のめり込んだ時のこと。

◯です。

今日はぼく自身が、芸術という存在に惹かれていった時の話を書こうと思います。

画家の絵を初めて意識し始めたのは、中学生の時でした。

ある日の美術の授業。テーマは想像の世界(のような感じだったと思う。たしか。)。

当然、美術センスも何もない中学生◯にはとても難しい内容で、何も思い付かずただただ時間が流れていきました。

そして、考えることに疲れ、教科書に載っているなにかそれっぽい絵を描いておこうと思い、苦し紛れのオマージュ作品を作ろうとした時、

ルネ・マグリット

《光の帝国》

に出会いました。

芸術って《モナ・リザ》とか《ひまわり》みたいな絵。といった先入観を勝手に持っていたぼくにとってそれは衝撃で、

なんだこれは

って思ったのが最初の感性です。

夜の闇の中に佇む家を描いた《光の帝国》。
それだけで終わればなんとも思わない。しかし、この絵は何かがおかしい。

夜の闇の中であるはずなのに、上空には青空が広がっているのである。

これじゃあ何を言っているか分からないと思いますが、ぼく自身もこれを見て、一体どう説明すればいいのかわからなかった。まさにポ◯ナレフ状態である。

こうして芸術の恐ろしい片鱗を味わったぼくは、教科書のシュルレアリスムのページにのめり込みました。

そして出会ったのが、

サルバドール・ダリ

《記憶の固執の崩壊》

でした。

ありのままこの絵で起こっていることを話すと、

うねる時計、細胞分裂の如く分解された四角形の群、合体直前の木、空飛ぶ魚、、、

なにを言ってるのかわかりませんね。

大丈夫、ぼくも何を言っているのかわかりません。
なんじゃこりゃとしか思いません。

そして、この《記憶の固執の崩壊》に出会い、描きあげた絵は、

テーブルから流れる滝、太陽、溶けるような水、、

…そんなようなものを滅茶苦茶に詰め込んだものでした。

もうシュルレアリスムに完全に呑まれていますね。
ただ詰め込んだだけのメッセージ性皆無な作品だったので、もちろん評価はBとかでした。

これらの出会いから、感性が爆発していったのだと思います。

さて、ここまでこの記事を読んでみて、この2作品を想像できたでしょうか。

ぼくの説明が不適格でもありますが、それ以前に想像するのはしんどいと思います。

今回あえて正解は載せていません。イメージを膨らませて実際の作品を見てみてください。検索すれば出てきます。

それを見てどう感じるかは人それぞれです。

ぼくはこの2作品を初めて見た時、

なんだこれは

ってしか正直思ってません。

こんな程度でいいと思うんです。感性って。

これらの作品には、バックボーンとか作者のこだわりとか、色々あると思いますけど、それはまた別のお話。

第一印象でいいなって思ったらそれはいい作品なんだ

と、謎の自論で終わりたいと思います。

拙い文でしたが、お付き合い頂きありがとうございました。ではまた。


超ざっくり用語解説
・シュルレアリスム…なんだこれは系の絵が多い、いわゆる当時のプログレな流行。

※ほんとに雑なので、詳しくは調べてみてください。


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