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すべてを賭ける価値がある4週間

19歳、高卒女子。この度、42TokyoのPiscineを受験しました。
(この一行でたぶん身バレ?)

初めてのnoteでは、受験に至るまでの経緯と、泳ぎ切った感想について語りたいと思います。

感想だけ先に言うと、

「超楽しくて、キツくて、超楽しかった!!!」

本当に受験してよかったです。あの時、受験するという選択をした自分を、超褒めてあげたい。

拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

Piscine受験に至った経緯

冒頭でも触れたとおり、私はこの春卒業したばかりの、ぴちぴちの高卒です。しかし、ただの高卒ではなくて、「大学受験に失敗した系の高卒」です。国立大の不合格を知ったその日に、滑り止め校の入学金を払い忘れていたことに気づくという、まさに最悪な失敗をしてしまいました。(あの時はまじで生きる意味を疑った。)
その後、親に頭をさげて浪人生活を始めたものの、モチベーションが続かず、廃人のようになり、家族に悪影響を与える存在になってしまいました。受験勉強を頑張った日々が報われず、家族からは邪魔者扱い。今思えば、全部自分が悪かったんですけど、当時はかなりメンタルにきました。

逃げだしたい 。こんなアホみたいな失敗で、もう一年を消費するなんて考えられない。そもそも大学を目指していた理由って何だっけ?プログラミングを学びたいなら、大学じゃなくてもいいのでは?
気づけば、私は浪人以外の道を必死に探し始めていました。

そんな中、何気なくみていたツイートで、何やら見知らぬ単語が。
 "42Tokyo"
調べてみたら、なにこれめちゃくちゃ面白そう。「え、これ私のための学校じゃん。」と思わず声が出ました。冗談抜きで、視界が、なんか明るくなった。見えてる未来はぼやぼやしてるけど、めちゃくちゃ楽しそうな予感がした。受けるしかない、この学校。最速の受験は8月のpiscine。ここに今日から全てをかけようと決意しました。

私がした準備

まず、家をでました。にゅるりと、家出をしました。実家での生活がつらかったのと、一人で生きる辛さを若いうちに経験しておきたかったからです。何より、Piscineは一か月の戦い。実家から通うと毎日往復6時間。絶対むり、途中で心折れます。だから、精神面でも金銭面でも、東京での一人暮らしに備える必要がありました。

また、42Tokyoはまだ世間に広まりきってない学校なので、プログラミングと縁のない両親には猛反対を受けました。これはもう、自分のことはすべて自分で責任もつしかないと覚悟を決め、もう帰らないつもりで家を出ました。

そして選んだのがリゾートバイト。住み込みで観光地のホテルで働きながら試験対策をする道を選びました。(結局勉強は全く進みませんでした。笑)
勢いで契約して、家を飛び出しました。貯金は2万円でした。あほか。まじで。
途中心が折れそうになりながらも、乗り越えた先にオモロい一か月が待っていると信じ、それだけを頼りに何とか稼ぎ切りました。そして、そのお金で校舎から徒歩10分のマンスリーマンションを契約。この選択が本当に良かった。

私が過ごした4週間

初日。試験開始早々いきなりハプニングが発生し、何時間か遅れを取りました。また、自分は要領が良くないので、隣の人がどんどん進んでいるのを見て、めちゃ焦っていました。後日、初日の隣人だった彼から、「あの日、君はもう来なくなっちゃうんじゃないかって思ったよ。」と言われたほど、進みは遅かったです。

この入学試験では、「ライフセーバー」という、受験者をさまざまな形でサポートしてくれる方々がいます。本当に助けられました。
初日の夜、最初の問題すら解けていない私に「あのグループに質問してみな!」と声をかけてくださらなければ、私は早々に溺れていたかもしれません。あのときのライフセーバーさん、本当にありがとうございました。
声をかけたグループの彼らはとても優しく、課題の解き方や概念を一から教えてくれました。今でも仲良しです。本当にお世話になっております。

