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黄昏れることは得意ですか?ー映画「めがね」よりー

今日は映画「めがね」のお話。

スローライフを描くのが上手な映画監督と言えば、真っ先に思いつくのが【荻上直子】さんではないでしょうか。

フィンランドを背景にした「かもめ食堂」はお気に入り映画でしたが、「めがね」は観たことがなかったので、おうち時間を利用して観ることにしました!

がしかし、私この映画を見るのに3日間かかりました。(笑)

ご飯を食べてお風呂に入り、すべきことは済ませた後、お酒を片手にくつろぎながら映画をスタートさせるわけですが、あまりにもゆるーい映像が流れるので睡魔に負けてしまうのです。

観ては寝て、観ては寝て......

退屈だというわけでは決してございません。むしろ、寝てしまうくらいに心地良いのです。

例えるならば、大自然の深呼吸した感じ?(笑)自然と呼吸が整って、リラックス状態に導いてくれる不思議な映画です。

ー黄昏は得意ですか?

本題ですが、映画のテーマの1つは「黄昏(たそがれ)」です。(詳しくは映画をご覧下さい。)

映画の中で印象的だったのが、

「黄昏れることは得意ですか?」

というフレーズ。なんとも違和感のある台詞です。

初めは、「黄昏れるに得意も不得意もないでしょ!」と思いました。

でも、よく考えてみると、たしかに黄昏れるって現代人にとってかなり難しいことなのかもしれないなぁと。

ちなみに、映画の中では黄昏れるということを「大切な人を思ったり、過去に思いを馳せること」と表現しています。

なるほど、黄昏れるってとても大切な時間。

ストレスを抱えていたり、緊張状態だったり、不安があったりしたら黄昏れるのはとても難しいです。

映画のように、思い切って島に住んでたそがれ時間をつくるの少し現実的ではないですが、私達の日常にも取り入れることはできるなと思いました。

朝起きて、窓を開けて深呼吸。おいしいコーヒーを入れてテレビをつけるまえにぼけーっとする。それだけでもリラックスできますし、視界がクリアになって、自然と良いアイディアも生まれてきそうです。

私自身も社会人になってから、息つく間もないくらいに忙しく働いてきた1人なので、おうち時間が増えた今は絶好のたそがれ期間だなと思いました。

鬱々としてしまいがちですが、あとちょっと。焦らず、焦らずですね。