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かわロボ練習会の企画・実施について_①思考の整理

かわロボの練習会大会「中島杯」を数年続けていた経験から、必要な準備や一連の流れなどをつらつらと書いていこうと思います。

★中島杯とは?
かわロボの練習会です。
7月前半に産業振興会館の4階とリングを終日お借りして、朝から晩までかわロボを動かしまくる、参加者による参加者のための企画です。

どんな道具が必要なの?備品や設備の準備は?など、企画がまとまった後の内容を書き連ねるつもりでした。
が、備品準備などは部や団体内にノウハウや蓄積があると思ったため、もっともっと、最初の最初の工程から書くことにしました。
めっちゃ長くなったので、複数の記事に分けて書こうと思います。

今回の記事では、大会を企画するまでの考え方をまとめることにしました。
長文になってしまいますが、練習会・大会だけではなく、
何かをしたいと思ったときの「何か」を具体的に考える時にも応用できると思うので、少しでもお付き合いいただければ幸いです。

本来書こうと思っていた会場の備品の準備や必要なものなどについては、
別記事で公開しますので少々お待ちください。
(まとめられていないだけなんよ)

何からすればよいの?の「何か」を整理する

練習会・大会を開きたいと思ったものの、何をすればよいのかわからない。
何から手を付ければよいのか?を考える時の思考から解説をします。

5W1Hで考える

突然ですが、「5W1H」はご存じでしょうか?
英文法の授業などで一度は耳にしたことがあると思います。
英文法では、
いつ(When)
どこで(Where)
誰が(に・を・と)(Who)
何を(What)
なぜ(Why)
どのように(How)
という具合に、Whenから考えていくのが基本の順番です。
人間たちが会話する際に内容を整理し、把握しやすい順番だそうです。

「why」→「what」を考える

今回は人間ではなく「練習会・大会を開きたい」という欲望が対象です。
欲望は時と場所なんか関係ありません。煩悩の塊です。
初対面で「いつ?」「どこで?」なんて聞いてもぶん殴られます。
まずは欲望くんを理解することから始めましょう。
欲望くんを理解するときに役立つのが、5W1Hの考えです。

話の通じない欲望くんの行動を理解するには何から始めるのが良いのか?
まずは理由を知ってください。
理由を聞くときに投げかける疑問の言葉といえば、「なぜ?」ですね。

Why(なぜ?)「なぜ欲望くんは練習会・大会を開きたいのか?」
背景を知ることで、欲望くんのなぜがわかります。
参考に中島杯の開催背景を紹介します。
企画書では、
「例年6月に開催されているロボットウォーズが開催されないことがわかった。ロボットウォーズは、本大会前に実践に近い環境でロボットを動かせる貴重な場である。学生や団体、個人によっては新人の育成の場として、試作したロボットの試験の場として活用する重要度の高い大会である。」
としています。
要は、「ロボットウォーズの代わりとなる練習の機会を設けたい。」ということです。ですので、欲望君が大会を開きたい理由は、
→欲望くんは、本大会前にロボットをたくさん動かせる場所が欲しい。

理由がわかりましたね。
欲望くんは、どうすれば満足するのでしょうか?

What(何を望む?)「練習会・大会を開きたい欲望くんの望みは?」
本番に近い環境でロボット動かしたい。
ある程度の緊張感もあったほうが良いので、大会の要素も欲しい。
(ぶっちゃけ人のロボット見れるだけでもよいかも。)
→欲望くんは、人のロボットを見て、練習もできる場所に行きたい。

★補足★
英語的には、「What=なに」なのですが、
ビジネス的には「What=なにを望むのか」という意味合いです。

「When・Where・Who」を考える

なぜ?なに?
「何のために、何がしたいのか」という点がわかりました。
これが わかれば残りの3W(when・where・who)がイメージできます。
早速3Wの要素を当てはめてみましょう。

When(いつ?)「練習会・大会を開きたい?」
本大会が8月末、試走会は8月上旬~中旬という日程は変更できない。
ロボットを実際に動かして、機体変更に間に合わせようと思うと6~7月がぎりぎりの時期。
→6月中~7月前半に開催するのが望ましい

Where(どこで?)「練習会・大会を開きたい?」
ロボットウォーズは関東方面の学生参加者が多かった。関東方面かつ、学生がアクセスしやすい場所が良いのではないか?
ベストなのは、一度でも訪れたことがありそうな場所か?
→かわロボイベントが行われたことのある施設が望ましい

Who(だれと?)「練習会・大会を開きたい?」
学生や社会人と開きたい。
ものづくり登竜門なので、私的には学生参加者の方をできれば優先したい。
→優先度は学生>社会人にする。

Wに照らし合わせて「何か」を考える

when・where・Whoの3Wで考えたことについて、さらに細かく考えていくと、大体の「何からすればよい?」という問題は解消されると思います。

3W部分を決める順番については、それぞれのWが相互関係だったり、情報不足な場合もあるので、必要に応じて調査・情報収集・紐づけながら考えていきます。

When

6月~7月の中でも、他にイベントはないか?
地域的・全国的なイベントや、テスト期間とは重ならないのか?
→地域のイベント情報調査・学生にいつ頃がテストなのかヒアリングする。

Where

出場歴のある大学がよい?
→産業振興会館を借りられれば、リングも工面してもらえるのでは?

Who

優先度は学生>社会人とする。
→学生の参加したい学生がどのくらいいるのかアンケートをとる。

「2W」「3W」を元に「どのように」をさらに掘り下げる

お気づきかと思いますが、Wの情報で落とし込んだ内容というのが、
How(どのように)になり、具体的な行動に起こせる分解作業になります。
それぞれのWの情報量が足りないので、最初はヒアリングばかりです。
情報があつまれば「どのように」をより具体的な内容に落とし込めます。

人によって解釈は異なる

内容が具体的になればなるほど、行動がとりやすくなります。
→7月前半の参加希望者が多い=7月前半に借りられる場所はどこだ?など。

じゃあどこまで掘り下げればよいの?と聞かれると答えにくいです。
ですが、「勘違いしないような表現にする」のは大事です。

「たまごを買ってきて」と人に頼んだらどうなるでしょうか?
ゆでたまご?生たまご?温泉たまご?どのたまごを買えばよいのでしょう?
たのまれた人、シーンによって解釈は変わります。
頼んだ人、頼まれた人、お互いが勘違いしないような表現をしましょう。

Howに悩んだら、戻ってみる。

Whatに戻って考えましょう。
Whatに戻ってもわからなかったら、Whyに戻って考えましょう。
最初に考えたWhy・Whatの部分が、欲望くんが最も望んでいることです。
やり方に悩んだときには欲望くんを思い出しましょう。
大きく間違うことは防げると思います。

たまご買ってきてと頼んだ人がラーメンを作っている最中だった。
 →ゆで卵がベストかもしれません。
カルボナーラを作っている最中だった。
 →生たまごがベストかもしれません。
最初の望みは何だったのか、時には後戻りすることも重要です。

以上、思考方法について整理してみました。
5W1Hの話は、課題解決手法、目標設定、製品開発などでよく使われているフレームワークです。ググるとたくさん出てきます。
今回の考え方はあくまでも一例なので、
自分の性格に合った方法をまずは真似してみましょう。

ここまで読んだ人がいるのかはわかりませんが、
もしもいたらお付き合いいただき、ありがとうございました。

次回は実際の行動や、今度こそ必要な備品・お金のことなどについてお話しようと思います。


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