パーシモンが優勢 ボツリヌス毒素と過活動直腸

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パーシモンが優勢 ボツリヌス毒素と過活動直腸

https://www.thelancet.com/journals/langas/article/PIIS2468-1253(23)00355-2/fulltext

チャールズ・H・ノールズ
Published:December 18, 2023DOI:https://doi.org/10.1016/S2468-1253(23)00355-2

便失禁は、臨床的に満たされていないニーズが多く、社会的な問題となっている。この30年間、ほとんど意味のある治療の進歩が見られず、エビデンスベースとなる十分な検出力のある質の高いランダム化比較試験(RCT)がほとんどないこの分野には、新たな治療法が必要である。The Lancet Gastroenterology & Hepatology誌において、Anne-Marie Leroi氏ら1名は、便失禁患者200人を対象に、プラセボ対照注射と比較したボツリヌス毒素A(BoNTA)の直腸内注射の短期的有効性を評価したRCTの結果を発表した。その主な所見は、排便日誌の記録に基づいて、活動群(BoNTA群;ベースライン時の1~9[SD 2-2]から3ヵ月時の0~8[1-8]へ)における総括的な便失禁および便意切迫エピソードの半減であり、対照群と比較して全体的に有意な効果を示した(プラセボ群の1~4[1-1]から1~0[1-0]へ;平均差-0~51[95%CI -0-80~-0-21;p=0-0008])。一般的に使用されているカテゴリー別の成功基準で表すと、96例中69例(72%)がBoNTAにより便失禁と切迫エピソードの少なくとも50%の減少を達成したのに対し、プラセボ群では95例中44例(46%)であり、これは比較可能な偽薬対照試験で観察された最大の便失禁治療効果であった。2 , 3 便日誌の一般的な脆弱性が確立していることや、ベースライン時の主要評価項目の不均衡に起因する解釈上の限界はあるが、本研究は、患者に新たな治療法を提供する可能性があるだけでなく、便失禁の病態生理における直腸の重要性を一貫して過小評価してきたドグマに挑戦する一助となるため、この分野における重要な前進である。
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参考文献
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論文情報
出版履歴
出版 2023年12月18日
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DOI: https://doi.org/10.1016/S2468-1253(23)00355-2

著作権
クラウン Copyright © 2023 Published by Elsevier Ltd. 無断複写・転載を禁じます。
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