「右文説」と「会意形声説」を区別してみる

王聖美治字學,演其義以爲右文。古之字書,皆從左文。凡字,其類在左,其義在右。如木類,其左皆從木。所謂右文者,如戔,小也,水之小者曰“淺”,金之小者曰 “錢”,歹而小者曰“殘”,貝之小者曰“賤”。如此之類,皆以“戔”爲義也。

沈括『夢渓筆談』

今まで自分は大雑把に一括りにしていたけれども……

「右文説」は、同じ表音文字で表記される単語同士は意味が類似している(と感じられる)傾向への共時的観察、あるいはそこから遡及的に帰納して、同源関係にある単語同士は同じ表音文字で表記される傾向があると仮定する理論とらえられるかもしれない。

「会意形声説」は、個々のあるいは大部分の形声文字を会意文字として説明しようとする字源説である。

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