米国成人における24時間尿中ナトリウムおよびカリウム排泄量、血漿メタボロームプロファイル、および心代謝バイオマーカー： 横断研究

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米国成人における24時間尿中ナトリウムおよびカリウム排泄量、血漿メタボロームプロファイル、および心代謝バイオマーカー： 横断研究

https://ajcn.nutrition.org/article/S0002-9165(24)00473-8/abstract

濱矢陸太医学博士、理学修士
チー・サン医学博士
ジュン・リー医学博士
リャン・リミン（Liming Liang）医学博士
フランク・B・フー医学博士
Yuan Ma, MBBS, PhD
すべての著者を表示
Published:May 16, 2024DOI:https://doi.org/10.1016/j.ajcnut.2024.05.010

要旨
背景
高ナトリウムおよび低カリウム摂取は、高血圧および心血管疾患（CVD）の高いリスクと関連しているが、自由生活者の24時間尿中ナトリウムおよびカリウム排泄の循環メタボロミクスプロファイルに関するデータは限られている。
目的
高ナトリウム食と低カリウム食のメタボロームシグネチャーを横断研究で特徴づけること。
方法
Women's Lifestyle Validation StudyおよびMen's Lifestyle Validation Studyの健康な高齢者1,028人を対象に、2～4回の24時間尿検体で測定した習慣的なナトリウムおよびカリウム摂取量と血漿代謝物（液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析法を用いて定量）およびメタボローム経路との関連を検討した。主要な暴露は、エネルギー調整された24時間尿中ナトリウム排泄量、カリウム排泄量、および二重標識水法から得られたエネルギー消費量に基づいて計算されたナトリウム/カリウム比であった。次に、エラスティックネット回帰から得られたメタボロミクススコアと心代謝バイオマーカーとの部分相関を評価した。
結果
ナトリウム排泄量の増加は、ピペリン、ホスファチジルエタノールアミン、C5:1カルニチンの増加を含む38代謝物と関連していた。パスウェイ解析では、ナトリウム排泄量の増加はビオチンおよびプロパン酸代謝の亢進、リジンおよび分岐鎖アミノ酸（BCAA）の分解の亢進と関連していた。カリウムの増加およびナトリウム/カリウム比の低下に関連する代謝産物には、キナ酸およびプロリン-ベタインが含まれた。交絡因子を調整した後、ナトリウム/カリウム比のメタボロミクススコアは、空腹時インスリン（スピアマンの順位相関係数ρ=0.27）、Cペプチド（ρ=0.30）、トリグリセリド（ρ=0.46）と正の相関を示し、アディポネクチン（ρ=-0.40）、高比重リポ蛋白（HDL）コレステロール（ρ=-0.42）とは負の相関を示した。
結論
ビオチン、プロパノエート、リジン、BCAA経路に関連する代謝物を含む、高ナトリウム食に関連する代謝物とメタボロミクス経路を発見した。高ナトリウム-低カリウム食のメタボロミクスシグネチャーは、心代謝系リスクの上昇の複数の要素と関連している。
キーワード
ナトリウム
カリウム
メタボロミクス
予防
心血管疾患
略語
aHEI-2010（alternate Healthy Eating Index-2010）、BCAA（分岐鎖アミノ酸）、CVD（心血管疾患）、DASH（Dietary Approaches to Stop Hypertension）、DLW（二重標識水）、FDR（偽発見率）、hsCRP（高感度C反応性タンパク質）、 LC-MS（liquid chromatographytandem mass spectrometry）、MLVS（Men's Lifestyle Validation Study）、TMAO（trimethylamine N-oxide）、T2D（2型糖尿病）、WLVS（Women's Lifestyle Validation Study）、7DDR（7日間の食事記録）
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スコープス (0)
PubMed
クロス
グーグル奨学生
論文情報
掲載履歴
受理 2024年5月13日
改訂版受理 2024年4月23日
受理：2024年4月23日 2024年1月30日
出版段階
インプレス受理原稿
脚注
Liming LiangはThe American Journal of Clinical Nutritionの編集者であり、本原稿の評価には関与していない。

原稿、コードブック、解析コードに記載されたデータは、申請と承認が得られ次第、リクエストに応じて公開する。

身分証明書
DOI: https://doi.org/10.1016/j.ajcnut.2024.05.010

著作権
© 2024 米国栄養学会に代わってエルゼビア社が発行。
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