【レビュー】『原枝恚子さん怪死事件』という異質なホラーゲーム
※ネタバレをしないように配慮していますが、完全初見でプレイしたい方は閲覧をご遠慮下さい
ゲーム概要
ジャンル ➡ 3Dファーストパーソン 短編ホラーゲーム
製作者様のX(Twitter)➡sur
価格➡198円
とにかくお安い。
平均プレイ時間はわからないが、私のプレイ時間は40分ほどだった。
ストーリー
ポイント
被害者の追体験が出来る
これは未解決怪死事件の被害者となった女性の視点を追体験する一人称視点のホラーゲームです。
プレイヤーは一体彼女の身に何があったのかを実際に操作して確かめることになります。
BGMやUIの少なさが没入感を際立たせる
このゲームにはBGMがありません。風の音や些細な物音も恐怖を煽るエッセンスとなるので、ヘッドフォンの使用をお勧めします。
またカーソルが出ないので分かりにくいですが、ドアなどをクリックして開閉することが出来ます。
VHSのレトロな画質の映像
この画質がとても素晴らしく、感動した。
『ほんとにあった呪いのビデオ』を見ているかのような、それでいて自ら行動しなくてはならない感覚。
何のエフェクトもないと無機質に思えるはずのCGが、VHS風にする事でリアルに感じた。
評価
ゲームの性質上あまり多くは語れないが、人によっては絶対にやらない方が良い。
感受性が豊かであったり、純粋であったり。
精神的なストレスに耐えられなかったり。
そんな繊細な方にはとてもじゃないが勧められない。
私のように怖いのが好きでたまらないという人にはうってつけである。
荒い画質の雰囲気もリアルタイムで事件に巻き込まれて行く恐怖も、大変よく出来たホラーだと思う。
クリアしてから改めて実況で観たくなるという点もよく出来ているし、この低価格設定と『このゲームには一部フィクションが含まれています』という文章がクリアの際には意味がわかるという構成が素晴らしい。
そうでなくとも、この事件の当事者になる感覚をこの値段で味わえたのだから、面白い体験が出来て私は大満足だ。