ものをくちゃくちゃ食べる青年


テストが終わり、眠い目を擦りながら、ぼくはマクドナルドに寄った 。駅内にあるちっちゃな店舗で、おばちゃんたちが4人がかりで行列のレジを捌いていた。数分待ってぼくの番、かるびバーガーという期間限定のハンバーガーを注文した。数十秒後、バーガーが出来上がり、受け取って、奥の方の空いている席に腰をかけた。
隣に座っている青年も当然ハンバーガーを食べていた。しかし、なんたることか、彼はくちゃくちゃという音を立てながらハンバーガーを食らっているのである。ぼくは許せなかった。テスト勉強で寝不足なせいか、ぼくは彼に嫌味ったらしい口調でこう言った。「何で、くちゃくちゃ音を立てながら、ご飯を食べてるの?」すると、彼は怒ったような、悲しいような顔をしてこう言った。「ぼくだって好きでやってるんじゃない。」そうして、彼はなぜくちゃくちゃと音を立てながらご飯を食べてしまうかについて語り出した。

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