2型糖尿病マウスに対するアワビ由来の加熱処理でんぷんおよびたん白質の影響

2型糖尿病マウスに対するアワビ由来の加熱処理でんぷんおよびたん白質の影響
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https://doi.org/10.1016/j.foodchem.2022.134735
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ハイライト

熱処理したアワビデンプンおよびタンパク質は、ともに抗糖尿病効果を示した。

アワビデンプンおよびタンパク質の熱処理は、ともに腸内細菌叢に影響を与えた。

アワビデンプンおよびタンパク質の熱処理は、ともに血清代謝プロファイルを変化させた。

アワビ蛋白の熱処理は、腸内細菌叢により顕著な影響を与えた。

アワビデンプンの熱処理により、より多くの血清代謝プロファイルの変化を誘発した。

要旨
アワおよびその成分はマウスに対して血糖降下作用を示すが、これらの作用におけるアワに含まれるデンプンおよびタンパク質の役割は不明である。本研究では、加熱処理したアワのデンプンおよびタンパク質が2型糖尿病マウスに与える影響と、腸内細菌叢や血清代謝プロファイルの影響などその基礎的なメカニズムについて検討した。糖尿病マウスにおいて、加熱処理したアワビデンプンとタンパク質の摂取は、それぞれ空腹時血糖値を18.52％と26.33％、インスリン値を12.22％と15.96％低下させました。また、加熱処理したアワビデンプンおよびタンパク質は、腸内細菌叢の構成を変化させ、プロバイオティクスおよび短鎖脂肪酸産生菌の豊富化、有害細菌の減少、糞便中の短鎖脂肪酸濃度の上昇を確認しました。アワビタンパク質の加熱処理は腸内細菌叢の組成に大きな影響を与え、アワビデンプンの加熱処理は代謝機能に大きな影響を与えた。アワビデンプンおよびタンパク質の熱処理による血糖降下作用は、腸内細菌叢および血清代謝プロファイルの両方の調節と関連していた。