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恩師たちと乾杯した日

先週、こんな記事を書いた。

中学時代の恩師二人とご飯に行った。初めてお酒を一緒に飲んだ。

最近のあれこれ、私が中学生だった頃の話、先生たちの近況などなど。10歳上のふたり、私が中学生の頃は若手の教員だったのに、今じゃいろいろな役職がついたんだって。

部活の顧問は出会いが最悪で、最初は本当に嫌いで、部活の練習ボイコットした。そしたら家まで話をしにきた。めちゃくちゃ熱血で、生徒想いで、自分もこんな大人になりたいと思って教育に進みたいと思った。

会うなり近況報告が止まらず、仕事の話、人間関係、恋愛諸々。思い出話も少しはしたけど、そんな話をするのももったいないくらい話が止まらない。

地元を離れてから名前を聞かなくなった同級生たちの近況を聞いたりも。良くも悪くもみんなそれぞれの道を進んでいるから、重い話もいくつか。もう子供じゃないから、道を正してくれる人もいない。

「すずながすずなのままで本当に安心する」と何度も言われた。

仕事観、恋愛観の話をしながら、親のように心配してくれる元顧問。教え子に対する愛情がものすごい深いから、卒業してから何年も経った自分に対してもいまだに愛情を注いでくれる。

酔っ払いながら「すずなはおれにとって一生かわいくて大切な教え子だから」と何度も言っていた。生徒から見た先生って人間味がないけど、本当は人間味溢れていて、なによりも生徒想い。

大学にさえ通えば誰でも教員になれてしまうから、もちろんいい先生ばかりではない。そんな中でこんないい先生に出会えた自分の運に感動してる。

来年元顧問が受け持っているクラスで授業をすることになった。自分がやるくらいならもっとすごい人たちがたくさんいると思ってしまうけど、その先生からしたら元教え子が現教え子に話すことに意味があると。選択肢の少ない田舎で育った自分だからこそ伝えられることがあると。

断る理由もなく、その先生の言うことならなんでも引き受ける。

昔から知ってくれているから弱みも見せられる。人には見せられない部分も話したくないことも、この人たちになら話せる。必ず受け入れてくれる安心感がある。

自分も誰かにとってそんな存在になりたいという想いは、14歳の頃から変わらない。

ものすごく大きな恩を感じている二人にできることは、自分自身が成長した姿を見せ続けることだと思うから、どんなに環境が変わっても必ず会いにいくし、もっともっと成長し続けたいと改めて思った。

0時までお店で飲み、そこから約5時間に渡る深夜ドライブ。往復3時間かかる私の地元まで行った。懐かしさでいっぱいだった。

私はもう「学校教員」にはならない。なれない。今回もなってほしいと言われたけど、なんせ毎日学校に行けない。

けれど地元である北海道の教育に関わることがしたいと思った。地方の学生向けにできること、やりたいことは何かもっと深く考えていきたいと思った。

「十勝で中学校教員になる」夢は叶わなかったけど、「十勝で教育事業をする」目標ができた。

会った後にこんなに余韻に浸れる人はそうそういない。また来年会う約束をしたので、その時はまたアップデートした姿を見せられるよう、まだまだ走り続ける。

久しぶりの再会が嬉しくて、初めて一緒にお酒を飲めたのが嬉しくて、ホテルに着いたのは朝5時。空港に向かう朝8時発のバスを乗り過ごし1日延泊した。やむなし。


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