋で、大切に想う相手に精一杯優しくしている人だと思います。はっきりと意見を言う妥協しない一面と、身の回りの人をよく見て寄り添う一面、どちらもとても魅力的です。街に溶け込む優しい水色に、勝手に後者の彼を重ねていました。
山下公園を抜けてマリンタワーに行くと、何人か写真を撮ったり、見上げている人が居ました。おそらくMINIかなと思いつつ声をかけられないのが情けなかったですが、色が切り替わる瞬間まで、わずかな時間でしたが灯る水色を見ていました。静かに静かに過ぎる時間の中で、いつも必死に頑張る彼を守りたいな、とぼんやり想っていました。

グループやジャンルを問わずファンが推しにできることなんて一握りで、実際彼らの本心なんてわかるはずもありません。それでも、あの日私を救ってくれた彼の支えに少しでもなれたらいいなと感じる日でした。

大夢、お誕生日おめでとう。これからもあなたを応援させてください。