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Ave Mujica 1st LIVE「Perdere Omnia」が良すぎたので感想を書きました

バンドリ発のV系仮面ゴシックアニソンメタルバンド、Ave Mujicaの1stライブを配信で見ました。

本当に素晴らしいライブで、じっくり余韻に浸っています。こんな素晴らしいバンドに出会わせてくれてありがとうバンドリ、ありがとうMyGO!!!!!

色々と感想を書き連ねたいライブだったので書きます。書きました。


■全体の雑感

むせ返る程に濃厚な"Ave Mujicaの世界"を味わえる、正に仮面舞踏会が如き異空間に魅了されました。

0thライブから更に演奏の技術が上がった印象(上から目線)で、"バンド"のライブとして本当に満足感高くて良かったです。というか、良すぎてCD音源を超えて来た印象なのでライブCD出してください。出せ。

また、Ave Mujicaの謎解きが一気に行われた印象です。それぞれの曲の解像度が人形劇を通して一気に上がりましたね。どの曲も独立している物かと思っていたのですが、時系列に沿ったストーリーが存在してるんですね、そういうの好きです。

劇を見てて思ったのは「キャラクターがキャラクターを演じている」マトリョーシカ構造になっているの、改めて考えると攻めてるなぁって事です。

例えばアモーリスは今回の劇でかなりキャラクター性がわかってきた感がある……のですがそれはあくまで「"祐天寺にゃむが演じる"アモーリス」のキャラクター性であって、実はにゃむさんの事を僕たちはまだ何も知らないんですよ。

これすごい事で、Ave Mujicaが目指す"弱い自分を破壊して、本当の自分に生まれ変わる"ってのを体現してるんですよね。だって見てる側は"弱い"祐天寺にゃむを知らないのに、"本当の"アモーリスがどういうキャラなのかを劇を通して見せつけられたんですから。

僕たちは来年のアニメが始まるまで本当の祐天寺にゃむを知ることができない。アモーリスの仮面を見ることしかできない。これ、キャラクターコンテンツとしてかなり攻めてると思います。

■メンバー別の雑感

・ドロリス

妖怪歌うまお化け。
圧倒的な歌唱力と存在感でバンドを引っ張るスーパーウーマン。ライブ中はもうひたすら彼女の歌声に魅了されてました。ステージをグリグリ動きながらCD音源を超えた歌唱で魅せるその姿、そりゃ祥子ちゃんも彼女をセンターに置きますわね……

・オブリビオニス

あまりにもオブリビオニスすぎますわ!!!
ライブ中のあらゆる所作があまりにもや〜ばい!生で見たら本当にそこに"いる"でしょ、完全に豊川祥子、というよりオブリビオニスが憑依してた。

演奏面でも真正面見ながら2台同時に弾いてみたり、キーボードの反対側に立って弾いてみたりとかサラッとやっててマジで人間か?って感じでした。
いやあまりに人間味が無さすぎました、もはや怖いまでありました、ただただ凄い。

・ティモリス

顔が良すぎる……足なっが……美人すぎる……かっこよすぎる……ガチ恋しました(キモオタク)。

クールに5弦ベース弾いてる様は最高にかっこよかったですし、人形劇ではやべー女の片鱗を覗かせてくれましたし、スラップまで見せてくれて……ガチ恋しました(キモオタク)。

元々ティモリスさんは推しだったのですが、それ以上に"岡田夢以さん"があまりにもカッコよすぎて衝撃を受けました。しゅき……足なっが……

でも"ティモリスさんが足を乗せてかっこよく弾くための台"の存在、冷静に考えるとちょっと面白いですね。ティモリスさん本人の要望で用意されたのかな、もしそうだとしたらアニメの印象とは裏腹におもしれー女ですよこの人。

・モーティス

本当にお人形さんみたいでした。語弊を恐れずに言うなら小動物的な可愛さがありますね……

ドロリスと向き合ったり背中合わせになってみたりお立ち台で煽ってみたり……と今回のライブで一番イメージが変わったのは間違いなく彼女でした。睦ちゃんが楽しそうにバンドやってておじさん嬉しいよ……

