考察[やりくりすることの面白さ]
▼まえがき
前回、「遊びの本質とは、制限と予測可能性」
と言ったわけだが、
今回は「なぜ面白いのか」について書いてみたい。
結論は「やりくりすること」だ。
人は常に「やりくり」して生きている。
具体的な思考順序関係としては、
制限
{
対比・予測
{
やりくり
{
元になる素材
組み合わせ
加工
}
}
言葉にすると、
制限の中で、対比・予測をし、
元になる素材をどのように利用するか、
どのように組み合わせるか、
どのように加工するかなどをやりくり、試行錯誤すること、
それそのものが「楽しさ」ということに繋がる。
ということを言いたいわけだ。
なぜ「やりくり」が楽しいか?
それはもう人間が元来より道具を組み合わせ生成し、
動物を狩るなど、生存してきた歴史を鑑みるに、
もう本能なんじゃないかと思う。
心理学とかそうゆう部分の研究を知る必要があるだろうが、
[参考サイト] https://kagaku-jiten.com
めんどくさいので「やりくり」すること自体がなぜ楽しいかは考えないこととする。
ちなみに「制限を作ること」というのは、
状況によるとらえ方があるとは思うけど、
制限をすることで、再現性のある結果を作り出すことが出来る。
同じものを作る、言語、ルールなど。
設計図という言い方も出来る。
つまり制限=設計図であり、
制限の集合はゲームなのだから、
制限=設計図=ゲーム(極論)
▼やりくりの要素
・元になる素材
・組み合わせ
・加工
▼具体例1
対象制限:言語
言語:おはようございます
対比前提:おはようございますは朝の挨拶
予測:おはようございますは朝の挨拶で使うはずだ
やりくり
元になる素材のまま使う場合
・朝におはようございますと言う
・昼におはようございますと言う
・夜におはようございますと言う
・ご飯を食べるときに両手を合わせておはようございますと言う
※なぜおはようございますと言ったのか?このなぜがつながらないと面白くはないだろう。
ちなみに「朝に」などの場面も状況の制限だ。
言わなきゃいけないのか?自発的に言うのか?それも関わるだろう。
組み合わせ
・おはようございマッスル
・おはようござIN
・おはおは曜日
・おはよう世界
A+Bのようなやつ
加工
・おざっす
・おっはー
・おぱよ
※主に削る減算、あとは変形など
▼具体例2
対象制限:言語
言語:リンゴ
対比前提:しりとりでリンゴの次はゴリラだ
予測:ごりらと返してくれるはずだ(期待)
結果:ウホウホウホ!(壮絶なゴリラのマネをし始める)
対比:ゴリラと返してくれなかった(予測外れ)
対比:ゴリラのマネだなこれは(しりとりの前提がある為予測出来る)
→リンゴに対してゴリラとは言ってくれなかったが、
・しりとりということが伝わっている。
・ゴリラのマネをし始めている。
彼はしりとりということを理解してくれており、
そこまでしろとは言っていないのにゴリラのマネをしている。
この場合、ゴリラのマネをしている対象を素材と見た時、
・このまま放置したらどんな反応をするだろうか?「元の素材のままで様子見」
・そこまでしろとは言ってないだろとつっこむ「組み合わせ」
・自分もゴリラのマネをする「自分の行動影響の組み合わせによる相手の加工(反応の変化)を試みる」
▼まとめ
このように、言葉を例にして「やりくり」についてを考察してみた。
実際にゴリラの下りが面白いのか?面白く無かったのか?
少なくとも、それを実際にやりくりする場合、
相手がどんな前提を持っているかなどを考えつつ、
つっこみやボケなどをするのは楽しいものではある。
ゲームの例が少なく伝わりづらい気がするが、
本質は変わらない。
予測・対比・やりくりの繰り返し。
そして最終的に攻略(目標達成)をする。
これを今後ゲームの制作に生かすとしたら、
プレイヤーに対して
・現在どのような素材(前提)を与えられているか?
・どのような予測・対比をするだろうか?
・その結果どのようなやりくりが考えられるだろうか?
このような考え方をすると良いかな。
そして、プレイヤーは必ず裏切ってくるだろう。
それがまた面白いんだろうな。
▼あとがき
ま、ここまで書いて、その通り考えるか?っていうと、
別にどうでもいいって感じではある。
そもそも現状が完璧なんてありえない。
とりあえず現状はこれを使えばそれなりのものが創れそうかなぁみたいな、
そんなアバウトな思いで書いてる。
前回「全て間違ってる」と書いたのもそれ。
それと、自分は言葉というのを要素を当てはめる記号のようなとらえ方をしてるので、
言葉通りに読み解こうとすると整合しない(伝わらない)可能性がある。
今回3つのキーワード
・素材
・組み合わせ
・加工
としたが、
これに対して何を当てはめるのか?というのは個々人の裁量次第で変わりえるということ。
そもそも「組み合わせる」とは「加工」の意味なんだが、
素材に対して何か追加で組み合わせて加工することと、
素材単体だけの制限の中で変更、減算するということと、
一緒くたにするとややこしく感じたから。
ということで、ここまでやりくりして、
3つの制限として書き出して思考の設計図を作った。
Q:なんで?
A:楽しいから
お疲れさまでした。
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