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かつて人々に恐れられた水陸両用戦車が今は人々を笑顔にしてるらしいので乗ってきた。

おっちゃんとを語らずしてアーミーダックは語れないためおっちゃんの話ばっかりになっちゃった。


おっちゃんとの出会い

それはキュランダへ行った時のこと。
水陸両用の戦車「アーミーダック」で自然公園を一周するアクティビティに参加し現れた恰幅のいい運転手こそがおっちゃんでした。

アーミーダック

過去に戦争で使われていた水陸両用の戦車です。現在はキュランダにて観光客を案内するのに使われています。
兵器だった戦車が今は人々を楽しませていると考えると、道具って使い手次第なんだなぁなんてちょっとだけ考えてしまいます。

陸から川へ移るアーミーダック

おっちゃんはここで三十何年働いているとか言ってた気がします(うろ覚え&英語初心者)。そして自然と共にあるのが当たり前のようなスタンスでした。おっちゃんは運転しながら色んな植物の説明をしてくれます。

バナナの木
触ると危ない葉っぱ
よく見ると縁がギザギザの葉
蟻の巣(木の穴のとこ)
まあるい蟻塚

特におっちゃんは危険な植物を話す時になんだかイキイキしてて「この葉っぱで頬を切って何針縫ったことがあるんだ!」とか「この葉っぱでも怪我したことある!」とか、所謂怪我自慢がお好きみたいで、今にも「ワイルドだろぉ?」と言わんばかりの様子。

果ては縁がギザギザの葉っぱを一枚取って自分の腕にのこぎりように葉を立てます。恐竜だけどさすがに目を逸らしちゃった。

幸せの青い蝶

この辺りには「ユリシス」という青い蝶がいるみたいで、ここに来るまでにも何匹か青い蝶を見かけていました。残念ながら写真は撮れませんでしたが、ヒラヒラする度に上側の青い羽がチラチラと見えてとても綺麗でした。

購入元:Adobe Stock

おっちゃんは陸と川とが別れているところで
「川嫌いだから陸のままでいい?」
と確認をしてきますがせっかく水陸両用なんだから川がいいのです。川がいいと伝えたらおっちゃんは自分の頭を人差し指でツンツンと指して
「イカれてんなぁ」
的なことを言って川の方へと進んでくれました。

水辺に進む様子

そして青い蝶ユリシススポットを紹介してくれました。見上げると青い蝶がいくらか飛んでいます。青い空よりも青い蝶です。

そんな青い蝶の下おっちゃんが一言
「ユリシス見れたから2$追加な」
本当に冗談が上手いおっちゃんだなぁとアハハと笑っていたら
「お前冗談だと思ってんだろ?」
ってでかいサングラスをかけた顔をこちらに向けて言ってきました。
(もろちんおっちゃんのジョークです。)

こうしてアーミーダックツアーは終了。

おまけ

その後動物園に行ったら、昼間は眠っているはずの動物たちや、普段は奥の方にいてあまり見れないらしい火喰い鳥がめちゃめちゃに引っ付いてた。

なんでだろうと思ったら火喰い鳥の前におっちゃんいた。おっちゃんとの再会。そして火喰い鳥の隣でもディンゴたちがガラスに張り付いておっちゃんの方を見ています。

「こいつMy Friendなんだ」
と言って火喰い鳥を紹介するおっちゃん。

おっちゃんを見つめる火喰い鳥

実は火喰い鳥は絶滅危惧種に登録されているらしく、見つけたらハンター協会的なところに連絡しなきゃいけないらしい。

ちなみにこの日はおっちゃんがいたからか、火喰い鳥の珍しい鳴き声が聞けました。

そしておっちゃんが
「友だちの家に火喰い鳥が入ってきたことあるんだ」
ってスマホで動画を見せてくれました。

めちゃめちゃリビングに火喰い鳥いた。
(※火喰い鳥は最も危険な鳥と呼ばれており人間はイチコロみたいなので見つけても近付かないでね)

終わりに

過去恐れられた戦車が今は人々を笑顔にしている。ということについて書きたかったのにほとんどおっちゃんの話になっちゃった。
道具は使う人次第と言いますが、確かにおっちゃんが運転するアーミーダックは人々を笑顔にしていると感じたのです🦕🌟

あと最近よく使う「2$追加な」って台詞の由来も書けたので満足なのです。


書いた恐竜:んぼ

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