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ゆらゆら帝国のおすすめアルバム【全アルバム評価&レビュー】

このバンドはアルバム毎に雰囲気がけっこう変わります。
ちなみに、アルバムのアートワークは全て本バンドの全ての曲の作詞作曲を務める坂本慎太郎氏が作っているようです。凄いですね。

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(1st~3rd Album)インディーズ時代のアルバム

1st Album (1992.4.25) ゆらゆら帝国
2nd Album (1994.6.10) ゆらゆら帝国Ⅱ
3rd Album (1996.3.25) Are you ra?/アーユーラ?
これは3つのアルバムはインディーズ時代に発売されたアルバムということもあり、どのアルバムもあまり出回ってなく、高値で取引されている現状です。入手困難。私もほしいです。ちなみに、このときはバンドのメンバーは脱退・加入が多く、未確定状態的な感じです。

3×3×3

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4th Album(1998.4.15)

評価「S」

このアルバムからメンバーが確定し、メジャーデビューしました。実質これがゆらゆら帝国の最初のアルバムと認識しています。そしてこのアルバムは伝説の始まりにして超傑作のアルバムです。ストレートに突き抜けたロックソングとバラードソングのバランスが絶妙によく、完成度が非常に高いです。気づけば1枚通しで聴いてしまうことがよくあります。ゆらゆら帝国を初めて聞く方にもおすすめです。

お気に入り曲→#1.わかってほしい/#2.昆虫ロック/#3.ユラユラウゴク/#4.ドックンドール/#5.発光体/#6.つきぬけた/#7.アイツのテーマ/#8.3×3×3/#9.タートルトーク/#10.EVIL CAR/#11.パーティはやらない

ミーのカー

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5th Album(1999.6.16)

評価「A」

前作と音楽性は近いですが、この作品のほうがサイケ感が強めになっています。その最たる例はこのアルバムのラストを飾る「ミーのカー」です。邦ロックには珍しい20分越えの曲です。独特な雰囲気に酔いしれるには最適です。

お気に入り曲→#1.うそが本当に/#2.ズックにロック/#3.アーモンドのチョコレート/#4.午前3時のファズギター/#5.ボーンズ/#6.人間やめときな'99/#7.ハチとミツ/#9.太陽のうそつき/#12.ミーのカー

太陽の白い粉

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6th mini album(1999.11.17)

評価「B」

5曲のみ収録されています。2nd Album『ミーのカー』の名残が残っている曲が多いです。

お気に入り曲→#1.太陽の白い粉/#2.奴が来る/#3.すべるバー/#4.心は半分

ゆらゆら帝国Ⅲ

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7th Album(2001.2.21)

評価「A」

前作までの雰囲気と比較すると一風変わって、今作はジャケ写のとおりポップで弾けた曲やキャッチーなポップソングが多いです。サイケ感はこのアルバムではほとんど感じません。「ラメのパンタロン」や「ゆらゆら帝国で考え中」は本作に収録されています。
なお、Youtubeに上がっている「ゆらゆら帝国で考え中」はシングルバージョンなので、本アルバムでは若干アレンジがかかっています。
(※シングルバージョンはベスト盤の『1998-2004』に収録されています)

お気に入り曲→#2.ラメのパンタロン/#3.幽霊の結婚式/#4.待ち人/#5.ゆらゆら帝国で考え中[Album Version]/#6.男は不安定/#8.頭異常なし/#9.頭炭酸

ゆらゆら帝国のしびれ

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8th Album(2003.2.26)※『ゆらゆら帝国のめまい』と同日発売
(ライブアルバム『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』(2003.11.26))

評価「B」

『ゆらゆら帝国のめまい』と同日の発売。前作のポップさが唐突に姿を消し、全体的に不気味さが漂っている感じのアルバムです。アルバムの前半は特に不気味なので最後に収録されている曲(#9「無い!!」)を聴くと安心します(笑)
『ゆらゆら帝国のめまい』がポップ系であれば、こちらのアルバムはロック系の曲が多く収録されています。ちなみに、「夜行性の生き物3匹」はひょっとこが踊るPVが斬新で良いです。

お気に入り曲→#1.ハラペコのガキの歌/#2.時間/#3.侵入/#4.誰だっけ?/#5.傷だらけのギター/#6.夜行性の生き物3匹/#7.貫通[Album Version]/#8.機械によるイジメ/#9.無い!!

