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好きな人のことが好きな人

これはnoteという場を借りて、私がある人に向けて書いたお手紙です。


昔の私は「同じ人が好きな人」が苦手なタイプだった。

いわゆる同担(同ペン)拒否というやつだ。
そこまで強く拒否していたわけではないが、なんとなく苦手という感じだった。

今思い返すと、なぜそう思っていたのか少し不思議だ。でも今も苦手な気持ちが全く分からないわけでもない。




私には20年ほど大好きな人がいる。

その人はグループに所属しているアイドルだったけど
ある日を境にソロ活動へと転向した。

私の同担拒否の感情が消えたのはこの頃だった。
ソロとなれば周りはみんな自分と同じ人が好きな人しかいない。
そうなったら今まで持っていた感情が自然と消えた。寧ろ同じ人が好きだからこそできる話があるんだなと思うようになった。



「自分と同じ人が好き」

そういう人たちが何人いようと私の好きの気持ちは変わらないし、誰とも比較できない。
そもそも好きという気持ちは人と比較したり競うものではない。
私の考え方は「大好きな人との世界は自分だけのものだ」と思うものへと変わっていった。


自分で言うのもなんだが私は一途だ。
好きになったらその人以外に目移りすることはない。
他に好きなグループはあっても、好きの種類が違うと言えば伝わるだろうか…
もちろん他のグループのメンバーも応援してるし好きだ。
でもその人たちとは違う「絶対的な存在」みたいなものがある。




“特別なその席に彼以外が座ることはない”

だからずっと新しい推しに出会うこともなく、たった一人の人がずっと私の特別だった。







パク・ジミン という人に出会うまでは。





パク・ジミン

彼との出会いは私にとって衝撃的だった。
(これについては長くなるので今回は割愛)

身体に電気が走ったような衝撃だった。
小学生のときに感じたあの気持ちにすごく似てる。
そう思った。
とてつもない高揚感に包まれた。


私の中でずっと一つしかなかったはずの特別な椅子に
にっこりと微笑んで、とても自然にジミンさんは座っていた。



そんなジミンさんとの出会いは、さらなる幸せを運んでくる。

私はTwitterを通してジミンさんのことを調べたり、彼に関するツイートを読むようになった。

そこでとても素敵なグクペンさんを見つける。
推しは違えど素敵な言葉を綴る人には自然と惹かれるもので、毎日その人のツイートを読むことが楽しみになった。
その頃はスペース機能がなかったから、CASが主流で頻繁にCASも開かれていた。

当時鍵垢だった私はコメントする勇気もなくラジオ感覚でその人のCASを聴いていた。本当に楽しい時間だった。

ある日その人のツイートを読んでいたら、1人のジミンペンさんを見つけた。

気になってその人のアカウントに飛んでみた。



ジミンさんへの愛が優しく、時にはお茶目に綴られていた。



「この人、なんか好きだな」そう思った。

気がついたらどんどんその人のツイートを読み進めていた。

それからは彼女のツイートが更新されるたびにわくわくし、彼女が紡ぐ言葉に癒された。

当然彼女は私のことを知らないし、私も彼女がどんな人か知らない。
でもなぜか画面越しにジミンさんへの愛をツイートする彼女は私にとって“ 特別な人 ”になっていた。

でもリプを送る勇気はなかった。
見ているだけで満足、そんな気持ちもあった。

数ヶ月経ってもバンタン専用のアカウントを作らず過ごしていた私は相変わらずひっそりとグクペンさんのCASを聴いていた。
その日は別の人とコラボしていて賑やかな回だった。
いつも以上に楽しいなと思いながら聴いていたら突然そこに彼女が現れた。ジミンペンの彼女だ。


とてもかわいい声で話し始めた。

文字で見ていた彼女が突然「現実の人」になったようで、直接話しているわけじゃないのになぜか少し緊張した。

ちょっと恥ずかしそうにあんまり話そうとしない彼女はツイートで見ていた通りの優しい空気の持ち主だった。
なんでもない話をしていたけど、今でも私はその時の会話を覚えている。
(きっとご本人からしたら気持ち悪いと思う。笑)