・アモーリス

0thライブの時点でそうでしたがドラムがうますぎる、流石プロ……圧倒的な安定感と迫力抜群のドラミングでバンドを支配してました。『黒のバースデイ』のサビなんかが顕著ですが、Ave Mujicaサウンドの手綱を握ってるのは間違いなく彼女ですわね……

人形劇パートでも印象的なシーンが多くてかなり惹かれる物がありました、モーティスに壊されるシーン好きです。

■セトリ別の雑感

01. Ave Mujica

アニメ最終話 → 文字通り幕が上がってシャンデリアとライトに照らされながらメンバー登場 → 「…ようこそ。Ave Mujicaの世界へ」とこの一連の流れが既にかっこよすぎて痺れました。あまりにも世界観が完璧すぎる。

途中のスティックくるくるアモーリス好きです。この曲に限らず魅せるドラミングをされててかっこよかった〜〜〜「アニメで見た奴だ!」ってなりました。あとスネアの音が結構独特で気持ちよかったです。

(音響の問題もありそうですが)この時点では少しドロリスが本調子じゃない雰囲気感じたのですが、2曲目から一気に調子上げてきて「プロだ……」ってなりました。

02. ふたつの月 ~Deep Into The Forest~

背中合わせでギターを弾くドロリスとモーティス、突然イチャイチャしだすドロリスとオブリビオニスが印象的。

この曲に限らず全体的にそうなのですが、ドロリスが歌うときの"ミュージカル仕草"がAve Mujicaのセンターとして適役すぎる。この仕草が文字通り劇的な音楽性を更に際立たせてます。

冷静に考えてリードギターボーカルとかいう無茶ぶりをされてるのにパフォーマンスのクオリティが高すぎる。しかもタッピングソロまでできるんですからやべーですわよ。

03. KINGS

何と言ってもティモリスのスラップ、これに尽きます。僕が趣味でベースを弾いてるのでベーシストに注目しがちってのはあるのですが、心奪われるとはこの事かってぐらいハートを撃ち抜かれました。顔が良い……足なっが……

申し訳ないことに知らない曲だったのですが、Ave Mujicaの世界観にピッタリとマッチしていて良かったです。カバーじゃなくて新曲って言われたら信じてたと思います。

でもやっぱりこの曲はティモリス様が最高でした。本当にかっこいい……顔が良い……足なっが……

a.人形劇1

劇をやるところまでは想定内ですがこういう形式で来るとは……!彼女たちは人形だから口は動かない、って訳なんですね……世界観があまりにも徹底してる……好き……

アモーリスさん本職ドラマーですよね……?アニメ見てる時から思ってましたが演技うまくない……?

04. 素晴らしき世界 でも どこにもない場所

劇の最後に曲名 → 演奏の流れは最高に中二病してて素晴らしいです。正直、最初はほんのちょっと困惑する所もあったんですが、今はもうこの世界観の虜です。

この手のサウンドは本当にライブ映えしますね……音源の時点でもかなり好きでしたが、更に化けた印象です。原曲にないギターのリフが追加されてたりしてめちゃ良かったですね。

あとモーティスの緩めのヘドバン可愛い、というか君そんなことする娘だったんだ。

05. 暗黒天国

アリプロの曲っぽいと思ってたら本当にアリプロの曲でした。ガンガン頭振れる感じのアレンジになっててメタル〜って感じです(語彙力)。シンプルにリフがめちゃ良い〜〜〜畳み掛けるようなメロディーラインがめちゃ良い〜〜〜

直立不動で向き合ったりお立ち台立ってみたりしながらガガッと弾くツインギター……目立ちますね〜〜〜

06. Choir ‘S’ Choir

「オブリビオニスだけさっきから良い意味でガチすぎる、何か憑依されてない?」←リアルタイムでの僕の率直な感想ですが、冷静になった今もそう思います。

お立ち台に立って煽るモーティスにビビります、睦ちゃんそういうことする娘だったんだ……

b.人形劇2

見どころ満載の第2部。

・唐突にびっくりするぐらい中二病なセリフ言い始めるティモリスさん。

・ベーシストらしく(?)秒針を刻み始めて世界崩壊の背徳感に震えるおもしれー女ティモリスさん……にドン引きするドロリスさん。見ててちょっとフフッってなりました。

・表裏激しめの良い性格してるアモーリスさん。

・世界崩壊が泣くほど嬉しいモーティス。
ここマジで睦ちゃん泣いてるみたいな演技してて良かったです。

07. Mas?uerade Rhapsody Re?uest

一番楽しみにしてた曲。期待に違わぬ圧倒的な熱量でぶち上がりました。ディスプレイの前でガンガン頭振る狂人と化してました。Ave Mujicaの曲の中でもトップクラスに攻撃的な曲なのでライブで映える映える……
あとティモリス様が俺を指差してくれたの嬉しかったです(オタク的肥大化した自意識)。

