好きの搾取を受けている

7月の残業時間が80時間を超えたので「産業医との面談を希望しますか?」というメールが届いた。「希望しません」と返信を打ちながら、このメールが届くのは今年6回目だなぁと思った。

とにかく働いている。理由はありすぎてわからない。人は減った。仕事は増えた。期間限定だが重たい仕事がある。人はまた減った。新入社員が配属された。頭数が増えたからと仕事がまた増えた。コロナで会社は仕事が減った。私たちの仕事はコロナで増えた。

誰のせいでもないとわかっているのに、「上司のせいにするな」と先回りして言われる。仕事が多いなら助け合えとアドバイスを受ける。私たちの部署は、新入社員を除いたみんなで仲良く80時間超えだ。もちろん、仕事の効率が悪いのだろう。

私は仕事が好きだ。入社してからだいたいずっと仕事が楽しい。「何の仕事がしたいの?」と言われる。「何もないけど何でも楽しいです」と答える。「使い勝手が良いなぁと思われたいです」と言ったら、先輩から「使い勝手はめちゃめちゃいいよ」と褒められた。

仕事は好きだが、この土日は仕事をしていない。私にはどうしようもできないことが原因で、金曜日に終わらせておきたい業務が終わらなかった。私の仕事を待っている人がいるので土曜日にやらねばと思いながら、金曜日は終電の1本前で帰宅した。

でも、土曜日に起きたら行けなかった。日曜日こそはと思ったがやっぱり行けなかった。会社携帯をチラッと見たら、「あの業務いつ終わりますか?」と日曜の朝に連絡がきていた。明日やりますよ、、、と思ってそっと携帯を閉じた。

3連休の最終日の今日、会社へ向かう電車に乗っている。2連休したので元気だ。今日はすんなり会社に行こうと思えた。

8月はすでに諦めた。9月は60時間で済むだろうか。10月は100時間いかないといいね。と乾いた笑いで励まし合うも、壊れかけている同僚にはかける言葉がない。

仕事が好きだ。会社は楽しい。だけど、帰宅してソファに倒れ込むと視界がぐるぐる回るのだ。

土曜日の夜はアボカドとマグロのサラダうどんを食べた。日曜日の夜はグリルチキンのサラダ。野菜ばかりを食べて幸福を感じる。自粛期間が続いているものの、私は生活が好きなので遊びに行けないのはそこまで問題ではない。

3連休の最終日、休日出勤。今日は、夕飯を作れる時間に帰りたい。(午後から出勤でバナナスムージーを飲みながら)

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