R-1グランプリ2024を終えて

お疲れ様です。峯岸いちごです。
R-1グランプリ2024、一回戦敗退しました。
ネタをやりながら「敗退」という二文字が徐々に明確になっていくような感覚でした。文句のない敗退です。
僕にはR-1グランプリしか自分の価値を呈示できる名刺がありませんでした。
バトルライブではこの一年間でどれでも勝ったことがないです。惜しいときもなかったです。
唯一勝ったことがあるのは去年のR-1グランプリ2023での一回戦通過でした。この一年間、バトルライブで負けた時は「R-1で一回戦通ってる」ということだけを心の支えにしてきました。
今年はいつまでも「R-1で負けた上にバトルライブでも勝てないやつ」と自分を追い詰めていく年になると思います。
「バトルライブがすべてじゃない」と言ってもらえることもありますが、バトルライブでも賞レースでも勝てないというのが問題なのです。自分のお笑いが刺さる場所がない。どこにも需要のないお笑いをやっていることがずっと引け目に感じていました。
そもそも自分の芸風で一番になれるわけがないんですよね。大喜利力も高くない、ぶっ飛んでるわけでもない、キャラがたってもない、新しくもない。ものすごくつまらない訳ではないけどものすごく面白いわけでもない。誰の一番にもなれないお笑いです。そりゃあどれでも勝てないわけです。
この一年どうするかすごく悩んでいます。ピンを続けるのか、コンビをメインで活動するのか、お笑いからフェードアウトしていくのか。
中学生のころからお笑いが大好きでした。深夜のお笑い番組はもちろん見ていましたし、フットボールアワーさんが好きという理由でピタゴラスイッチを録画して見ていました。あんなに好きだったお笑いが怖くなってます。お笑いライブを見た帰りに「プロになって稼げるようになるにはこの人たちよりぐんと上に立たなければいけないのか」と考えて気分が落ち込みます。出身が福岡県で、大阪に来てお笑いライブを日常的に見ることが夢だったのですが、そのお笑いがこの2年ほどですごく怖くなりました。寝ている間はお笑いのことを考えられないので休みの日は丸一日寝ています。
お笑いは見るのもやるのもすごく好きです。でもその熱量に対して自分の面白さがすごく低いです。やればやるほど自分の面白く無さに気づかされます。同い年や後輩を見て面白さに毎度驚かされます。
今、続けることがすごく怖いです。現在大学2回生で就職の方に舵を切るのも全然遅くないです。才能がないと分かりきったお笑いに身を投じたらその後の人生棒に振ることも分かっています。数年かけても劇場メンバーになったり、賞レースで勝ったりと言った結果が残せる自信が全くありません。今後どうしていくのか、自分でも分かりません。色々やってみます。
面白い人間になりたかったです。

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