声を聞いてしまった私は以前より欲張りになった。

私もこの人とお話ししてみたいな
あなたの言葉が好きだと伝えたいな
そんな風に思うようになった。



そして私はようやくアカウントを作成する。

不特定多数の人と関わるアカウントを作るのは久しぶりで、人間関係が上手じゃない私は少し緊張していた。
わくわくもありながらやっぱり少し怖かった。


でもそれ以上に彼女と話したいという気持ちの方が大きかった。



アカウントを作成したものの相変わらずリプを送る勇気がない私は、マシュマロに頼ることにした。
(マシュマロを考えてくれた人、改めてありがとうございます)

いつもひっそりいいねを押しています。
素敵なツイートばかりでいいねを押す指が止まらないです。
いつかあなたとお話ししてみたいです。


そんなことを書いた。

届いたら嬉しいなという淡い期待をのせて送信ボタンを押した。






数日してフリートを見ていたら、なんとお返事が来ていた。
私の一方的なお手紙ではあるものの、彼女に思いが届いたことが嬉しすぎて、すぐさまスクショした。

そこからまた何日か経って、私は勇気を出してフリートにコメントを送った。




そして初めて彼女とDMでお話しすることとなる。

今でも忘れない。
あのDMの通知を開いた時の感動…
ずっと見ているだけだった彼女からメッセージが来たのだ。しかも私に(当たり前)

動揺しすぎておかしな返信をしたことは今でも覚えている。
DMで話す彼女はやっぱり優しくて、温かい気持ちになった。
このアカウントを作ってよかったと心の底から思った日だった。



その間も本当にたまにだけど、彼女と話す機会があった。
大好きな気持ちを抑えながら(今思えばだだ漏れだが)、この“たまに話せる程よい距離”が心地よかった。
人との距離の測り方が下手な私に対しても、彼女は上手に接してくれて、改めてこの人素敵だなと思った。




初めて話してから2ヶ月ほど経った頃、私はふと思った。

会ったこともない相手に「大好きです!」と言われて彼女は怖くないだろうか?
よく考えたら私はなぜ彼女が好きなのか伝えていないことに気づいた(今更)

そしてまさにそれを考えていた日に彼女から質問が届く。
「なぜこんなにも自分のことを好きでいてくれるのですか?」と。


グッドタイミングすぎる。私の心が読まれていたのかと思った(偶然です)
こんな質問をいただけたからには真面目に答えるしかない。
私は超がつくほどの長文で彼女にお返事を書いた。
これが初めて「私があなたを大好きな理由」を伝えられた日だった。

彼女はそのDMに対して、やっぱり優しくて温かい言葉を返してくれた。
また私が幸せにしてもらってしまったなと思った。
この人はどこまでも温かい人なのだ。




彼女のツイートは、愛を綴った手紙をそっとジミンくんに渡すような柔らかくて優しいものだ。
その手紙は読んだ人が思わず返事を書きたくなるような“余白”を残したものでとても心地いい。

愛しい言葉たちが並ぶその場所は、私の心の拠り所。



彼女と私は親しくないわけじゃないけれど、友達ではない。
いつか友達になれるかもしれないけれど(なれたら本当に嬉しい)、無理に近づこうとはしないだろう。

私が彼女を尊敬しているように、彼女も私という存在を尊重してくれている。
受け取る言葉の端々からそれが伝わってくる。


今でも私は彼女と話すと心が躍るし、たまに嬉しくて取り乱す(笑)
でもそんな私をいつも彼女は受け止めてくれる。
いろんな話をして、お互いの好きなものを知ったり、共通点を見つけたり、お互いの心地よい距離を少しずつ少しずつ縮めていく。

