見出し画像

FC東京助っ人外国人列伝 (2014-2016/前編)



助っ人外国人列伝を発表していく、というのがブームらしいのでブログのネタがない7さんにとっては「乗るしかないこのビッグウェーブに!!」状態。勝手にインスパイアしました。お許しください。

なんだかんだで自分(20歳)のFC東京歴は、記憶にある最初の試合は2002年のホーム浦和戦。2002年からとしましょう。
ただ、2002年からの外人なんてそれこそ分かるわけないので、ネタ外国人・有能外国人両方が入り混じり始めるかつ、紹介となると1つのブログが書けちゃうくらいレジェンドであるルーカス引退直後の2014年からということにさせてください。

1.エドゥー 活躍度:★★☆

2010-11?のチャンピオンズリーグでシャルケの躍進に貢献、かつ内田篤人とプレーし、中国でもそこそこ点を取っていたため「アジアには慣れている」ということで鳴り物入りして入団。
屈強なフィジカルかつ鋭いスピードでスタジアムを沸かせたが、万全のコンディションではなかったのか、途中交代やイエローがそこそこ多かった印象。
生で観た時に思ったのがシュートの振りが速いというのを抱いたのを覚えている。パワー系やフィジカル系の選手でよくある重いシュートじゃなく、クリスティアーノ・ロナウドのFKのような速いシュートをボカスカ蹴ってた。この人のPKの動画を観れば分かると思うが、とにかくシュートスピードが速かった。何ゴール決めてるんだろ?とwikiを確認したら30試合で11ゴールだった、そこそこ結果残してたんだな。
何よりもこの年は武藤嘉紀ブレイク・セレッソのフォルラン獲得などで知名度・実力ともにそこそこの外国人選手なのに霞んでしまっているのが可哀想。あと2-3年くらい前か後に加入していたら、彼のサッカー人生は違ったのかもね。FC東京の順位は8位くらいのまんまだろうけど!
今何しているんだろう。がんばれ。

2.マテウス 活躍度:論外

笑顔がチャーミングな彼ですが、Jリーグ出場は0で、FC東京サポーターの間でネタ外国人について話すと真っ先に名前が挙がる選手の1人。FC東京ネタ外国人ランキング2位だと思う。シーズン前に行った香港遠征での対外試合には出て、そこでの評価は悪くないものだったが、その後の練習試合で膝をやっちゃう大怪我。そのままリハビリのための帰国→契約解除のお決まりパターン。怪我だから仕方ないが、まさにこれこそ「YOUは何しに日本へ」である。
帰国して数年後に「東京加入は黒歴史だった」と母国メディアに語ってたらしい。まぁごもっともだよ。こっちのセリフだけどな。

ちなみに1位はこのお方↓

3. カク ヒジュ 活躍度:論外

マテウス怪我によりDFのスクランブル補強で水原からやって来た韓国人。水原ではキャプテンを務めていたらしいのと、チャン・ヒョンスが第一次東京在籍時に結果を残したあとのそこそこの韓国人新加入だったためにサポーターからの期待が高まっていたが出てこなかった。写真探してたら出てきたけど、出てたかすら不安定なくらい印象がない。
4月の中旬に加入して9月に家庭の事情で退団。外国人にありがちな家庭の事情。退団のリリースだけで次にどこに行くか、というリリースがなされなかった記憶の為に調べてみたら本人のwikiすらなかったし中東に行ってやがった。本当に家庭の事情だったのか疑わしいが、全くチームに貢献出来なかったのは確かだ。

4.カニーニ 活躍度:★★☆

上DF2人が全く使い物にならなくて再びのスクランブル補強。フィッカデンティルートで獲得したと思われるが、彼は当たり。U-21イタリア代表経験者ということで期待値は高かった。そして、その経験通りのプレーをしてくれた。
堅実な守備で東京の守備は安定し始め、上位進出に貢献してくれた。ただ、この堅実さゆえにどんなプレーをしてたかあまり覚えてない。森重とのCBコンビって安定してた、としか覚えてない。大きなポカをした印象もないし、本当に堅実だった。彼はまた現役らしい、がんばれ。