ゆらゆら帝国のめまい

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9th Album(2003.2.26)※『ゆらゆら帝国のしびれ』と同日発売
(ライブアルバム『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』(2003.11.26))

評価「B」

『ゆらゆら帝国のしびれ』と比べてポップ系の曲が多いです。ポップ系と言っても、ノスタルジーな曲が多く、聴いたあとはしんみりと心がからっぽになる感じを抱くこともしばしば。脱力したいときに聴くと効果バツグンです(笑)
#3の「恋がしたい」が特にお気に入りです。

お気に入り曲→#1.バンドをやってる友達/#2.ドア/#3.恋がしたい/#4.通りすぎただけの夏/#5.とある夏/#6.からっぽの町/#7.ボタンが一つ/#8.冷たいギフト/#9.星になれた

Sweet Spot

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10th Album(2005.5.18)

評価「B」

ダークな雰囲気な曲が多いアルバムです。前作の『ゆらゆら帝国のしびれ』と音楽性は近い感じです。次のラストアルバム『空洞です』にて収録されている曲の音楽性の片鱗を本作でも感じられるところが多々あるため、バンドとしてのサウンドの進化の過程を辿ることができます。ただ、このタイミングでしか生まれなかったであろう曲もあるので聴いていて面白いです(「タコ物語」とか笑)

お気に入り曲→#1.2005年世界旅行/#3.ロボットでした/#4.急所/#5.タコ物語/#6.はて人間は?/#7.貫通前/#8.スィートスポット/#9.ソフトに死んでいる

空洞です

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11th Album(2007.10.10)

評価「A」

ゆらゆら帝国のラストアルバムです。バンドとしてのサウンドが「完全にできあがってしまった」ため、これを期にバンドは解散しました。
このアルバムの曲は浮遊感を抱く曲が多い感じの構成になっています。ただ、『ゆらゆら帝国のしびれ』くらいの頃から聴いていくと、最終的にこのアルバムのサウンドに行き着くのはなかなかしっくり来る感じがあります。このアルバムを聴いたあとに初期の頃のアルバムを聴くと、最終的に音楽のジャンルがかなり変わっていることに気づきます。ただ、その変化もゆらゆら帝国なら受け入れられるのが不思議な感じですね。

お気に入り曲→#1.おはようまだやろう/#2.できない/#3.あえて抵抗しない/#5.まだ生きている/#6.なんとなく夢を/#7.美しい(Album Version)/#8.学校へ行ってきます/#9.ひとりぼっちの人工衛星/#10.空洞です

(ベスト盤)1998-2004

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1st Best Album(2004.9.16)

評価「S」

『3×3×3』から『ゆらゆら帝国のしびれ/ゆらゆら帝国のめまい』までの曲がピックアップされて収録されています。初めてゆらゆら帝国を聴く方はこのアルバムから聴いても良いと思います。オリジナルアルバムに収録されていない曲も収録されており、おすすめです(→グレープフルーツちょうだい(新録)、アイドル(新録)、ミーのカー(シングルバージョン)、パイオニア、イエスタデイ・ワンス・モアなど)

お気に入り曲(オリジナルアルバムに収録されているもの以外で)
グレープフルーツちょうだい(新録)、アイドル(新録)、パイオニア、イエスタデイ・ワンス・モア


【個人的お気に入りアルバム5選】

1. 3×3×3
2. ゆらゆら帝国のしびれ
3. ゆらゆら帝国のめまい
4. な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い
5. 空洞です


【頭絞って厳選したお気に入り曲10選】

1. ドックンドール
2. 発光体〜つきぬけた
3. 3×3×3
4. EVIL CAR
5. ズックにロック
6. ラメのパンタロン
7. ゆらゆら帝国で考え中
8. 空洞です
9. グレープフルーツちょうだい
10.アイドル

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