すぐに仲良くなれるのも素敵だ。
でも少しずつ近づいていくこの時間すら楽しい。

彼女が愛される理由はなんだろうと考えたことがある。
魅力的な部分はたくさんあるけど強く感じるのは、相手に惜しみなく愛を注ぐところかもしれない。
これはジミンさんと似ているなと思う。


自分を慕ってくれた人には、関わった期間や濃度に関わらず、親しみを持って接してくれる。
例えそれが自分の元から離れてしまった人でも、彼女は相手の幸せを願う。そんな人だ。

それに彼女は誰かが仲間外れになることや特定の人しか入れない内輪の空気を苦手とする。
誰かが溢れてしまうことに敏感なのは、きっとそちら側の気持ちが分かるからだろう。
こういう人はなかなかいない。

彼女が惜しみなく注ぐ愛は、周りにも伝染していく。

いつだって彼女が作る空間は温かい。

彼女は主張しているわけじゃないのに、そのかわいらしい姿にふと視線を奪われる。

見つけた時にはもう虜になっていて、いつの間にかそれはお気に入りになって、自分をそっと支えてくれるお守りになる。

大事にしたくなる、そんな人だ。



彼女はそんな自分の魅力にきっと気づいていない。

そこがまた彼女の素敵なところでもある。

彼女が気づかない代わりに、私がたくさん伝えたい。

あなたはこんなにも素敵なのだと、私の知り得る言葉全てで伝えたい。




こんなにあなたを大好きになるなんて想像もしていなかった。

あなたがいてくれてよかった。

いつか直接伝えたい。

あなたは私が初めて好きになった「好きな人のことが好きな人」ですと。












大好きなあなたへ

がんばり屋さんで愛情深くて、みんなを照らす光のようなあなた。
今日はどんな1日でしたか。
あなたを包む世界がどうか優しいものでありますようにと願っています。

10月17日、私が「あなたのことをnoteに書きたくなった」と伝えた時、とても喜んでくれましたね。
私の自分勝手な気持ちをあんなに嬉しそうに受け取ってくれるとは思いませんでした。
それから少しずつこのnoteを書いてきました。
多分あなたに伝えたいことは半分も書けていないと思います。
書いては消し、どんな言葉で伝えようか悩み、そんな日々の繰り返しでした。
このnoteはあなたのために書いていたはずなのに、いつしか私があなたへの想いを残す私のためのnoteになっていました。
特に序盤は私の話を書きすぎてしまいましたね。
どうしてもあなたに出会えた過程を書かせてほしかったんです。ごめんなさい。
このnoteは絶対に書きたかったけど、上手くまとめられなかったりして途中でアップするか悩む時期もありました。
でもあなたがもし何かを感じてくれるなら、贈りたいと思ったんです。

私はまだまだあなたのことを知らないけど、これから知っていける楽しみがあると思っています。
あなたがお話ししてくれる日常も心の中も、どれも私を豊かにし成長させてくれます。
あなたがお話ししてくれる限り、私はあなたとの時間を大切にしていきたいです。

私は時々、あなたがジミンくんを愛する姿を見ていると自分と大好きな人が歩んできた20年を感じることがあります。
これは一人ひとりに言えることだけど、あなたがジミンくんと歩んできた時間の数だけきっと感じるものがあり、また私とは違う想いがあるのだろうと思うんです。
ずっと見てきたあなたにしか感じられない想いがあるはずです。
その感覚が伝わってくるから、あなたの言葉が私に響くんだと思います。

あなたは優しすぎるから自分より人の想いをいつも優先するけど、あなた自身を大切にすることも忘れないでください。
愛をたくさんもらって、こんなにたくさん抱えきれないよと笑っていてください。

もし今後、私があなたを傷つけてしまうことがあったら怒ってください。それは傷つくよ、嫌だよと言ってください。
何も知らないであなたがいなくなってしまうことの方が何百倍も辛いです。

あなたがくれる言葉が好きです。

あなたを見つけられて幸せです。

これからもいろんな話をしましょうね。












このnoteを書かせてくれて、読んでくれてありがとう。




2021.12.31  なこ

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