そんなこんなで一日ずつ過ごし、課題へのアプローチや質問の仕方を学びました。毎日、昨日の自分を超えることを重ねる。そうして一週間前の自分を振り返ると、「まだそんなことしてたのか笑」と思うほど成長していました。

グループ課題は本当に楽しかったです。二人のお兄様に見守られながら試行錯誤して初めてのプログラミングを書いたり、グループの3人で徹夜した思い出は忘れられません。

毎日隣人は変わり、毎週友達が増えていきます。最終週で仲良くなった方もたくさんいました。(たくさんありがとうね)
本当に楽しい日々はあっという間に過ぎていきました。

最終日は、達成感と同時に、それよりも大きな喪失感が、押し寄せてきました。朝起きて、昨日解けなかった課題について考えながら校舎への道を辿る。それがどれほど尊い日常だったか、4週間を終えた後に気づきます。

私が意識していたこと

徹夜について。
私は徹夜に関して、対極的な二つの意見を持っています。
・徹夜最高。Piscineは徹夜してなんぼっしょ!!
・徹夜はまじで良くない。どうせ日中寝るんだから。効率下げるだけ。

徹夜したときのあのテンションでの交流はまじで楽しかった。日中より人数が少ないからこその利点は、正直大きかったと思います。
ただ、しないのが一番です。それでも徹夜する時に意識していたのは、
・徹夜するって決めたなら絶対寝ない。寝るんだったら帰る。
・徹夜した次の夜は二日分寝る。(だからあんまり徹夜意味ない)
の二点です。つまりあんまりするもんじゃないよ、と。

生活について。
・朝ごはんはしっかり食べました。どうせ昼夜抜くんで。
・2日合計で12h以上は寝るようにしました。これを下回ると、いつも風邪をひくので。

課題の進み具合や試験の点数はかなり下の方だったので、勉強法についてのアドバイスはあまりできません。ごめんなさい。
一つだけ言うなら、生成AIを使うなら、使い方を考えないと自分のためにならないよ。ということです。

共に泳いだ8月Piscine生の皆さんへ

ホワイトボードやiPad、メモ帳を使って、私がわからない概念や問題について、時間をかけて教えてくれてありがとうございました。
かっこいいショートカットキーを教えてくれてありがとうございました。
私が読めないで困っているエラー文に、一緒に頭を捻ってくれてありがとうございました。
私が理解できるように、質問を投げかけながら授業してくださり、ありがとうございました。
大事な日の朝、私が大寝坊したにも関わらず、優しく教えてくださり、ありがとうございました。(ごめんなさい)
私のこだわりの絵文字を使ってくれてありがとうございました。
私が「技!!」とか言って、意味わからん実行を披露しているのに付き合ってくれてありがとう。
私がマック食べてるのを待ってくれてありがとう。(ごめん)
一緒にハッピーセット食べに行ってくれてありがとう。
また朝マックいこう、一緒に徹夜しよう。(だめ)

こうして書いてみると、本当に助けられてばかりでした。本当に、ありがとうございました。
みんな、まじで大好きです。寂しいーー。早くまた会えることを願っています。
これからもお互い頑張りましょう。

まじで結果、、。あああ緊張
みんなで受かってるといいな。早く会いたいです。

追記
「その後家族とはどうなった?」と、心配してくれている方がいるかもしれません。結論から言うと、先日無事に和解しました。久しぶりに実家でのんびり過ごしています。19の若造の大冒険を許してくれた両親には、感謝しています。でも、あんまり入り浸るつもりはなくて、来週には新たな観光地でガシガシ働いている予定です。

最後まで読んでくださりありがとうございました。長々と語ってしまいましたが、声を大にして言いたいことは、
42最高!8月Piscine生最高!!
てことです。

ありがとうございました。



追々記
合格しました。

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