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裏名盤シリーズ #02 "Paul Simon / Paul Simon Songbook"
気を衒ったアルバムを紹介したい訳じゃない。
名盤の裏側で輝く、太陽と月の関係のような。
ビートルズにおけるジョージハリスンのような。
寡黙かつその確かな存在感に惹き寄せられる。
今回は
Paul Simon / Paul Simon Songbook
サイモン&ガーファンクルの1stが売れず、単身ロンドンに渡った際に発売されたと言う1stソロ。
殆どの曲がその後グループとして発表されるし、2ndは解散後まで発表されないので1stソロアルバムと言うより0th的な立ち位置なのかな。
アートガーファンクルの存在
アートガーファンクルが居なくても素晴らしいと分かり、
アートガーファンクルが居ないことを強く感じれる裏名盤。
めちゃ強い。錚々たる名曲が並ぶ。
デュオでは無いことでその素晴らしさが際立っている。
サイモン&ガーファンクルはどことなくカラフルな印象があるが、アートガーファンクルがいないことで美しいモノクロの映像を見ているような感覚がある。
堂々たる歌声にお前が居なくてもこんだけ凄いぜ、と思わせる力強さを感じるけどそこに不在も感じてしまうところに、あの二人の愛憎劇がこの時点で潜んでいたことを感じさせる。
映画”イエスタデイ”のような SF感
このアルバムはリアルタイム世代ではない自分からすると、このアルバムは(映画”イエスタデイ”のような)ある種の SF感、タイムトラベル感も感じれるのが面白くて良い。
元々自分はサイモン&ガーファンクルで知った数々の名曲が、その発表を前にソロでこんなアルバムを出してるのを知らなかった。
その為、ポールサイモンがソロになった後に、サイモン&ガーファンクルの過去の名曲をセルフカバーしてる、それなのに声が若い!というような不思議感覚にもなれる。
(映画”イエスタデイ”と違って本人だけど)まだ誰も知らない65年に名曲を提げてタイムトラベルしてきたような感じだ。
ナイナイ岡村似のチビの癖に
(身長について人のことは言えないが)とにかく素晴らしい楽曲と瑞々しい歌声が続く。デュオでは無いことでその素晴らしさが際立っている。
サイモン&ガーファンクルの情報をあまり知らなかった自分はポールサイモンのことをハモリの上手いナイナイ岡村似のおっさん、というイメージが先行していたので、あの名曲の数々をポールサイモンが作っていたことを知って見る目が変わった作品でもある。
岡村似のおっさん、マジで凄い。
最後。
ジャケは日本盤のほうがいい。
まとめ記事
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