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わたしに居場所をくれた、一筋の木洩れ陽の話。

去年の初夏ごろ、わたしはわたしを肯定する方法を忘れてしまっていた。

なんとなく周りが就活ということもあって、将来のことを考えると不安になる。
新しくやりたいことがあっても具体的な計画を持っているわけじゃない。
私はこれからどうしていきたいんだろうなぁ…

SNSを覗けば、素敵な作品やかっこいいインタビュー記事。見れば見るほど、劣等感を覚えてしまいそうになる。
私はあの人みたく頑張れるだろうか。あぁ、今日も私はだめだめだ...
そんな毎日絶妙な落ち込み具合を感じながら、毎日を生きていた。

自分をワクワクさせる為に新しいことをはじめようにも、そんな余力もない。
以前やっていたメディアを再開しようとも考えたけど、元編集部のメンバーを再集結させるには時間がかかりすぎるし。
そんな時、友人と全然別の打ち合わせの後雑談をしていた時、「ナミちゃん。メディアやらない?」と言われた。まるで棚からぼた餅だ。
考えるより先に「やりたい!」と言っていた。


1からメディアをつくることになって、自分の居場所ができた。
考えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことは無限にある。駆け抜けるような爽快な多忙感は、私をどこまでも連れて行ってくれる気がした。
そうして、自分自身の居場所であり、誰かの居場所である、KOMOREBIが生まれました。

朝起きてベッドの中、
ちょっと眠い…でも起きなきゃなぁ…なんて思いつつKOMOREBIの記事を読むことで、よし今日も1日やってみようかなぁ。と1日のはじまりを、はじめられる。
朝のお守りのようなWebマガジン。そういう存在にしたいと思います。


「なにかをはじめる」というのは、ものすごくハードルが高いことだと思っています。
私自身、はじめよう!とか思っても三日坊主で行動できないことだらけだし。

それに、はじめるためには何かを捨てなくちゃならないかもしれない...とか、そもそも失敗するかもしれないし...とか、そんな不安がつきまとうから。

でも、SNSで輝くあの人みたいな強い「はじまり」の意志がなくても、はじまっちゃってることだってあると思うんです。KOMOREBIは、そう思える場所にしたい。

「最近会ってなかったあの人に連絡してみよう。」
「今日は、一人で知らない街に出掛けてみよう。」
「入ってみたいけど入りづらいあのお店、今日は一人で飲みに行ってみよう。」
そんな小さなはじまりなら、私にも出来るかもしれない。

最近思っているのが、行動に移してる時点でそれが自分の中でマイナスになることはないということ。
ひとつ行動をしたことで、それは既にプラスだから。
それで普段なら知り得ないことを知れるかもしれないなんて一石二鳥だ!と捉えるようにしてる。
もしなにか嫌なことがあったとしても、それを知れたことでもう同じ嫌な思いしないように経験値にはできるんだから、自分にとってはプラスじゃん、って。

もともと本当にドがつくほどのネガティブな私が、人と向き合うことに前向きになったり、そう思えるようになったのって、よく考えたらKOMOREBIに出会ってからだなぁ…
今となってはそう気づきました。(ドタキャンも減ったはず...)
変わってる最中って、自分じゃ分からないもの。あとから気づけば大丈夫。


「なにかをはじめる」ことは、不安になることもある。
でも、小さなはじまりでいい。それでも、素敵なストーリー、輝かしい原体験、そういうものは後から見えてくるものだと信じてるから。

KOMOREBIは、私に居場所をくれました。
これからは、みんなの居場所になりますように。


出来なかった自分のそばに、出来る自分がいる。

毎朝はやく起き、丁寧にドリップした1杯のコーヒーとともに余裕をもった時間をすごす。
そんな朝もすてきだけれど、わたしは毎日そこまで完璧な暮らしはできない。

でも、きっとそれでいい。
今日もちゃんと起きられた。今日のために選んだ服が似合ってる。
よし、と深呼吸して玄関を出た。笑顔でおはようと言えた。
ふと、あたらしい季節の匂いに気づけた。

今日もできなかった、じゃない。

できなかった自分のそばには、「できた自分」がかならずいる。
できた自分に目をむけて、きょうも1日をはじめよう。


1日のはじまりを、はじめる。
KOMOREBI

2020.02.17 (Mon) start.

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