ネイル化粧品に含まれるアクリル酸エステルによる接触アレルギー: ギリシャにおけるパイロット研究

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接触皮膚炎アーリービュー
原著論文
ネイル化粧品に含まれるアクリル酸エステルによる接触アレルギー: ギリシャにおけるパイロット研究

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cod.14485?af=R

Maria Gkousiaki, Vangelis D. Karalis, Aikaterini Kyritsi, Chara Almpani, Styliani Geronikolou, Alexandros Stratigos, Michail Christou Rallis, Anna Tagka
初版発行:2024年1月2日
https://doi.org/10.1111/cod.14485
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について

要旨
背景
アクリレートを使用したネイル技術の人気の高まりにより、ネイル技術者と使用者の双方における感作頻度が高くなっている。

目的
本研究の目的は、ネイル技術に職業的または非職業的に曝露した個人における、アクリレートによるアレルギー性接触皮膚炎(ACD)の症例を評価することである。

方法
2022年9月から2023年3月にかけて、ギリシャのアテネにあるAndreas Syggros病院皮膚・泌尿生殖器科でパッチテストを受けた、ネイル技術に含まれるアクリレートに起因するACD患者30人を対象に予備研究を実施した。

結果
アクリレートに対するACDを有する30人の女性患者が記録された(使用者15人、ネイル技術者および使用者15人)。最も一般的なアレルゲンは以下の通りであった: 2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)であり、30人全員(100.0%)で陽性であった。20人の患者(66.7%)は、ACD発症前にアクリル酸塩を含む歯科処置にさらされていた。ネイルテクニシャンは広範な皮膚病変を示し、40.0%が勤務開始1年以内にACDを経験し、13.3%が業務中にACDを経験した。そのうち3人(20.0%)が仕事を中断せざるを得なかった。

結論
アクリレートは強力なアレルゲンであることが確認されたため、ネイル技術におけるこれらの化学物質の使用について安全対策を実施する必要がある。

利益相反声明
すべての著者は利益相反がないことを宣言する。

公開研究
参考文献
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