0thではブレイクダウン前に言っていた「セイッ」好きだったのに今回無くてちょっと残念、とか思ってたら人形劇の内容に絡めたシャウトが入ってビビりました。そういうこともしてくるんだAve Mujicaくん……

08. 堕天

ぼく「やっぱMas?uerade Rhapsody Re?uest最高〜〜〜ブチ上がった〜〜〜って間髪入れずになんか始まったけど知らんイントロやな、ロックバンドとかのカバーかな?」

🌙「あの日林檎の木の下共犯で♪」

ぼく「アッッッッッ😇😇😇」

これが噂に聞いたAve Mujicaの堕天……!!!
まさかやってくれるとは思わなかったので声出ました。前曲と合わせて今回のライブの個人的ハイライトです、マジで脳内のニューロンが焼ききれる音がしました。

単純にアレンジとして最高にかっこいい上に歌詞もAve Mujicaにピッタリなのでマジでこれからのライブでもやって欲しいです。もはや原型残ってないレベルで絢爛豪華に魔改造されてて堪らない。ガルパは即刻Ave Mujicaの堕天を追加しろ😡

09. 神さま、バカ

前2曲で焼け死んでしまった所にダメ押しの『神さま、バカ』、殺した相手の死体をバラバラにするかの如き悪魔の所業……

人形劇の文脈に乗せて聞く「神さま、バカ」は音源とは違う味わいがあって良い……

c.人形劇3

世界を壊す=自分を壊すっていうことなんですね〜

誰かに与えられた命を生きるありのままの自分こそが本当の自分なはずなのに、何にも頼らず自分自身で作り上げた理想の自分こそが本当の自分なのだと……逆転の発想で面白いです。ありのままなんて誰に見せるんだ(競合他社)。
こう見るとやっぱりMyGO!!!!!の対極にあるバンドですね……信じられるのは我が身一つ……

ここまで劇のストーリーを見てきて感じたのは、Ave MujicaはMyGO!!!!!では救えない人を救い得るってことです。どちらが良いとか悪いとか正しいとか間違いとかそういう話じゃなく、ベクトルが違うという意味で。ドロリスが理想なき世界や弱い自分自身を破壊してくれる……そうすることで僕たちは理想の自分に生まれ変われる……
(恐らく)Ave Mujicaのメンバーがそうであるように、それでしか救われない人はいると思うんですね。

10. 黒のバースデイ

暗闇の中から赤子の鳴き声……ピアノのイントロ……満を持して黒のバースデイ!ハッピーバースデー、俺!!!
現地で共犯者になれた人が羨ましい……

この曲って正に誕生日ソングだったんですね〜ライブらしく原曲より少しテンポアップしていてアグレッシブでめちゃ良かったです。

「生まれ変わる ああ 本当の私に」……これ以上ないぐらいAve Mujicaを象徴する曲だったのですわね……

11. Angles

オブリビオニスとドロリスが支配する前半から一気にカラーの変わる後半、余韻に浸る間もなく問答無用で幕が下りて終演……完璧だ……

いやほんと名曲ですわ……美しすぎますわ……メタルバラードとしてこれ以上ないですわ……堪らないですわ……

0thライブの演奏が終わった瞬間ミュートすらせずに楽器置いて帰るのも痺れましたが、今回の終わらせ方も美しいですわ……

これがAve Mujicaの世界……ありがとうAve Mujica……
チケット取れたら2ndライブは現地行きますわ……
取れますかしら……取れないでしょうか……取れたらいいですわ……

あ、一番驚いたのは崩壊した世界をバックにしたキービジュがイメージ映像じゃなくてマジでそういうストーリーだったって点です。

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