5.ラサッド 活躍度:★☆☆

ラサッドくん。加入前に小平でしばらく練習生でいて、元チュニジア代表ということでサポーターがワクワクしてた。その当時はラサドとかヌィウイとか呼ばれてたような呼ばれてなかったような。
正式加入後に松本戦でさっそく出場、ドリブルで仕掛けて勝利に貢献した。確か2点目のPKを獲得したのもラサッドだった気がするけど、武藤が蹴っちゃった。獲得したかは覚えてないけど、蹴らせてやれよ!って思ってたのは覚えてる。(ただこの試合はFC東京デビューした橋本拳人がMVPだったんだけどね……)
この年は2ステージ制で、謎の1stステージのみの契約で3-4試合くらい出て退団。よくわからないアタッカーはよくわからないまま去っていった。
ただ、ファンサービスがとんでもなく神対応だったらしく、他の選手はドロンパパペットを持って写真を撮るのを拒否する中ラサッドくんは撮ってくれたとかなんとか。実際写真からもいいヤツ感は滲み出てるからな。もう少しプレーが見たかった。
今年か去年末に一命は取り留めたものの心臓発作で倒れて引退、と聞いた。今後の人生に幸あれ。松本戦でデビューした橋本は代表まで登りつめたぞ。元気になったらまた日本で見たいし、その時までにパペット買うから一緒に写真を撮って欲しい。

↓ドロンパパペット(¥1350)

6.サンダサ 活躍度:★☆☆

2015夏にクラブ初のスペイン人FWとして加入。その肩書きのせいで期待が集まったが、がっかりした印象しかない。確かにポストプレーであったりタメを作るプレー、スペイン仕込みのドリブル等で「おおっ」とさせることはあったが、それ以上はないです、ってプレイヤーでした。
何よりもその自信のなさそうな顔で、「こいつ大丈夫か???」ってひたすら思っていた。特に印象的なのが2016ACLグループリーグ・ビンズオン戦で、1-1で迎えた後半にPKを獲得すると、ボールを拾ったのはサンダサであった。ただこの時の自信なさそうな顔!TVの前の僕はこれを見て外すな、と思ってたら案の定GKに止められました。
そしてこのビンズオン戦以降出番はなし。広州恒大からムリキ獲得で、一杯だった外国人枠を空けるということで契約を解除された。そのあとジローナに戻ってそこそこ活躍して今もスペインで頑張ってんのかな、って思ってたら今は青島にいた。つくづく、なんとも言えない選手である。

ちなみに、先述のPKを止められて得たCKでこの日FC東京デビューの小川諒也がオウンゴールを誘発し逆転に成功。その後の小川のJ1での活躍・レギュラー定着を見てると、ここでサンダサがPKを決めていたらサンダサは流浪の漢になっていなかったのだろうか、とも思う。がんばれ。

ハイライト貼っておきますね。↓



7.ネイサン・バーンズ 活躍度★★☆

結果よりも実力、というものを教えてくれたオーストラリア人アタッカー。CFというよりもSTみたいな感じだった。2015年7月に加入して、加入直後の鹿島戦でいきなりゴール。8月のガンバ戦でのゴールを目の前で見たおかげでそのゴールの印象しかない。
やや早い程度のスピードと、前線からのプレスが彼の持ち味で、カウンターの時に優位なのと相手にとって嫌なことをする、久しぶりの当たり外国人だと思ったけど、そこはFC東京。やや難のある外国人を取ってくるのが大得意!
前線からのプレスはいいものの他の中盤等では全くプレスに行かない、守備に戻ってこないという外国人では当たり前なんだけどスーパーサブ的役割が多く、結果もほしいし守備もしてほしいし。扱いにくいFWではあった。
2トップの片方なのにクロスを上げて、「おまえのポジションはどこなんだ!」というのも多々あった。2015年にフィッカデンティの信頼を得て、スタメン起用やスーパーサブで結果は残していた。
しかし、2016年は城福のFWシャッフルガチャに悩まされるのと、後述のムリキ加入や前田遼一FC東京在籍時全盛期というのもあり出場機会は激減。篠田監督の信頼も得られず、J3送りにされる・J3にも行かない、みたいな週もあった。結局、喧嘩別れみたいな形で契約満了。その後に広島移籍も、広島でそんな結果出した、とは聞いてない。
ただ、2016のアウエー浦和戦、バーンズが前からプレスをかけることによって浦和を苦しめていたにも関わらず、城福は何を勘違いしたのかバーンズを下げ、プレスがなくなり楽になった浦和から大逆転負けを食らいます。あの日だけはバーンズが可愛そうに思えた。この人が印象に残るプレーをした日に限って現地だったので大好きなアタッカーでした。今は母国で頑張ってるみたい。がんばれ。

