糞便微生物叢の移植は、経口ガベージでチャレンジされた幼若ブロイラー鶏におけるカンピロバクター・ジェジュニのコロニー形成を減少させるが、シーダーバードは減少させない。

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糞便微生物叢の移植は、経口ガベージでチャレンジされた幼若ブロイラー鶏におけるカンピロバクター・ジェジュニのコロニー形成を減少させるが、シーダーバードは減少させない。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37887204/


Jinji Pangら、Antibiotics（バーゼル）。2023.
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引用

概要
カンピロバクター属菌、特にC. jejuniとC. coliは、主に汚染された鶏肉を介してヒトに感染し、食品衛生上の大きな問題となっている。以前の研究で、我々は、商業ブロイラー農場には一貫してカンピロバクターを含まない群れを生産しているところもあれば、一貫してカンピロバクターに汚染された群れを飼育しているところもあり、2種類の農場のカテゴリー間で腸内細菌叢組成に有意な差があることを明らかにした。したがって、我々は、腸内細菌叢が家禽のカンピロバクター定住に影響を及ぼし、カンピロバクター非定住群由来の微生物叢が家禽の腸内でカンピロバクターに対する定住耐性を付与する可能性があるという仮説を立てた。本研究では、この仮説を検証するために2つの糞便微生物叢移植（FMT）試験を実施した。孵化したばかりのヒナに、飼料摂取前に、カンピロバクターを含まない成鶏の糞便内容物（処理群）またはPBS（対照群）を経口経口投与してFMTを行った。FMTから約2週間後、C. jejuniを経口摂取させ（試験1）、またはカンピロバクターに汚染されたシーダー鳥と混泳させ（試験2）、FMTの予防効果を評価した。糞便内容物を採取し（5日間隔で3回）、培養によるカンピロバクターコロニーレベルと16S rRNA遺伝子配列決定による微生物叢組成を決定した。FMTは、両試験において腸内細菌叢の多様性と組成に有意な影響を与えたが、試験1では糞便中のカンピロバクター定着を有意に減少させた（log10 1.2-2.54 CFU/g）が、試験2では減少しなかった。Butyricimonas属、Parabacteroides属、Parasutterella属、Bilophila属、Fournierella属、Phascolarctobacterium属、Helicobacter属などのいくつかの属は、両試験ともFMT処理群で存在量が増加した。さらに、カンピロバクターの存在量はEscherichia属およびRuminococcus_torques_group属と負の相関を示した。これらの知見から、成虫の糞便微生物叢を用いたFMTは、若齢ブロイラーにおける腸内細菌叢のその後の発達にプラスの影響を与える可能性があるにもかかわらず、カンピロバクターのコロニー形成に対する抑制効果は様々であり、チャレンジモデルによって影響を受けるようであることが示された。

キーワード カンピロバクター；ブロイラー；直接感染モデル；糞便微生物叢移植（FMT）；腸内細菌叢；シーダー鳥感染モデル

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