キラメイジャー感想

魔進戦隊キラメイジャーを3回まで視聴した感想。

この戦隊は「個を重視・尊重してる」という意見をネットで複数みかけて、たぶん似たようなことを感じてるんだろうけど、私のことばの感覚だとそういう表現にはならないなと思ったのでメモ。

「個の尊重」だと、たとえば「剣が強いから、剣士として活躍する」「剣士としての誇りを認める」っぽい。
だけどキラメイジャーでやってるのは、「私はこれを、こうやりたい」という意思を認めたうえでの発展だと思う。

一般的な物語の構成だと、「選手として走りたい」、「役者としての意地を貫きたい」という意思があって、それが戦いによくない影響をあたえたなら。
本人だけでは気づけない点を第三者から指摘されて、反発しつつも最終的にはなんらかの反省をともなったうえで、行動を一部あらためる。それで問題が解決(戦闘に勝利したり、悪くなりかけた人間関係が修復されたり)する。
そうやって改善できる力があるからこそ、より強くなれる(自分も人間的に向上する)という展開になりそう。

でもキラメイジャーで充瑠がやってるのは、まず相手相手の意思(キラメキ)をそのまま貫かせることを前提としたうえで、さらにともに先に進むための示唆。
充瑠は、単純に「そのままでいい」って肯定するんじゃない。相手がなにを大切にしているかを充瑠なりに感じとってわかって(ピンときた瞬間)、否定形を使わずに、相手の芯になる部分としっかりかかわったうえで、よりよい展開になれるよう自分なりの精一杯を尽くす。
相手を全面的に肯定するとしても、たんに盲目的にそうするんじゃない。

逆にいうと、まだそれぞれのキャラが一人立ちしていない段階ともいえる(物語初期だし)。なにもいわずに背中を任せられる相手だと、私の感覚のなかでの「個の尊重」になるのかな。

(以下、某仮面ライダーを引き合いにだしての感想になるので、少し下げておく。)







比較してどうこう言いたいというのではまったくなくて、こういう感想を抱いたというだけのメモ。
充瑠の、「相手の芯になる部分をまず肯定的に受けとめたうえで、さらに先へとともに進もうとする提言ができる」ところとか。怪人の、「侵略する相手(この場合は地球人)の文化をおもしろがりつつ、わざとそれを利用して相手を搾取しようとする」手法とか。
つい、仮面ライダークウガの主人公や敵を思い出してしまった。
方向性がなんとなくというだけだし、今後どう転ぶかわからないし、キラメイジャーがクウガに似てるといいたいわけではない。脚本家がどうこう、というわけでもない。
だから、こう感じたというだけの現時点での覚書。

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