8.ブラダ アブラモフ 活躍度:★★★

権田のオーバートレーニング症候群で、GKが榎本達也、圍謙太朗だけになってしまい緊急補強。この人は何人だったっけ?って思って調べたらなんとセルビア人。どのルートで取ってきたのかはわからないけど、おそらくフィッカデンティルートだろう。
ブラダ加入後、ルヴァン鹿島戦で調子良かった榎本がまさかのトンネル(トンネル)。テレビで見てた僕も凍りついたし、現地も凍りついた、とのことなので見切られるだろうな、って思ったら次の試合からは彼が正GKに。

ファインセーブというファインセーブがなく、プレス・パントキックはやや下手くそ、見切りが早い、守備範囲が狭いとなんとも言えないGKだったが、緊急補強で獲得したGKでは上出来だし、逆にそんな彼だったからこそ、8試合中5試合を無失点で切り抜けたんだと思う。2015年の上位進出の立役者となったが、いかんせんその失点3試合のうち2試合が負けちゃいけない試合でポジショニングの悪さとか見切って失点でボロクソ叩かれていた記憶。割と湘南の秋元陽太にタイプ似てるな、って思った。あと1年やらせりゃ良かったんじゃねえか?って今更だけどね。2015年末で契約満了。今はアル・ナスルでGKコーチをやってるみたい。がんばれ。

9.ハデソン 活躍度:星0.5くらい

韓国人ボランチ。ACLのプレーオフ、チョンブリを9-0でボコボコにした時に出てた印象しかない。彼もマテウスと同様、シーズン始まった頃の評価はよかった(実際ACLのプレーオフ見たときはいい選手補強したな、と自分自身も思った)けれど、その直後に怪我→契約解除パターン。ただ、マテウスとの違いはその後日本に留まったこと。ハデソンは契約解除の後に名古屋に移籍。ちらほらと名古屋方面から「なんでこんないい選手を東京は放出した?」みたいな声はあったがそれも束の間、すぐに怪我して帰っちゃった。一応今何してんのかなーってwiki観たら実質高萩とのトレードって書いてあった。数試合しか出てないハデソンと現在も東京所属の高萩を比べちゃいけないけれど高萩の方がたしかに色んな意味でいいよな、って思った。  

中韓の歴史ドラマとかで出てきそうな顔だったハデソン↑

10.ムリキ 活躍度:★☆☆

広州恒大での大暴れっぷりを引っさげ東京に加入。特に、広州恒大時代に日立台で柏をボコボコにした動画がプロモーションみたいになってサポーターの期待度は高まりに高まっていた。
それはさておき、彼のFC東京デビューはJ3、西が丘開催の栃木SC戦。まぁ加入後かつ確かその週はJ1がなかったために調整ということでの出場だったが、柏をボコボコにしてる動画を皆さま観てたせいで、「J3にムリキは反則」「育成の為のU23をコンディション調整の場に使うな」など、散々言われていましたが出場し、PKとは言え1ゴールを記録。その翌週の浦和戦でゴール。広州恒大時代の力を発揮してくれるか!?と思いきやあとはちょこっと決めて怪我しちゃってシーズン終了。
「来年まで残る!」ってことでやったー!ムリキはまた来年も東京に残ってくれる!って思ってたら母国のヴァスコ・ダ・ガマに戻っちゃった。期待させやがって。

ちなみにムリキのチャントはあの「Yeah!めっちゃホリデイ」。初披露がいきなりだったせいでスタンドが「???」状態の日に現地でした。この人のゴールの試合は逆転負けが多かった印象。勘弁してくれ。


「2014以降も思ったよりいた」というのが感想でございます。書くのも地味に大変だし、読むのも大変でしょ。後編はこの1週間で書くのでよろしくお願いします……(^ν^)

インスは現在も在籍ということで後編に回させてください(笑)

7