英語の不規則形容詞・副詞を暗記するための表を作ってみた

英語の不規則形容詞・副詞を暗記するための表を作ってみました。

英語の不規則形容詞・副詞は数が少なく、暗記するのはそれほど難しい作業ではありません。しかし、インターネット上や書籍の中にある表には、まだ工夫の余地があるように思われました。第一に、表をより簡潔に出来ると思いました。第二に、声に出して読んで覚える以上は、でたらめではなくある程度正確な発音で覚えたいものです。この2点に対して工夫をしてみました。

簡潔さ

英語の不規則形容詞・副詞は大きく2種類に分けることができるように思われます。1つ目は複数の原級に対して比較級と最上級が1つずつのもの。2つ目は1つの原級に対して比較級と最上級が2つずつのものです。表はこの2枚に分けました。

(1)複数の原級に対して比較級と最上級が1つずつのものは、原級の内よく使う方で覚えておいて、後で別途もう一方の原級をそれに紐づけるように覚えればよいと考えました。たとえば、good - better- bestで覚えておいて、後でそれをwellと紐づける、というわけです。

その他の原級は次のとおりです。

good - better - best: well
bad - worse - worst: badly, ill
much - more - most: many

(2)1つの原級に対して比較級と最上級が2つずつのものには、比較級と最上級が不規則なものと、規則的なものとがあります。たとえば、farには、不規則なfurther - furthestと、規則的なfarther - farthestがあります。規則的な方は暗記をする必要はありませんから、表には入れませんでした。それぞれの用法の違いは別途学ぶ必要があります。

(なお、littleの比較級にはこの他にlesserがあったり、littler - littlestは稀だったりと色々ありますが、これらは省略します。)

様々な情報を取っ払って簡素にしてあります。あくまでも語形を暗記するための表であって、語形や意味や用法を調べるための表ではないことにご注意ください。

発音

発音記号を併記しました。古い辞書ですが、『最新コンサイス英和辞典』の米音によります。米音にバリエーションがあるものは適宜統一しました。

この辞書で使われているRobert H. Gerhardによる発音記号は現在広く使われている発音記号とは少し異なりますが、分かりやすく便利です。

表の使い方

ただ読み上げて覚えるのもいいでしょう。原級だけ残して紙で覆い、比較級と最上級を書けるか試してみるのもいいでしょう。色々な使い方があると思います。

この表を作った動機

(1)英語を基礎からやり直したかったので。

(2)人々をGerhard式発音記号の沼に引きずり込んでみたかったので。

参考文献

石黒昭博監修(2009)『総合英語 Forest(フォレスト) [6th edition]』桐原書店 pp. 256-257
三省堂編修所編、佐々木達編修主幹、Dr. Robert H. Gerhard発音指導(1951)『最新コンサイス英和辞典』三省堂(1954年改訂42版)

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